<編集履歴> 29Apr.2021公開、29Aug.2021見直し更新(第4回目、T-33AとF-104J撤去落札金額など追記)
<場所 Place> 〒807-0133 福岡県遠賀郡芦屋町大字芦屋1455-1
航空自衛隊 / 芦屋基地 -Ashiya Air Base- | [JASDF]航空自衛隊
<座標 Location> 33.8894N, 130.6637E
<訪問日Visit> 28Nov.2010, 18Feb.2018ほか
<行き方 Access>
(1) JR鹿児島本線 遠賀川駅から芦屋タウンバスで自衛隊前バス停にて下車。
所要時間約20分。バスはすべての系統が自衛隊前を通過する。朝夕は概ね30分に1本、日中は概ね1時間に1本程度の便がある。
<解説General>
(1) T-4による訓練基地。航空救難団のU-125AとUH-60Jも配備されている。5機の展示機と1機の消火訓練機がある。例年10月後半ごろに航空祭が行われるので、その時が展示機撮影のチャンスだ。(コロナの影響により2020年度は中止、2021年度は開催未定)
(2) 展示機は基地正門奥にあるが、F-1のみは消火訓練機なので基地の奥の別の場所(33.8838N, 130.6624E)に置いてある。この場所は基地祭の時には遠賀川駅からのシャトルバス乗降場所となる場合があるので運が良ければ基地に入って真っ先に撮影することができるが、非公開エリアになっていた場合には撮影を諦めよう。
【展示機 Displayed Aircrafts】
1. T-1A (05-5812) 先代801号機(戦後の国内ジェット機開発1号機)と交換されて2001年ごろから展示されている。なお801号機を岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に持って行った際の顛末については「航空機を後世に遺す 歴史に刻まれた国産機を展示する博物館づくり」(p.76-77, 207-214、横山晋太郎著、グランプリ出版2018年)に詳しく記載されている。
写真1 T-1A。(2010年11月28日撮影)
2. T-6D (52-0002) 10機が供与されたT-6Dのうち、国内に唯一残っている機体。主翼を支柱で支えるほどに状態は悪い。
写真2 国内唯一残るT-6D。(2018年2月18日撮影)
3. F-86D (84-8106)
写真3 F-86D。(2018年2月18日撮影)
4. F-86F-30 (52-7406) F-86Fはコクピットだけの機体を含めて35機が現存しているが、本機は国内には6機しか残っていない主翼に境界層板のついたタイプの機体だ。ちなみに残る5機は千歳基地、小松基地、静浜基地、岐阜基地、防府南基地に展示されている。
写真4 主翼に境界層板が付いているF-86F-30。(2010年11月28日撮影)
5. H-19C (91-4707) 20年以上前から機体番号を”91-4777”と記載している。
写真5 H-19C。(2018年2月18日撮影)
6. F-1 (80-8219) 消火訓練用の機体だが、比較的きれいに保たれている。
写真6 このF-1は広報用展示機ではなく訓練用の機体だ。(2018年2月18日撮影)
7. 地対空ミサイル ナイキJ
写真7 弾頭部に「航空自衛隊」と記載されていないと何か物足りない気分になる。(2018年2月18日撮影)
【展示後に廃棄された機体】
1. F-104J (56-8663) 2010年以前から全体をライトブルーに塗られていた。2021年7月2日にT-33Aと同時の解体公告があり、2021年8月23日に解体撤去。落札金額は2機分で1,067,000円だった。
写真8 解体撤去されたF-104J。(2018年2月18日撮影)
2. T-33A (51-5610) 2021年7月2日にF-104Jと同時の解体公告があり、2021年8月23日に解体撤去。落札金額は2機分で1,067,000円だった。コクピット部分を残すような形での解体仕様であったが、読者からのコメントからでは(コクピット部分も)ボコボコであり、結局は何も残さずに撤去された模様。今後、基地祭などで復活することがあるかもしれないので、情報がありましたらお教えくださいな(念のため)。
写真9 解体撤去されたT-33A。(2018年2月18日撮影)
以上