用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

浜松広報館 搬出された機体のその後

【追記(2021年4月7日)】

 浜松広報館から搬出した機体の多くが旧ハーモエリアに置かれていましたが、2021年4月5日付Twitterに旧ハーモエリアに置かれていた機体が無くなった(基地内展示の翼端タンクを外したT-33Aのみが残る)という投稿がありましたので、本件はひとまず終了です。3月27日には2月に米国で飛行訓練中に墜落、死亡した植崎廉偲2等空尉の葬送式が浜松基地内で営まれたため、その場所を確保するために一時的に屋外に置かれていたのだと個人的には思っています。

 しかし、それはそれであって、「大切に保管します」と言っておきながら「屋外放置していた」と云うのは「広報」としては許されない事案だろうと考えます。「広報館」という航空自衛隊と外部をつなぐ部門としては、キチンと「葬送式が終わるまでは場所を確保するので一時的に表に出しておきますね。ご了承くださいな。」ということを発信するべきであったと思うのです。(葬送式を行う場所を確保するために収容予定の機体は式が終わるまで屋外に置きます、ということ自体は難なく理解・納得できる理由だ)

 

 例えば基地祭の終了時に「本日、機体は帰りません」とアナウンスする脇でエンジンをかけ始める機体がある、なんてことは幾度となくあった。こういうコトがあると、もう誰もアナウンスを信用しなくなる。アナウンスをしてもなかなか入場者が帰らない状況を作り出したのは外ならぬ航空自衛隊自身だ。今回も「大切にします」といったその日から「屋外に放置」されている機体を見たらどう感じるだろうか。まして今回のリニューアルに伴う機体の一時移動に際しても昨年末に行った調査の際には旧ハーモエリアに機体を置くという前提からスタートし、その後、恐らくは調査結果から方針転換を図ったわけだが、文章上は「バンパイアとT-6Fを格納庫に入れる」ということまでしか「明確」にしてこなかった経緯がある(公告の文書上は「あとは官側でやるよ」という内容だったうえ、この時点では広報館からのコメントは無かった)。

 これで信じられるか?

 リップサービスで「大切にします」とは書くけれども、真面目に保管するつもりはないのではないか?と勘ぐってしまう。 

 災害派遣等の実務で頑張る自衛官の方々の姿を見て深く感謝はするけれど、こういうことで信用を失って欲しくはないと思います。あまりにも「広報」としての発信のやり方が下手糞で、その程度が低いと感じた事案でした。

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写真1 B-65やT-1A、T-33AなどはHP記載の通り、格納保管されたのだろうか?「次に展示されるまで」とは少なく見積もっても3年間程度はあるものと考えます。それまでの間、しっかりと保管されるかどうか、「我々の財産でもある」という視点で見守っていきたいと考える次第です。

  

以上

26Mar.2021 公開

07Apr.2021 見直し更新(第1回目、旧ハーモエリアにあった機体が消えたことを追記)

30Sep.2021 見直し更新(第2回目、一部記載を削除、また内容を見直しで一部を浜松広報館の記事中に移設。残る本文も浜松広報館の記事にまとめるよう検討中)