用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

このBlogについて

<編集履歴> 30Jan.2019公開、11Jul.2026見直し更新(2022年8月29日夜にウッカリ全ての文書を消去してしまいましたので、もう何回目の更新か分からなくなりました。)

 

【目的】

 このBlogは主に東南アジアから極東の各国にて、展示されたり放置されている「飛べない軍用ヒコーキ」を訪ねる際の「ヒントを提供する場所」とする。また日本国内の展示機については可能な限り、現役を退役した機体が廃棄もしくは展示機となるまでのプロセスを記し、以って自衛隊業務に対する理解の程度を深めることを目的とする。

写真1 インドネシアはMalangの街中にあるMiG-17のモニュメント。(2019年5月11日撮影)

【Malang】Malang周辺の展示機 - 用廃機ハンターが行く!

 

【方針】

(1) ここでは読者の皆様が国内外の用廃機がある場所に辿り着くための情報(あくまでヒント)」を提供することに主眼を置いて記事を書いています。

(2) また自衛隊機が現役を引退して廃棄されたり、展示機となったり、また展示機が廃棄されたりする際の業務や各種情報の流れを解説することにより、自衛隊の業務への理解を深めることを想定して記事を書いています。

(3) 展示機の機種解説、由来、展示に至る背景、当該国での運用実績・エピソードなどは基本的には記載していません。これらの詳細は別途ネット検索を行って、そのスジのリサーチャーのHPなどを参照してください。

(4) 紹介する国々や地域にある、全ての展示機や展示場所を網羅するサイトとするつもりは毛頭ありません。あくまで「私自身が訪問したことのある場所の紹介(訪問記録の紹介)」と、「今後、機会があれば私自身が訪問したい場所の情報(事前調査結果)の共有」が主体です。情報提供のみで未訪問の場所には記事中に都度、その旨を記します。

(5) 常に最新情報を提供するサイトにするつもりもありませんが、記事で紹介した機体の移動や撤去情報があった場合には、都度、その旨を追記します。機体が撤去された場合には「そこに機体があった」という記録として、オリジナルの記事に若干の手を加えたうえで残すことにしています。「すでに、そこに機体は無い」ことは明記しますが、読者の皆様も、どうかご注意ください。

(6) 一部の国や地域では、航空ショーの様子やスポッティングガイド、いくつかの現用機の現状も記載し、現地を訪問される際の一助となるようにします。

(7) 可能な限りは、原文、原著や原典を参照できるように配慮します。

写真2 愛媛県西予市城川町の総合運動公園にあったF-104DJ。2024年2月度に撤去された。(2021年7月25日撮影)

【愛媛県】西予市城川町総合運動公園のF-104DJ(撤去済/記録) - 用廃機ハンターが行く!

 

【紹介する範囲】

1.  本Blogでは主に日本国内および東南アジアの各国に展示されている航空機を訪問するための情報を提供します。また「番外」として私自身が訪問したことのある、その他のエリア(欧米やオーストラリアなど)の話も紹介します。

2. 紹介するのは次の国やエリアです。

2-1.極東、東南アジアから中近東;

Abu Dhabi、Australia、Cambodia、India(デリーのみ)、Indonesia、Laos、Phillipines、Malaysia、Singapore、Vietnam、中国、香港、台湾、韓国、日本 

2-2.番外編として紹介する欧米諸国;アメリカ、イギリス(予定)、フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、スペイン、ロシア、オーストラリア

  

3. 紹介する航空機は主に軍用機です。

(1) 私自身の興味の対象から軍用機の展示場所をメインに紹介します。軍用機であれば固定翼機も回転翼機も問いませんが、民間機(特に小型機)はあまり取り扱っておりません。政府機関(警察・消防など)の機体はケースバイケースです。予めご了承ください。

(2) 日本国内においては、当初は軍用機の展示場所のみ紹介サイトでしたが、2023年頃からは民間機(JAナンバーの付与された機体)についても、ごく簡単な紹介を始めました。また2023年後半ごろからは陸上自衛隊の装備品展示場所の紹介も始めました。

(3) 2026年からは現用機の姿をまとめたコーナー【Gallery】を開設。現用機の様子も紹介できるようにしました。

 

それぞれ、皆様のご参考になれば幸いです。

 

【その他】

 本ブログ記事はスマホ閲覧には対応してません。PCで閲覧される場合には、右側に表示されるカテゴリー欄から国名(国内の場合には陸海空自衛隊か地域)を選択してみてください。スマホの場合には「用廃機」と「機種名」あるいは「展示場所名」などの単語で検索してみてください。

 

 以上  

【Moscow近郊】Zhukovskyの用廃機

<編集履歴> 27Jul.2026公開、30Jul.2026見直し更新(第4回目、写真追加)

 

 Moscowの近郊にある、旧ソ連/ロシアの航空機開発拠点の基地/空港Zhukovsky。

 1970-80年代には近くの村の名称からラメンスコイエ(Ramenskoye flight test center)として知られていた場所だ。1970年代に当時の偵察衛星によって発見された新型戦闘機らしき機体2機種には、その地名からRam-K(のちのSu-27)、Ram-L(のちのMiG-29)というコードネームが与えられていた。

 時は過ぎ、1990年代からは、この秘密基地がMAKSという一大エアショー会場となった。行ってみると、あたり一面、用廃機だらけ・・・!しかも、かなりの数の機体が「フツーではない、何かのテストベッド」となっていた機体で、試験終了後に元に戻されることなく打ち捨てられたような雰囲気だった。

 Zhukovsky基地は2016年3月15日より民間供用空港となったが、その準備のためか2015年にMAKSを訪問した際には、これまであった多くの用廃機群が片づけられていた。

 ウクライナとの戦争のため、当面は行くことも無いであろう場所だが、「こんな機体があった」という記録を残しておきたい。なお、数年間放置されていた機体が再び飛んだという話が海外ヒコーキマニアサイトで取り上げられることもあるが、ここでは「用廃機と思われる機体」を一通り紹介する。

 例によって、機体情報は後付けで追記していくし、いくらかの写真追加もあり得るので、数年後にもう一度、眺めに来ていただければ幸いです。

【基地内展示機】

 以下の4機種5枚の写真は近隣駅から会場に向かうシャトルバス車内から撮影したもの。ほぼ全機ブレブレだし、全体像が入っていないけれど、記録として紹介する。写真は北側(正門側)からエプロン側への順番としておく。なお、現在はIL-102に続いてMiG-25PUとSu-24Mが展示されているが、2015年8月に私が訪問した時には、この2機は無かったと記憶している。

(1) Yak-38U (7977764148236 / 24 Orange, 55.5791N / 38.1274E)

 旧ソ連の垂直離着陸機Yak-38の複座練習機型で38機が製造された。エンジン配置/燃料配置/重心位置などを考えて、このような形状になったのだろうが、なんとも醜い姿をしているなぁ!

写真A1-1, A1-2 複座練習型の垂直離着機Yak-38U "フォージャー(Forger)"。(シャトルバス車窓より、2015年8月30日撮影)

 

(2) Su-17UM3 (N17532368909 / 09 Red, 55.5788N / 38.1276E)

 チラリと見えただけだが、開発/試験の拠点にしてはノーマルな機体のように見える。

写真A2 ノーマルなSu-17UM3に見える。(シャトルバス車窓より、2015年8月30日撮影)

 

(3) MiG-23UB (3009 / 09 Red, 55.5786N / 38.1278E)

 こちらもノーマルなMiG-23のように見える。

写真A3 MiG-23UB。ノーマル機か?(シャトルバス車窓より、2015年8月30日撮影)

 

(4) IL-102 (10201, 55.5784N / 38.1280E)

 第二次世界単線中のIL-2をジェット化したような攻撃機。2機が製造されたが、1機は静か強度試験に使われたので実際に空を飛んだのは1機だけで、1984年に開発計画は破棄されている。この機体の番号(10201)から、本機が「実際に飛んだ」1号機だろう。MAKS'92にて展示/一般公開されている。

写真A4 これぞソ連の試作機!といった感じがプンプン匂ってくるような機体だ。(シャトルバス車窓より、2015年8月30日撮影)

 

(6) MiG-21US (09685126 / 68, 55.5744N / 38.1329E)

 複座型のMiG-21だが、機体右側面に怪しげな膨らみを設けている。空中給油用プローブの基部だろうか?

写真A5 林の中の道路を抜け、エプロンに出る手前にある複座型のMiG-21。胴体側面に設けられた膨らみがアヤシイ。 (シャトルバス車窓より、2015年8月30日撮影)

 

【MAKS展示機】

 ロシア空軍100周年記念のエアショー時を含め、明らかに引退したであろう機体が数機展示されていた。

(1) MiG-1.44 (144)

 デビューした当時は「新世代の戦闘機?!」と思ったものだが、実際は第5世代戦闘機開発に向けた概念実証機で、この1機しか製造されていない。2015年に初めて一般公開された。

写真B1-1/-2/-3 第5世代概念実証機、MiG-1.44。(MAKS'15、2015年8月30日撮影)

 

(2) Su-15 ”Flagon”

 1962年に初飛行し、ロシアでは1993年には全機が退役したと言われているが、1991年12月にソ連が崩壊した直後なので、「マトモなことは判らない」のではないかと思っている。1983年に大韓航空機007便を撃墜した機体として有名。

写真B2-1/-2 Su-15 ”Flagon”。前下方視界が恐ろしく悪いように思う。 (MAKS'15、2015年8月30日撮影)

 

(3) MiG-25"Foxbat"

 ソ連空軍パイロットのベレンコ中尉が最新鋭かつ機密のベールに包まれていたMiG-25に乗って函館空港に強行着陸し、亡命を図ったのは1976年9月6日のこと。「何か騒いでいるな~」と感じとった世代(当時6歳の小学1年生)より上の人口比率が総人口の4割程度となってしまったのですね(2025年10月度基準)。

写真B3-1/-2/-3 ”MiG-25”と聞くと何か、こうゾクゾクするような感じを受ける世代はもう、マイノリティ。(MAKS'15、2015年8月30日撮影)

 

(4) Myasishchev VM-T Atlant (RF-01502)

 ソ連版スペースシャトル”ブラン”およびそのロケット”エネルギア”を工場からバイコヌール発射場まで輸送するため、M-4爆撃機から造られた「規格外大型貨物を輸送する為の新型輸送機」。3機が造られたが、運用されたのは2機のみで、1機は強度試験用機となった。”ブラン”の計画が破棄された後は「小型の」輸送ポッドを背中に載せて人工衛星などの輸送に使われている/いた。現在も衛星画像でその姿を確認できるが、「飛んでいる姿」は、恐らく2002年頃以降は確認されていないと思う。「用廃機に近い用廃候補機」くらいの位置付けだが、ここで紹介しておこう。なお、1978年に開発され、1982年に運用に就いた本機は、なんとFBW機である。それでも「操縦性は劣悪」だったという。(そうだろうなぁ。よく、こんなモン飛ばすよなぁ)

写真4-1, 4-2 背中に”小型の”輸送ポッドを載せたVM-T。(MAKS'15、2015年8月30日撮影)
 

【基地内の用廃機】

 上述したことを繰り返すが、Zhukovsky基地は2016年3月15日より民間供用空港となった。その準備のためか2012年頃以降の衛星写真を見ると、基地内の用廃機と思しき機体の移動が激しい。解体する手間が惜しいので、邪魔な機体を都度移動させているようにも見える。

写真C1 基地内の一角にはソ連版スペースシャトル”ブラン”が置かれていた(55.5625N/38.1469E)。望遠レンズで撮影し、相当トリミングしているうえに陽炎でゆらいでいるが、「ここにあった」という証拠レベルでは十分だろう。この後、基地内各地を移動させられた挙句、2024年頃にはどこかに売られていった(記憶で書いている。根拠となる記事は未確認)。(ロシア空軍100周年記念エアショー、2012年8月12日撮影)

 

写真C2 手前はIL-76LL、奥はA-50(CCCP-76452/976)"メインステイ"。(MAKS'15、2015年8月30日撮影)

 

写真C3 MAKS会場から眺めた滑走路側の用廃機群。IL-76やA-50などなど。(MAKS'13、2013年8月31日撮影)

 

写真C4 基地南側の撮影ポイントの様子。すぐ奥にA-50(RA-76453 / 976)"メインステイ"がある。写真C2のA-50とは1番違いの機体だ。2015年にこの場所に居ると、ドローンが上空を通過し、30分後には警察がやって来て追い払われてしまった。(ロシア空軍100周年記念エアショー、2012年8月11日撮影)

 

写真C5 MAKS会場から滑走路反対側を眺めるとA-50”メインステイ”のレドームだけが置かれていた。(MAKS'15、2015年8月30日撮影)

 

写真C6 Tu-134LLもしくはTu-134Sh (RA-65562, cn.2350204)。ネット上の投稿画像を確認すると2013年にはこの場所にあったが、2019年には移動されていた。(MAKS'15、2015年8月30日撮影)

 

以上