用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

航空自衛隊 F-86Dの展示機

 航空自衛隊におけるF-86Dの運用は1968年10月1日に第101飛行隊と第103飛行隊が解散されたことで終了し、機体は用途廃止となった。供与された122機のうち半数近い59機が各地に展示された。多くの機体が各地に展示された理由として、当時は自衛隊の認知度が低くかったため、新規隊員リクルートの際に看板となるものとして「退役したばかりのジェット戦闘機」が 適切だったのだろう。

 これらの展示機もすでに約六割が廃棄されているが、退役から半世紀を経た現在も19機が全国各地に展示されている。大部分は航空自衛隊基地のゲートガードだが、陸上自衛隊基地に2機、民間施設等が保有する機体は5機存在している。博物館に展示されている機体は2機あるが、うち一機は保管庫にあって通常は見ることができないのが残念だ。
 教育用として高校や専門学校などに7機程度が貸与されたが、現存するのは2機のみ。どちらも見学可能な日が設けられているのがうれしい。

 最後に浜松の喫茶飛行場にある機体前半部は、かつて高蔵寺分屯基地に展示されていた機体を廃棄した際に引き取ったものであり、保存状態は好ましくない。

【展示機リスト】
<航空自衛隊基地および関連施設に展示中の機体>(おおむね北から南の順)
(1) 04-8199 千歳基地
(2) 04-8167 百里基地
(3) 84-8128 熊谷基地
(4) 94-8125 小牧基地(84-8111と記載)
(5) 84-8104 浜松広報館
(6) 04-8196 奈良基地(84-8100と記載)
(7) 14-8217 小松基地
(8) 04-8202  美保基地
(9) 04-8203  防府北基地
(10) 84-8127 防府南基地
(11) 84-8106 芦屋基地
(12) 84-8115 築城基地

新田原基地の04-8187は2020年8月頃にF-86Fと共に旧アラートハンガー前に移動された。解体・廃棄されるものと思われる。また松島、入間、静浜には以前展示されていたものの、諸事情により既に廃棄されている。 三沢および那覇基地には展示されたことがない。

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写真1 航空自衛隊美保基地に展示されているF-86D。(2016年05月28日撮影)

 

<陸上自衛隊基地に展示中の機体>
(1) 14-8222 大津駐屯地(滋賀県、35.0363, 135.8674)
(2) 04-8191 善通寺駐屯地(香川県

 

<民間施設に展示中の展示機>
(1) 84-8117 都立産業技術高等専門学校、無償貸付機*1
(2) 84-8102 所沢航空発祥記念館(保管庫内)、「無償貸付機」ではない可能性あり(別ルートで入手か?)。
(3) 04-8205 日本航空学園山梨キャンパス、無償貸付機*1
(4) 94-8146 長野県聖博物館、無償貸付機*1
(5) 04-8164 高蔵寺分屯地廃棄後、浜松の喫茶飛行場に機首部分を展示

*1 Jウイング誌2021年8月号付録より

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写真2 浜松の喫茶飛行場に展示されているF-86Dの機首部分。(2016年03月12日撮影)

 

以上

<編集履歴>

06Aug.2018 Mixiに公開

12Feb.2019 公開

16Oct.2021 見直し更新(第8回目、無償貸付機情報追記)