用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

航空自衛隊 T-6の展示機

 航空自衛隊では1955年1月20日から1957年11月12日までの間に米軍からT-6Dを10機、T-6Fを10機、T-6Gを160機の供与を受け、パイロット育成のための練習機および救難機として使用した。用途廃止後は供与機数の約三分の一に相当する55機程度が教育・広報用として全国各地に貸与された。2021年8月18日時点では自衛隊基地・施設に6機、民間施設、公共の公園、教育機関での教材等で12機の合計18機が残されている(うち1機は格納中で非公開、またもう1機はコクピット部分のみ。他に解体待ちの状態のものが松島基地に1機ある)。以下に展示状況を紹介する。

 なお本Blogでは自衛隊基地・施設に展示されたものと民間施設や教育機関等で教材機となったものを分け、それぞれをおおむね北から南の順に並べてみた。

f:id:Unikun:20191212204430j:plain

写真1 芦屋基地のT-6D(52-0002)。鉄骨で主翼を支えている。(2018年2月18日撮影)

 

自衛隊基地・施設に展示されている機体】

(1) 72-0147 T-6G 岩手県 陸上自衛隊岩手駐屯地(2014年公開時にはオリーブドラブに塗装されていたが、2019年6月公開時には元の黄色塗装に戻されていた)

(2) 52-0011 T-6F 静岡県 静浜基地 保存指定航空機

(3) 52-0010 T-6F 静岡県 浜松広報館 保存指定航空機(格納中のため非公開)

(4) 52-0075 T-6G 愛知県 小牧基地掩体壕(奈良基地より2011年9月15日搬送)

(5) 52-0002 T-6D 福岡県 芦屋基地 (保存状況悪く、撤去は時間の問題か?) 

(6) 72-0169 T-6G 宮崎県 新田原基地

※1 上記のほか2017年の台風で破損したT-6G 52-0129(52-0080と記入)の胴体が松島基地内に放置されている(2019年夏)。おそらく修理されること無く解体・撤去されるであろう。

※2 埼玉県熊谷基地のT-6G (52-0128)は2021年2月12日までに解体・運搬する旨の公告が公示された。

※3  石川県小松基地掩体壕内には旧軍風迷彩塗装のT-6G (52-0082)があったが、2021年4月1日にここを見学した日本戦跡協会さんのTwitter投稿によると本機は姿を消していた。基地内に保管されているのか廃棄されたのかは不明だが、本Blogでは存在が確認されるまでは廃棄されたものとして扱う。

f:id:Unikun:20210302221433j:plain

写真2 小牧基地内の掩体壕に展示されているT-6G。基地公開時でも近くに寄れないことが多く、写真コレクションに加えるのは大変な機体だ。(2016年3月13日撮影)

 

【民間施設等に展示・保管されている機体】

(Jウイング誌2021年8月付録より、無償貸付機と確認され機体は存在しない。)

(1) 72-0176 T-6G 福島県 オールドカーセンタークダン

(2) 72-0142 T-6G 群馬県桐生市 桐生が岡公園

(3) 52-0099 T-6G 埼玉県所沢市 航空発祥記念館(元都立航空高専展示機)

(4) 52-0098 T-6G 山梨県 河口湖自動車博物館(元福岡県久留米市石橋文化センター展示機)(※1)

(5) 52-0041 T-6G 山梨県 日本航空学園(※2)

(6) 72-0131 T-6G 山梨県 身延町 個人宅(座標は非公開とします)、本機は甲府舞鶴公園(現舞鶴城公園)展示、入間基地に返却、OldCarCenterKudan展示、横浜の喫茶Avion展示を経て、2012年2月には当地に存在していることが確認されている。

(7) 52-0001 T-6D 愛知県豊川市 蒼空ハッスル Aフィールド

(8) 52-0084    T-6G   岐阜県美濃加茂市 ヤマザキマザック工作機械博物館にてコクピット部分のスケルトン展示。元和知幼稚園展示機

(9) 52-0100 T-6G 岐阜県美濃加茂市 ヤマザキマザック工作機械博物館、元岐阜基地展示機

(10) 52-0101 T-6G 京都府南丹市 るり渓温泉ゼロ戦研究所(ゼロ戦風に濃緑色に塗装)

(11) 72-0083 T-6G 奈良県大和郡山市 奈良工業高専(銀色塗装)

(12) 52-0118 T-6G 宮崎県都城市 ホテル2in Part1(31.7057, 131.0326)

※1 Jウイング誌2021年8月号別冊「全国保存機・展示機ガイド2021」p.20に本機は掲載されていない。これは本記事から抜け落ちていたからだ(この部分の執筆はワタシです)。2021年8月中旬に現地を訪問された方がTwitterに写真を投稿したことで抜け落ちていたことに気づき、修正した。

※2 Jウイング誌2021年8月号別冊「全国保存機・展示機ガイド2021」p.21に本機は「廃棄の可能性あり」との一文があるが、2021年8月中旬に現地を訪問された方がTwitterに写真を投稿したことで、存在していることが確認された。なお「廃棄の可能性」とは編集部が入手した資料中に本機が含まれておらず、締切までに存在が確認できなかったために記載した一文だ(この部分の執筆はワタシです)。 

※2 2006年に兵庫県加古川市神戸電子機械(株)にT-6F 52-0014のコクピット部分が飾ってあったが、2019年12月12日にGoogle MapのStreet viewを見たところ、すでに存在していなかった。

f:id:Unikun:20191212204916j:plain

写真3 群馬県桐生が岡公園に展示されているT-6G。コクピットの窓は無くなり、パンチングメタルで覆われている。(2019年8月3日撮影)

 

以上

編集履歴

12Dec.2019 公開

16Oct.2021 見直し更新(第10回目、無償貸付機となっているものが確認できないことを追記)