用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【福岡県】空自 築城基地の展示機

<編集履歴> 29Apr.2021公開、27Nov.2023見直し更新(第9回目、F-4EJを航空祭で展示)

 

<場所 Place> 〒829-0151 福岡県築上郡築上町西八田

航空自衛隊「築城基地」Official Website

<座標 Location>  33.6760N, 131.0383E 

<訪問日Visit>  29Nov.2009, 14Nov.2010, 02Oct.2011, 08Dec.2019, 26Nov.2023ほか 

<行き方 Access> 

(1) JR日豊本線 築城駅から正門まで約800m、徒歩約10分。朝夕は30分に1本、日中は1時間に1本程度の普通列車がある。

<解説General>

(1) 第8航空団F-2の基地。例年10月後半頃から12月初旬ごろに航空祭が行われるので、その時が展示機撮影のチャンスだ。(コロナの影響により2020年度および2021年度は中止)

(2) 基地正門奥約130mのところに主に機首を北西に向けて5機の展示機(F-86D/F, F-104J, F-1, T-33A)があったが、2022年3月中旬ごろに5機全てが滑走路反対側に移動された。2022年3月1日の入札では航空機や鉄道車両の陸上輸送にて実績の多いA社が契約金額220万円で落札し、3月24日には全機が移転済となっていた。移転後の様子はGoogleEarthの衛星画像にて確認できる(注:2023年11月27日時点ではGoogle Mapの画像は古く、移転後の様子は確認できない)。また、F-4EJは展示機とするために2021年3月15日に岐阜基地から飛来して用廃となっていたが、こちらは部品等の取り外し作業が必要だったためか、飛行場地区の格納庫裏手付近に置かれている。

(3) 2023年11月26日の航空祭時には元の展示場付近は新庁舎等の建設工事のために平地となっており、工事予定期間は2024年10月末(9月末だったかな?)となっていた。また正門付近の整備が行われるような雰囲気があったため、将来的には展示機を正門脇に移設するのかもしれない。新たな展示場の整備工事は(他に庁舎等の施設の新規建設が無ければ)、おそらく2024年度下半期もしくは2025年度以降に行われるものと予想している(予算的には「庁舎等の建設工事等」といった用語の中で処理されるため、展示機設置場所の整備が、どの予算ので、いつ行われるのかは予想しずらい。工事関連の調達仕様書をよく読めば、何らかの情報が得られるかもしれないが、そこまでヤル気は毛頭ない。本Blogでは「移転されたという情報を得たら」、本記事内容をUpdateする予定だ)。

【展示機 Displayed Aircrafts】

※上述の通り、F-86D/F, F-104J, F-1, T-33Aの5機の展示機は2022年3月中旬ごろに滑走路反対側に移動されているため、2023年11月時点では基地見学時に見ることのできる機体は存在しない(もしかしたら飛行場地区の一角に置かれたF-4EJを見せてもらえるかもしれない)。

1. F-1(70-8277) 先代 90-8232号機と交換され、2007年ごろから展示されているF-1の最終号機。なおF-1の最終フライトは築城基地第6飛行隊所属の6機(238, 268, 270, 274, 275, 277)によって2006年3月9日に行われた。

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写真1 F-1の最終号機が展示されていたが、現在は保管中のため、見ることができない。(2019年12月8日撮影)

 

2. F-86D (84-8115) 1968年10月に用廃となった後、2000年までの約30年間の動向に関する記録は、探しているのだが、今のところは見つかっていない。退役後、半世紀以上も築城基地に展示されているのか、転々としたのち、ここに展示されたのかは分からない。

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写真2 F-86D。(2019年12月8日撮影)

 

3. F-86F (92-7938) 垂直尾翼左側には第6飛行隊、右側には第10飛行隊のマークを記載している。1959年に領収したが、1966年9月には用廃となったとされる機体。絶対に「何か」があって飛べなくなり、展示機となったハズだが、「何が起こった」のかは不明。

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写真3-1, 3-2 左右でマークが異なるF-86F。(上:2019年12月8日撮影、下:2009年11月29日撮影)

 

4. F-104J (36-8546) 機銃口は塞がれている。

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写真4 元は那覇基地第207飛行隊所属のF-104J。(2019年12月8日撮影)

 

5. T-33A (51-5627) 2019年公開時には垂直尾翼左側には第6飛行隊、右側には第304飛行隊のマークを記していたが、今後の塗替え作業後には第304飛行隊のマークは第8飛行隊マークに変えられるかもしれない。

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写真5-1,5-2 こちらも左右でマークが異なるT-33A。(上下とも2019年12月8日撮影)

 

6. F-86F (92-7922)  この機体は1970年代後半には各地で展示されたのち、1982年には築城基地にて迷彩塗装を施して屋外展示となっていた。1986年には通常の塗装に戻された姿が確認されている。2004年11月には広報館内に機首部分のみが置かれて公開されている。この時には銀地ではなくライトグレーに塗られていた。私自身はまだ見たことがない(2023年11月の航空祭時もF-2のデモに見とれていたので、訪問するのを忘れた)。

 

7. F-4EJ (07-8429)  広報用展示機とするために2021年3月15日に岐阜基地から飛来して用廃となった機体。しかし、「広報用展示機として設置」される前に、工事のためにその他の展示機は全て滑走路の反対側に移設されてしまった。2023年11月26日に開催された航空祭では飛行場地区入口近くで展示されていたが、これが「用廃後、初の一般公開展示」となった。この際にキャノピーは開かないように小板を当てて固定されているのが確認されている(前席前、前席脇、後席脇の片側3か所で両側とも実施)。また見える範囲では、エンジンインテイクやバルカン砲口(機首の銃口の穴の奥)などの開口部は全て塞がれていた。また尾翼のADTWマークは往時の304sqn.の天狗マークへと変えられていた。

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写真6-1, 6-2, 6-3 6-1はフェリーされる数日前に撮影した現役時代の429号機、6-2と6-3は航空祭で展示された際の様子。キャノピー脇に小板を当てて固定しているが、そこだけ塗色が異なるので良くわかる。(6-1: 2021年3月9日岐阜基地にて、6-2: 2023年11月26日の航空祭時に撮影)

 

【展示後撤去された機体】

(1) F-1 (90-8232)  第6飛行隊創立40周年記念のスペシャルマーキングを施して展示されていた機体。この塗装は"00-8240"号機と同じパターンを常設展示機である本機に対して施したものであって、本機がこの記念塗装を施して飛んだことはない。本機は通常塗装に戻されたうえで陸上自衛隊大津駐屯地に移設され、現在も展示されている。正確な撤去・移設日は不明だがGE-Proにて大津駐屯地の様子を見ると2007年2月1日取得画像では機影が確認できないが、2007年5月20日の大津駐屯地公開日には存在していたことがヒコーキ雲さんの掲載写真から分かる。年度末に移設や設置工事を行うことが多いので、2006年度末(すなわち2007年3月)に移設したものと考えている。

(2) F-86F (82-7831) 1980年6月16日に用廃となった(ヒコーキ雲さんの記事による)本機は迷彩塗装が施され、1980年11月の公開時に確認されている。しかし上述の通り1982年には92-7922が迷彩塗装で存在していたので2年程度で交換されたようだ。

 

【その他】

(1) 基地内には2008年9月11日に山口県萩沖に墜落(操縦者生還)したF-15垂直尾翼が展示されている。最後まで飛んでくれた機体と関係者の活動を称えるものだ。基地公開時には台座に腰かけて休憩する観客が多いので朝一番に撮影するとよい。

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写真7 墜落したF-15Jの垂直尾翼を用いたモニュメント。(2009年11月29日撮影)

 

(2) 2020年6月25日、雨の中を百里基地第301飛行隊所属のF-4EJ改87-8415号機が飛来して用廃となった。本機は2021年6月27日午前1時半ごろから3時半ごろにかけて基地から公道を通りメタセの杜物産館に移送され、展示機となった。メタセの杜物産館の展示機情報は別記事を参照してほしい。

・参考記事:【福岡県】「メタセの杜」物産館の展示機 - 用廃機ハンターが行く!

以上