用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【栃木県】那須の戦争博物館

<編集履歴> 11Apr.2022公開

<場所 Place> 〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙2725

<座標 Location> 37.0608N, 140.0129E

<訪問日Visit> 08Apr.2022

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写真1(2022年4月8日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) JR東北本線宇都宮線黒磯駅より那須ロープウェイ方面のバスに乗車し約20分(680円)、「守子坂」で下車すると目前だ。

<解説General>

(1) 旧軍用品15,000余点を集めたという私設博物館。年中無休(臨時休館あり)で開館時間は0900-1700(入場は1630まで)、入場料金は大人1,000円。写真撮影は自由。SNSなどへの投稿は「ぜひとも宣伝して下さい!」と快諾していただいた。なおHPへのリンクは別途”Faxか文書にて”許可を求めるとのことがHPに書かれている。面倒だし「戦争博物館」でググれば一発で出てくるので、本Blogではあえて手をかけてまでリンクを張ろうとは考えていない。それでも一度はHPを見てあげてくださいと宣伝しておきます。

(2) ネット上では展示方法がどうの、展示方針(思想)がこうのという批判する書き込みが多いが、「机上でガタガタ言わずに実物を見ろっ!」という類の博物館だ。展示品は一級史料が「極めて多い」。なお説明に書いてあることは鵜呑みにせずに自身の知識でその内容を噛み砕き判断すること。見学者のリテラシー(・・・というかオタク度だね)が試される博物館だ。

(3) 黒磯からのバスは1時間に1本程度の割合で走っている。

【機体 Aircrafts】

(1) T-34A (01-0294) 操縦席部分が展示されている。破れた後席キャノピーから計器盤を見ると Radio Callのプレート下は消されている(もともと存在しない?)が計器盤正面上部に"01-0294”と張ったプレートが残っている。入口にある主翼は恐らく同じ機体のものと思われるが、識別できる証拠は見つからなかった。

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写真2 T-34Aのコクピット部分。破れたキャノピーから計器盤を覗くことができる。(2022年4月8日撮影)

 

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写真3 入口にある主翼コクピット部分と同じ機体 (01-0294)のものだと思うが、その証拠を見つけることはできなかった。(2022年4月8日撮影)

 

(2) Boeing-Stearman A75 Kaydet (JA3641) 複葉機だが現在は上の翼とそれを支える支柱を取り外して展示しており、一見すると単葉機に見える。かつて”ピロビタン号”やNHKの朝の連続TVドラマ小説「雲のじゅうたん」(1976年)で実際に飛行していた機体だ。

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写真4 昼過ぎには順光となるが、日向と日陰のコントラストの差が激しい。曇天日に訪問するともう少しきれいに撮影できる。画面左では3本の燃料タンクを並べて展示している。(2022年4月8日撮影)

 

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写真5 機体は展示されてから何度か塗り直されているようだ。(2022年4月8日撮影)

 

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写真6 2022年1月に館内に置かれたB-29の前脚部分。(2022年4月8日撮影)

 

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写真7 写真6のB-29の前脚は2020年末に千葉県牛込港に引き揚げられた。これを報道する新聞によっては発見日・引揚日が若干異なるので注意が必要だ。私自身、どの報道が正しいのかは分からない。(2020年12月13日撮影)

 

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写真8 展示館の脇に並べられた旧軍用機などのエンジンや車輪。(2022年4月8日撮影)

以上