用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【千葉県】鎌ヶ谷市 市制記念公園のSNJ

<編集履歴> 05Sep.2021公開、17Jul.2023見直し更新(第3回目、展示開始時期の考察を追加)

 

<場所 Place> 〒273-0121 千葉県鎌ケ谷市初富924-6

市制記念公園|鎌ケ谷市ホームページ

<座標 Location> 35.7823N, 140.0078E

<機体 Aircraft>  SNJ-5 (6209)

<訪問日Visit>   14Sep.2013, 03Dec.2019, 10Apr.2022, 20Aug.2022ほか

f:id:Unikun:20210905220629j:plain

写真1 2018-2019年ごろに再塗装されたので見た目は良好だが、各所に腐食跡が見える。(2019年12月3日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) 北総鉄道京成電鉄新京成電鉄東武鉄道新鎌ヶ谷駅から北総電鉄・京成電鉄の線路(高架)に沿って東方に約900m、徒歩約12分。

<解説General> 

(1) 北総電鉄・京成電鉄の線路(高架)の脇にある市営公園に元海上自衛隊のSNJ-5が機首を南西に向けて展示されている。開園時間は0900-1700だが、7-8月のみは1900まで延長される。年中無休。入園料無料。

(2) 機体左側にはSL (D51-385)が展示されており、日中の大部分が順光となる機体左側面の斜め前から斜め後ろにかけてのアングルでは撮影することができない。機体右側面は標準ズームレンズで撮影可能だが、夏の午後3時頃以降でないと順光にはならない。

(3) この公園は1971年に市制に移行したことを記念して造られた。国土地理院の航空写真閲覧サービスを利用すると1979年12月10日撮影のものから本機の存在が確認できるが、それ以前の撮影日のものでは解像度が悪く、機体の有無は判別ができなかった。2018-2019年ごろに再塗装されたので見た目は良好だが、各所に腐食跡が見える。2019年12月訪問時にはS/Nは記入されておらず、胴体には「青空号」と記入されていた。2022年2月11日には左主翼が主脚取付部の外側部分で折れていることが点検中に発見された。当日朝までに降り積もった雪の重さに耐えられなかったものと考えられている。同年7月中に左右の主翼の下にそれぞれ架台2基を設けて支える形で修理が完了した。

(4) 公園は下総基地滑走路中心線の延長線から460mほど西側にある(滑走路端から南西に約860m)。基地から南に向けて離陸したP-3Cであれば4-500mm程度のレンズでなんとか撮影できるが、北に向けて着陸進入する機体は木陰となって見ることもできない。

f:id:Unikun:20210905222254j:plain

写真2 機首を南西に向けているので機体の右側はほぼ終日逆光となる。順光となる機体左側にはD51が展示されており、SLと機体の間に入って機体左側面を撮影することはできない。(2019年12月3日撮影)

 

f:id:Unikun:20210905225008j:plain

写真3 展示されているD51-385。柵の向こう側、SLの右側(すなわちSNJの左側)には行くことができないようになっている。SNJの尾翼部分が見えるが、その左(SNJの機首側)には植樹があり、全景を撮影することができない。(2013年9月14日撮影)

 

【余談】

(1) 下総基地公開日についでに立ち寄ることができる。また近隣には大慶園、松戸駐屯地、松戸市ユーカリ交通公園などの機体展示場所があるので、休日に一日かけてこれらを訪問する計画を立ててもよいだろう。

f:id:Unikun:20220411115959j:plain

写真4 2022年2月11日には左主翼が折れてしまった!(2022年4月10日撮影)

 

写真5 主翼下に架台を設けて支えるようにして修復した。同時に無事だった右主翼下にも架台を設けてある。公園事務所で伺ったところ作業は7月中に行われたとのこと。(2022年8月22日撮影)

以上