用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【鹿児島県】海自 鹿屋航空基地史料館(コロナによる入場制限中)

<場所 Place> 〒893-8510 鹿児島県鹿屋市西原3-11-2 海上自衛隊鹿屋航空基地史料館

史料館

<座標Location> 31.3810N, 130.8369E

<訪問日Visit>  17May.2008, 16May.2009, 10Mar.2020ほか

<行き方 Access> 

(1) 鹿児島空港から鹿屋方面行バスにて鹿屋ターミナル下車、約2kmを歩く(少数ながらバスの便あり、タクシー利用可)。

(2) 垂水港からバス、航空隊前下車徒歩3分。

 <解説General>

(1) 海上自衛隊鹿屋航空基地正門ゲート前に設けられた展示エリアと展示館からなる施設。開館は12/29-1/3を除く毎日0900-1700(入場は1630まで)、料金無料、駐車場あり。展示館が閉館している時でも数機の屋外展示機は比較的間近に見ることが可能。

(2) 屋外に15機、屋内に3機の合計18機が展示されている。その多くが「国内唯一」や「国内に2機程度あるうちの1機」などお宝モノの展示機だ。

(3) 屋外展示の二式大艇は世界で唯一残る貴重な機体だ。

(4) 屋内にはゼロ戦も展示されている。

 

【屋外展示機 Outdoor Aircrafts】

(1) 二式大艇 (T-31) 世界に唯一残された機体だが、台風の勢力の強い鹿児島で屋外展示の状態が続いている。 

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 写真1 二式大艇 。(2020年3月10日撮影)

 

(2) B-65 (6714) 

(3) KM-2 (6263)

(4) P2V-7 (4618) 国内に残る唯一の機体だ。P-2Jとどこが違うのか確認してみよう。

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 写真2 国内に残る唯一のP2V-7 。(2009年5月16日撮影)

 

(5) P-2J (4771) 83機が生産され、事故等で抹消することなく全機が無事引退した。鹿屋以外では岐阜かかみがはら航空宇宙博物館で展示されている。またP2V-7の4637号機を改造したP-2Jの初号機(4701)の機首部分が東京都江東区の個人宅に存在する。

(6) P-2J (4783) 鹿屋に展示された2機目のP-2J。生産最終号機だ。

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 写真3 P-2J最終号機。(2008年5月17日撮影) 

 

(7)  R4D-6Q (9023) ダグラスDC-3/C-47シリーズのうち米海軍向けのC-47BをR4D-6と称していた(米海軍ではのちにC-47Jに改称)。その電子戦訓練機には最後に”Q”を付けてR4D-6Qという(米海軍ではのちにEC-47Jに改称)。機首やお腹にレドームを増設した特異的な姿が特徴だ。海上自衛隊ではR4D-6Qのまま使用していた。国内に唯一残る形式で、DC-3/C-47シリーズという目で見ても全機展示となっている機体は浜名湖畔にある機体と本機しか残っていない(機首部分のみは青森県内の旅館が保有)。さらに国内で電子戦機形態で展示されている機体は本機だけだ(入間や所沢の元EC-46Dはレドームを取り外し。元の輸送機形態に戻して展示されている)。

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 写真4 国内に残る唯一のR4D-6Q。(2020年3月10日撮影)

 

(8)  S2F-1 (4131) 国内に2機が残る機体のうちの1機。もう一機は海上自衛隊徳島基地に展示されている。

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写真5 S2F-1。主翼の下にKM-2が見える。(2020年3月10日撮影)

 

(9)  JRB-4 (6434) 千葉県の下総航空基地京都府舞鶴にあるメイホウゴルフガーデンにも同型機が展示されている。SNBの呼称もあるが、本BlogではJRB-4を用いる。

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 写真6 国内には3機が残るJRB-4のうちの1機。(2020年3月10日撮影)

 

(10)  T-34A (9012) 2004年ごろに先代9006号機と入れ替えて展示された。T-34Aは陸海空の三自衛隊で使用されていたが海上自衛隊機で国内に残るのは本機と小月基地展示機の2機のみだ。

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 写真7 T-34Aは陸海空の三自衛隊で使用されていた。(2020年3月10日撮影)

 

(11) US-1A (9076) もともとはUS-1として製造され、のちに改修されてUS-1Aとなった機体。2009年に訪問した際にはラダーとフラップが無くなっていたが、その後修理された模様。2021年4月7日時点では本機のほかには岐阜かがみがはら航空宇宙把握物館にて展示されているほか、岩国基地内に1機が遺されている。

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 写真8 訪問時にはラダーとフラップが無くなっていたUS-1A。(2009年5月16日撮影)  

 

(12) ベル47G-2A (8753) 国内にある海上自衛隊のベル47G-2Aは本機のみ。

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 写真9 国内に残る唯一のベル47G-2Aと国内に2機が残るKV-107IIA-3。(2020年3月10日撮影) 

 

(13)  KV-107IIA-3 (8608) 下総基地第111飛行隊で掃海任務に就いていた機体。このため下総基地にも展示されている。  

(14)  HSS-2A (8074)  海上自衛隊ではHSS-2/-2A/-2Bの三形式を使用してきたが-2の展示機はなく、-2Aも本機だけが遺されている。-2Bは8機が国内各地に展示されている。

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 写真10 国内に唯一残るHSS-2A 。(2020年3月10日撮影)

 

(15) OH-6J (8763) 海上自衛隊ではOH-6J/D/DAを訓練用に使用してきたが本機だけが遺されており、OH-6D/DAは現存しない。

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 写真11 海上自衛隊で唯一残されている訓練用ヘリコプターOH-6J。(2020年3月10日撮影) 

 

【展示館内展示機 Indoor Aircrafts】

(16) P-2J (4770)  機首部分のみを展示

(17) S-61AH (8941) 前部胴体のみを展示

(18) ゼロ戦52型  1992年に錦江湾吹上浜から引き揚げた型式の異なる二機を合体させ、「52型」として復元した機体。

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 写真12 海底から引き揚げた2機を組み合わせて52型として復元した機体 。(2008年5月17日撮影)

 

【かつて展示されていた機体】

(1) T-34A (9006) 2004年ごろに現在の9012号機に差替えられ廃棄された。

(2)  SNJ-5 (6180) 2019年9月に兵庫県加西市鶉野飛行場跡へ移転した。

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 写真13 写真記録の残る1977年以降は日の丸もS/Nもない状態のSNJ 。現在は兵庫県の鶉野飛行場跡に展示されている。(2008年5月17日撮影)

 

以上

編集履歴

08Apr.2021 公開

04May.2021 見直し実施(第1回目、体裁や字句表現等見直し実施)