用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

奈良基地のF-1、再塗装

<編集履歴> 07Feb.2024公開、09Feb.2024見直し更新(第2回目、追記)

 

  奈良基地の調達情報を見ると、令和5年11月30日付で発表された展示機の塗装に関する公告を見ることができます。内容としては今月末(2024年2月末)までにF-1を塗り直しますヨというもので、本Blogでは特に紹介することのない「通常業務」の範疇なのだけれど、その仕様書の指示がなかなか細かく書かれており、モデラーさんの参考になるのではないか思われましたので紹介しておきます。

入札情報|奈良基地|防衛省 [JASDF] 航空自衛隊

 

 本件の契約金額は2,304,687円でした。

 かつて本Blogにてファントムの再塗装について取り上げた時、現役時の様子を忠実に再現するなら1機あたり数百万円、オモチャのような仕上げでよいなら、一機あたり数十から二百万円程度というハナシを書きました。細かく仕上げるための作業になればなるほど、作業費用も高くなることは容易に想像できますし、そもそも用廃機を残すことについても、様々な立場で様々な意見はあることでしょうが、私個人としては、できるだけ忠実に現役時の姿を残してほしいと思っています。

”塗り”はいくら?(塗装工事費のお話) - 用廃機ハンターが行く!

あ、それから、今回の再塗装でウインドシールド部は黒くなります(仕様書より)。F-1/T-2に採用されたワンピース型ウインドシールドは強度はあるけれど、劣化が早いようですね。

 

【余談】

国内外で、教会や寺院などに残された古くから伝わる絵画に対して、「善意に基づき」「素人がボランティアで修復した」結果、全く別次元の絵画になっちゃったという話をときどき見聞きします。F-1やRF-4E/EJの迷彩色の塗り分けも、一つ間違うと「オモチャの塗り分け」になっちゃいますね。塗り分ける技術が未熟であるとか、予算の都合で変な色調や塗分けにするのなら、いっそのこと、全く異なる塗装(例えば作業工程が少なく、間違えのない単一色仕上げ)にしてしまうのはアリかな?と、最近は思うようになりました。

      写真 皆様は、どんな塗装のF-1がお好みでしょうか。

上から百里基地雄飛園、佐渡分屯基地福江島分屯基地春日基地のF-1。

以上