用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【奈良県】奈良工業高等専門学校のT-6G

<編集履歴> 06Apr.2022公開、12Apr.2022見直し更新(第1回目、体裁見直し)

 

<場所 Place> 〒639-1080 奈良県大和郡山市矢田町22 独立行政法人国立高等専門学校機構 奈良工業高等専門学校 奈良高専

<座標 Location> 34.6470N, 135.7591E

<機体 Aircraft>  T-6G (52-0083)

<訪問日Visit> 02Apr.2022

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写真1 機体右側は常に逆光となる。機首前には植樹がある。(2022年4月2日16時20分ごろ撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) 近鉄橿原線近鉄郡山駅下車、道なりに約2.1km、徒歩約30分。

(2) 近鉄橿原線近鉄郡山駅下車、奈良交通バス大和小泉駅東口行で約15分。

(3) JR関西本線大和路線郡山駅下車、道なりに約3.0km、徒歩約40分。

<解説General>

(1) 通称は「奈良高専」。奈良県道189号線の脇にT-6Gが機首を西に向けて置かれている。土日祝日でも学生のクラブ活動(試合など)をやっている場合がある。校門が開いていれば守衛所にて入構許可をもらい、機体を見学しよう。

(2) 機体は守衛所近く、図書館前の駐車場わきに機首を西に向けて置かれている。機体左側は翼端とフェンスとの間が2mとはない。フルサイズ24mm程度以下の超広角レンズがあるとよい。

(3) 本機は1965年6月14日に本校に搬入された。長期の屋外展示により腐食が進み一時は廃棄の話もあったが、緑色に塗られたことで何故か延命されたという。またこの塗色のために近隣住民から「ゼロ戦」と呼ばれるようになった。1988年頃に学生有志により塗色変更と修復が行われている。この時の活動報告書が存在するようなので興味がある方は図書館に問い合わせてみよう。2017年には同窓会設立50周年を記念して学生有志とOBによるレストアが行われた。この修復プロジェクトの前の調査報告書や活動状況はネット上で読むことができるので、ぜひ一読していただきたい。

・参考URL:

1) プロジェクト紹介(総括)

奈良高専| 学生生活 |学生チャレンジプロジェクト

2) 「T-6テキサンの現状に関する報告書」(2017)

https://www.nara-k.ac.jp/life/pdf/Texan_restore_project_b_2017.pdf

3) 「チャレンジプロジェクト テキサンレストアプロジェクト 活動報告」

https://www.nara-k.ac.jp/life/pdf/Texan_restore_project_a_2017.pdf

4) 「平成29年度学生チャレンジプロジェクト テキサンレストアプロジェクト!」

https://www.nara-k.ac.jp/nnct-library/publication/pdf/2017tekisan.pdf

※個人的にはこのような現状確認報告書やレストア報告書が作成され、かつ一般の目に触れる形で常に公開される状態を維持していることは大変好ましいと思う。例えば岐阜かかみがはら航空宇宙博物館が行ったUF-XS飛行艇のレストア、技術的観点からみた「飛燕」のレストアなどは後世に残す作業記録だと思うのだが・・・。

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写真2 左翼端とフェンスとの間は2mもない。超広角ズームレンズがあるとよい。(2022年4月2日16時20分ごろ撮影)

 

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写真3 県道から見たT-6G。構内に入れない時でもこのような証拠写真レベルなら撮れる。(2022年4月2日16時30分ごろ撮影)

 

【余談】

(1) コロナ騒ぎとなってから教育関連施設の訪問は原則として中断している。この日は陸上自衛隊宇治駐屯地、航空自衛隊奈良基地の一般公開行事を見て回り、時間があったので下見のつもり(特に外周からの撮影状況の確認)で訪問した。土曜日であったが校門は開いており、守衛所で見学の可否を尋ねたところ快諾いただいた。対応していただいた皆様には改めて御礼申し上げます。

以上