<編集履歴> 02May.2020公開、25Jun.2020見直し更新(第1回目、写真解説変更)
本Blogでは主としてGoogle Earth-Proの衛星画像で機体の位置を確認し、そこで記された緯度経度を十進法にて(小数点以下第5位を四捨五入して)小数点以下第4位までを表記している。Google Earth (Google Mapも同様)ではもっと下の位まで位置情報が得られるのに、どうして「少数点以下第4位まで」なの?という質問を受けたコトがあるので、簡単に説明しておきましょう。
<答え>
答えを先に書くと「それ以上の精度を要求していないから」ということでありまス。写真の下に解説を載せておきますネ。
写真1 インドネシアはMalangの街近くのSingosariにあったMiG-17。本機は2018年ごろ一時撤去されたが、2020年6月に番号を変更した機体が新たに設置された。(2014年10月11日撮影)
【解説】
緯度経度情報から二点間の距離を求める式は条件に応じて複数ありますが、ここでは国土地理院のサイトの算出表を用いてハナシを進めます。国土地理院のサイトはこちら;
https://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/surveycalc/surveycalc/bl2stf.html
<緯度の変化>
いま、仮に緯度35.0000N、経度135.0000Eから緯度を0.0001だけ進めた場合の距離を計算するとGRS80(これも計算の条件の一つ)で11.094mと算出される。
<経度の変化>
次に緯度35.0000N、経度135.0000Eから経度を0.0001だけ進めた場合の距離を計算するとGRS80(これも計算の条件の一つ)で9.129mと算出される。
<算出方法の変化>
なおGRS80をbesselに変更して計算しても1mほどしか変わらないことが判る。その他の算出式を用いたサイトで再計算しても、おおむね同程度の誤差でしかない。(ご自身でご確認くださいませ。)
<まとめ>
すなわち、表記した位置情報の小数点以下第4位の値が0.0001異なっていると、約10mの誤差があるということだ(緯度経度が両方とも0.0001ずつ異なると約14m)。ちなみにセスナ150の全長は7.3m、全幅10.2m。現地を訪問した際に10mの差で「ココにあるハズのヒコーキが無いっ!!(汗)」とアナタは迷いますか(笑)?「どこに目ェつけとんじゃぁ?!」というレベルですね。
と、いうことで小数点以下第5位を四捨五入して小数点以下第4位までの表記にしても、実際には困らないのでありますヨ。(もともとGoogle Mapの情報にも誤差を含んでいるハズですし。)
<小数点以下第3位とした場合>
ついでに書いておくと、小数点以下第3位までにすると誤差は約100m(緯度経度ともに0.001異なると約140m)となります。これだと街中なら2ブロックくらいの区画が異なることになるので、少々粗すぎますね。やっぱり「少数点以下第4位」が現実的には丁度良いということになりましょう。
【余談】
なぜ日本で一般的な「度分秒」表示にしないの?というご質問もありますが、これはGoogleMapで座標を表示したときに十進法で表示されるので、それをそのまま(小数点以下第5位を四捨五入して)転記しているだけです。度分秒表示にする設定方法があるのかもしれませんが、私はそれを知らないのだ~♪(今さら覚える気も変換する気もナイ)
以上