用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【千葉県】サバゲーパラダイスのファントム他

<編集履歴> 22Oct.2021公開、21Jan.2023見直し更新(第3回目、TC-90搬入)

 

<場所 Place> 〒289-1211 千葉県山武市大木470-1

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<訪問日Visit>   21 and 24Oct.2021

<行き方 Access> 

(1) JR総武本線八街駅から道なりに約3km、徒歩約40分。

<解説General> 

(1) 千葉県山武市のJR八街駅近くに2021年9月18日にオープンしたサバイバルゲーム場。敷地内にF-4EJ改の機首部分が3機分とパイパーPA-28らしき機体を配置してある。また2022年1月からはSH-60Jの機首部分も設置された。このうちファントム2機分の機首は有料ゲームエリアの外にあるので、営業日に訪問すれば見学できる。もう1機のファントムとパイパー機らしき機体、そしてSH-60Jは有料のゲームフィールド内にあるので原則としてゲームに参加するしか間近に見る機会はない。

(2) 施設は年中無休の0800-1750が原則だが、貸切予約のない日と定例会が人数不足や天候等の理由により中止となった場合には休業日となるようだ。訪問予定の前日にはSNSや電話で確認しておこう。なお休業日には「サバゲーパラダイス」の手前にある「釣りパラダイス」より先には行けないので、機体の撮影は出来ない。

(3) ここにあるファントムの機首は2019年半ば頃に搬入された。このうち一機は97-8427号機であり、百里基地で解体処分されたのち、しばらくは基地北部にあるスクラップ屋にて「良好な程度に」保管されていた。この様子はSNS上の投稿写真や主にファントム関連の海外マニアサイトにていくつか写真が掲載されている。その他の2機分のうち入口にあるキャノピが壊れている機体は97-8421、ゲームフィールド内に置かれた機体は97-8425と言われている。本Blogでは確認できるまでの間は、この情報を正しいものとして扱うことにする。おそらくは同じスクラップ屋にて保管されていたものだろう。

(4) 光があると97-8421号機が道路側からでは逆光になって撮りづらい。また97-8427 号機も光が当たるのは機首先端部分だけなので、撮影するなら「明るい曇り」の日に訪問すると撮りやすい。

(5) 配置場所や機首方向などは、これから実際のゲーム運用していく過程で適宜変更されるものと思われる。皆様が訪問された際に変化がありましたら、ご一報いただければ幸いです。

 

【機体と座標Aircrafts and Location】
(1) 97-8421(?) (35.6579N / 140.3391E) 駐車場からフィールドに行く坂の途中に南東を向けて置かれている。午前9時半ごろの訪問時には道路側からはトップライト気味の逆光。つまり終日逆光でしか撮れない。駐車場側からも撮れるが、近くて大きすぎるので絵にするのは少々困難だ。機首とキャノピーフレームの機番は消されている。コクピット内は何とか見えるが、前席は計器盤ごと存在しない。また後席も全ての計器とレーダースコープより上の部分の計器盤が無くなっており、S/Nは確認できない。機体に残る断片情報からC/N.121(=97-8421)と思われる。35-70mm程度で全景を撮影可。

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写真1 「釣りパラダイス」から「サバゲーパラダイス」への連絡通路の入口付近に置かれている 97-8421といわれる機体。終日逆光だ。(2021年10月21日撮影)

 

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写真2 写真1の機体を駐車場から撮影する。間近に撮れるが近くて大きすぎて絵にはならない。(2021年10月24日撮影)


(2) 97-8427 (35.6584N / 140.3389E) 「釣りパラダイス」から「サバゲーパラダイス」への連絡通路の坂を上った場所、事務所脇の屋根付展示場兼テラスの下に南西を向けて置かれている。午後3時ごろまでは機体左側に光が当たるが、光が当たるのは機首部分だけで大部分は屋根の影となる。テラス側から逆光で撮影すると落ち着いたトーンで撮影できる。オープン前には機首に”427”の機番が残っていたが公開前後に消されたようだ。

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写真3,4 現在では427号機であったことを確認できない。(2021年10月24日13時30分ごろ撮影)


(3) 97-8425(?) (35.6588N / 140.3384E) 機首の番号は消されている。射出座席の無い後席部分に”425 AFT”という文字が見える写真がTwitterに公開されているため、425号機だと思われる。計器盤にラジオコールが残っているかとか、塗りつぶされた機首の番号に元の番号の跡が見えるかどうかは分からない。フィールド内に北東を向けておかれている。原則としてゲームに参加しないと見られないが、ゲーム終了後にスタッフの手が空いていれば見学が可能な場合もあるそうなので、気になる方は問い合わせてみよう。(個人的にはそこまでやるつもりはない)。またアイプロテクター(ゴーグル、保護具)を着装すれば見学塔に行くことも可能で、ここから中望遠レンズがあれば撮れそうだ。こちらも詳細は現地に問い合わせてみよう。

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写真5 フィールド内のファントムおよび主翼の一部。建屋入口付近からキャノピ上部だけが見える。(2021年10月24日)

 

(4) パイパーPA-28(?) (35.6585N / 140.3384E) フィールド内に墜落機を模して置かれている。エンジンと右翼は外されているが機首前方にプロペラが置かれている。機体全体をオリーブドラブに塗られており、JAナンバなどは確認できない。

 

(5) SH-60J (S/N?) (位置未確認) 2022年1月7日付公式Twitterにてフィールド内に新たにヘリコプターが設置された旨が公表された。一般公開(年初の初ゲーム)は恐らく1月9日。本当に機首/前面部分のみで機首のナンバーは消されている。供給源を考えると恐らくは館山基地で用途廃止・解体処分となった機体だと思われる。

(6) TC-90 (6828) 2023年1月14日のTwitter投稿にて存在が確認された。胴体部分のみが仮置きされているようなので、今後は再塗装された後にフィールド内に設置されるのであろう。

 

【余談】

 サバゲフィールドとはどんなところかと(一応はスケジュールを確認したうえで)2021年10月21日に訪問したところ、当日の「定例会」は参加人数不足のために前日に中止となっており、施設は「お休み」でした(汗)。そこで隣接する「釣りパラダイス(釣り堀)」のスタッフにいくつかお話を伺うとともに、お願いして入口の1機だけ撮影させていただきました(対応いただいたスタッフの方に御礼申し上げます)。

 上述の通り年中無休の施設ですが「貸切予約が無い日」と「定例会が中止になった日」は事実上の「休業日」となり、機体を見ることができません。SNS等でオープンしているかどうかを必ず確認してから訪問しましょう。

 以上