用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

航空自衛隊 F-104Jの自衛隊基地内展示機

  航空自衛隊はF-104Jを210機、複座のDJを20機導入し、1962年から1986年3月までの24年間に渡り使用した。いかにも「超音速」の戦闘機というフォルムが気に入られたのか、J/DJ型合わせて60機が展示された。40機以上を事故で失っているため、残存機の約三分の一が展示機として残された計算だ。また退役後に一部の機体はアメリカに返還されたのち、台湾空軍に引き渡されて数年間使用されたため、台湾でも数機が展示機として現存している。こちらは「台湾」の項で紹介する。

 展示機数が多いため自衛隊基地展示機(本稿)と民間展示機(別稿参照)に分けて状況を確認してみよう。 (おおむね北から南の順に列挙します)

自衛隊基地展示機の概要】

(1) 自衛隊基地に現存するF-104Jは合計22機。

(2) 基地内に展示された後に解体・廃棄されたものは11機(ただし廃棄後に民間に展示されたものは除く)。

(3) 複座のDJは自衛隊基地には存在しない。(DJの国内展示は公共・民間施設のみ。台湾において1機が展示されている)

(4) 補給処のある岐阜基地は入替えが多かった。

 

【現存機リスト】
<北海道>
(1) 46-8574 千歳基地ゲートガード

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写真1 かつて2個飛行隊のあった北海道に残るF-104は本機(48-8574)と中頓別町寿公園の46-8568号機だけになってしまった。(2008年8月10日撮影)

 

<東北>
(1) 46-8622   大湊分屯基地(41.2528N, 141.1281E)

(2) 36-8535 松島基地

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写真2 松島基地のF-104J(36-8535)。(2019年8月25日撮影)

 

<関東・甲信越
(1) 46-8630 百里基地
(2) 56-8662 府中基地
(3) 46-8609 防衛大学校
(4) 36-8532 第四補給処木更津支所
(5) 46-8561 入間基地 56-8666と記入されている

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写真3 府中基地のF-104J(56-8662)。(2018年4月7日撮影)

 

<東海・中部・北陸>
(1) 76-8693 浜松広報館 保存指定航空機
(2) 76-8698 浜松広報館(UF-104J仕様)
(3) 36-8540 岐阜基地 伊豆バイオパーク、兵庫メイテックでの展示を経て岐阜基地へ 
(4) 76-8686 岐阜基地 保存指定航空機
(5) 46-8646 小松基地

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写真4 岐阜基地のF-104J(36-8540)。(2009年10月12日撮影)

 

<関西>
(1) 56-8653 奈良基地

 

<中国>
(1) 46-8602 美保基地
(2) 36-8537 防府北基地
(3) 46-8636 防府南基地

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写真5 美保基地のF-104J(46-8602)。(2017年5月28日撮影)

 

<四国> F-104Jは存在しない。(愛媛県西予市城川総合運動公園にF-104DJあり)

 

<九州・沖縄>
(1) 46-8603 春日基地
(2) 56-8663 芦屋基地
(3) 36-8546 築城基地
(4) 46-8656 新田原基地 36-8535と記載
(5) 76-8688 那覇基地 後部胴体は76-8683のもの

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写真6 ゆいレールから撮影した那覇基地展示機(2011年7月3日撮影)

 

【参考:展示後に廃棄された機体】(判明分のみ)

26-8506 知念分屯基地のT-2B.I.塗装機。なお1997年ごろには浜松の喫茶飛行場に506号機の機首部が展示されていたが、これは36-8536号機の機首部の番号を事情により書き変えていたものであることが判明している。

36-8538 新田原基地の参考館に機首部のみが展示されていたが2015~2020年ごろには延岡市のミツワハガネ(株)工場に移転 (本Blogの別記事参照のこと)

36-8544 那覇基地

36-8550 根室分屯基地(43.3199N, 145.6026E)、GE-Pro画像より2018年1月28日~4月28日までの間に撤去

36-8551 当別分屯基地(S/Nは消され、001と記入)、2019年8~9月頃に撤去

36-8558 立川分屯基地(35.7058N, 139.4308E)、2010年3月存在確認、GE-Pro画像より2016年3月31日~2017年2月14日の間に撤去

46-8628 岐阜基地

46-8647 輪島分屯基地

76-8689 千歳基地レストア機は2020年5月末に解体運搬の入札が行われ、6月末ごろには解体撤去された。そのコクピット部分は広報館内に展示されたことが2020年11月9日付の千歳基地公式Twitterで伝えられている。

76-8696 静浜基地

76-8704 熊谷基地 2021年2月12日までに解体撤去する旨の公告あり。1月15日入札。

46-5020(DJ) 小牧基地 

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 写真7 せっかくレストアされたF-104J(76-8689)は2020年6月頃に解体撤去された。(2016年08月07日撮影)

 

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写真8  2021年2~3月頃に撤去された熊谷基地のF-104J。(2019年4月14日撮影)

 

以上

<編集履歴>

??Aug.2018  Mixiにて公開

12Feb.2019 Blogに移設

18Jun.2021 見直し修正(第14回目、写真リンク切れ修正、浜松の喫茶飛行場に1997年ごろにあった506号機の機首は36-8536号機であったことが判明、知念で撤去された機体のコメントにその旨を追記した。)