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【愛知県】三菱重工 大江時計台航空史料室

<編集履歴> 11Apr.2023公開

<場所 Place> 〒455-0024 愛知県名古屋市港区大江町2-15 三菱重工業株式会社 大江時計台航空史料室 三菱重工 | 大江時計台航空史料室

<訪問日Visit> 06Apr.2023

<行き方 Access> 

(1) JR東海道線笠寺駅から約3.4km、徒歩約45分

(2) 名鉄大江駅から約2.6km、徒歩約35分

(3) バス

※近くに名鉄東名古屋港駅があるが、通勤用支線のため朝晩にしか列車は走っていない。見学時間の最後まで現地に滞在すると夕方の便に乗って大江駅まで行くことができる。

<解説General>

(1) 三菱重工業(株)(以後、三菱と略す)における航空機開発製造の歴史を黎明期である大正期から昭和20年代までに限ってまとめて展示した施設。2017年5月末に閉鎖された名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場の旧史料室の展示物等を移設・再整理して2020年1月に大江工場の旧事務本館(通称:時計台)に新たに開設した。2階では当時の報告書の現物展示(写本の一部を閲覧可能)や社内史など貴重な一次資料や年表・模型などでまとめている。1階にてゼロ戦や秋水の復元機や火星・金星エンジンの実物が展示されているが、残念ながらエントランスホール以外は全てが撮影禁止となっている。開館日は原則として水、木、金の0900-1700。見学は無料だが事前にHPから予約が必要だ。年末年始やイレギュラーな休日など、詳細は上に貼り付けたHPにて確認願う。

写真1 道路から見た「時計台」。一階エントランスから入場する。(2023年4月6日撮影)

 

写真2 入口から入ってすぐのエントランスホールの様子。ここだけが撮影可能となっている。この写真には写っていないが左手で受付を済ませ、写真正面の階段脇に見えるロッカーに荷物を入れて階段を上る。見学は2階部分から始まる。(2023年4月6日撮影)

 

【展示機】

(1) ゼロ戦52型甲 三菱製4708号機(復元機) 1983年に河口湖自動車博物館がヤップ島から回収し、三菱に譲渡。三菱にて修復した機体。修復後は名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場の旧史料室にて限定公開されていたが、2017年11月30日のあいち航空ミュージアムオープンに際して貸与、展示されていたが2019年4月8日をもって展示を終了して返却された。2020年1月31日より本史料室にて一般公開。現在は写真撮影不可。 

・参考;

【特集】ゼロ戦を見に行こう! - 用廃機ハンターが行く!

写真3 名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場史料室に置かれていた当時のゼロ戦52型甲。現在は撮影することができない。(2014年2月22日撮影)

 

(2) 秋水(復元機) 1961年(昭和36年)6月に神奈川県横浜市金沢区にある日本飛行機杉田工場の拡張工事中に胴体の一部が発掘された。これを1963年より航空自衛隊岐阜基地内に展示していたが、1997年(平成9年)に三菱へと譲渡した。三菱では2001年(平成13年)12月に復元作業を終え、名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場の旧史料室に展示していたが、史料室の閉鎖に伴って2020年1月31日より本史料室に移設して公開している。現在は写真撮影不可。

・参考;

【特集】旧日本軍機(ゼロ戦を除く)を見に行こう! - 用廃機ハンターが行く!

写真4-1, 4-2 名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場史料室に置かれていた当時の秋水。現在は撮影することができない。(2014年2月22日撮影)

以上