用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【茨城県】百里基地 雄飛園

<場所 Place> 〒311-3494(住所不要の個別郵便番号です)
 茨城県小美玉市百里170、 電話0299-52-1331(代表)

百里基地|雄飛園|防衛省 [JASDF] 航空自衛隊

<座標 Location>  36.1885N, 140.4259E周辺

<機体 Aircraft> F-1, F-4EJ改, F-86D, F-86F, F-104J, T-2 Blue Impulse, RF-4E, T-33Aの8機

<訪問日Visit> 08Nov.2020

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写真1  ほぼ毎日、いつでも見学できる雄飛園。(2020年11月8日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) JR石岡駅からタクシーで2-30分、5千円くらいか。

(2) JR石岡駅から茨城空港までのバスが1時間に1本程度ある。往復で1,000円。空港からはタクシーで10分程度。2千円くらい。

(3) 東京駅から茨城空港までのバスに乗り空港下車。空港からはタクシーで10分程度。2千円くらい。(注:コロナの影響で東京駅からのバスは運休中)

(4) JR水戸駅北口あるいは南口から空港まで1~2時間に一本程度のバスの便あり。片道1,200円程度。空港からはタクシーで10分程度。2千円くらい。

 

<一般解説General>

(1) 百里基地内の展示エリア「雄飛園」は正門を入って直ぐ左側に位置している。演習や特別な事情がない限りは平日・土日祝日の午前9時から午後4時まで日本人であれば見学することができる。見学の際にはゲート脇の事務所で免許証など国籍が判るものを提示した上に氏名等を申告する。日本国籍を持たない方や訪問予定日の見学可否などの詳細は基地に直接問い合わせること。

(2) 雄飛園には8機の用廃機が展示されている。また慰霊碑など、いくつかの記念碑がある。いずれも写真撮影は可能だが、基地施設や車両等の撮影は禁止されている。

(3) 展示エリア脇には広報館があるが、公開はされていない。

 

<展示機紹介>

(1) 三菱F-1(60-8274)は2006年3月30日から2009年5月26日の間に展示された。築城基地第6飛行隊のマークを描いている。

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写真1  かなり色あせてきた三菱F-1。(2020年11月8日撮影)

 

(2) 三菱T-2Blue Impulse(29-5175)は2003年2月14日以前より展示されている。松島基地第21飛行隊戦技研究班(ブルーインパルスのこと)としての活動を終えた後に百里基地に飛来して用廃となった機体。T-2B.I.展示機の中で唯一右エンジン排気口部のスモークパイプが取り外された状態で展示されている機体だ。

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写真2  三菱T-2B.I.機。(2020年11月8日撮影)

 

(3) マクダネルダグラスF-4EJ改(17-8302)は2012年3月16日から2014年3月22日の間に展示された。退役時にはノーマル塗装だった第302飛行隊のスコードロンシップであった302号機に航空祭で別機に施したものと同様のスペシャルマーキングを描いて展示機としたもの。したがって本機がこの塗装で飛行したことはない。

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写真3 雄飛園のシンボル的な存在のF-4EJ改特別塗装機。(2020年11月8日撮影)

 

(4) マクダネルダグラスRF-4E(57-6906)は2010年10月27日から2011年3月28日までの間に展示された。国内で唯一のRF-4Eの展示機だ。14機全機が輸入され第501飛行隊に配備されていたが、2020年3月にRF-4Eの引退に伴って解隊した。

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写真4 国内唯一の展示機RF-4E偵察機。(2020年11月8日撮影)

 

(5) ノースアメリカンF-86D(04-8197)は2003年2月14日以前より展示されている。垂直尾翼にはかつて百里基地にいた第204飛行隊(F-15)のマークを描いている。F-104時代の第204飛行隊は新田原基地第5航空団所属しており、その際には黄色と青でV(5)を示すマークが垂直尾翼に描かれていた。F-86Dがこのイーグルヘッドマークを付けて飛んだことはない。

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写真5 全機が米空軍からの供与機だったF-86D。(2020年11月8日撮影)

 

(6) ノースアメリカンF-86F(92-7885)は2003年2月14日以前より展示されている。垂直尾翼に描かれているのはかつて百里基地にいた第305飛行隊(F-4EJ→F-15)のマークを描いている。F-86Fがこの梅マークと胴体の青帯を付けて飛んだことはない。航空自衛隊で運用していたF-86Fには米空軍からの供与機と三菱重工で製造した機体が存在した。

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写真6 三菱製のF-86F。(2020年11月8日撮影)

 

(7) ロッキードF-104J(46-8630)は1980年代後半には基地内に展示されていたが、1992年に百里基地展開25周年を記念して台座に据え付けられた。1992年9月12日に展示式が行われており、航空情報1992年12月号(No.579)p.130にその様子が掲載されている。垂直尾翼のマークはかつて百里基地にいた第206飛行隊のもの。数回の塗り直しを行った後、2000年代ごろからは現在のオモチャの水色塗装となってしまった。塗料の耐候性や値段(落札価格)が同程度であるならば、かつて実際に運用されていた当時の銀塗装あるいは沖縄で運用されていたガルグレイの塩害防止塗装を復活して欲しいと希望する。入札時の仕様に記載する塗分けの指示は「市販のプラモデル(プラモデルメーカー指定)の塗装図によること」程度の一言を追加するだけで事足りるだろうと思う(指示が細かくなりすぎるかな?)。公式Twitterで容易に発信できる現在、「予算がありません!」とか「再塗装公告の仕様書作りにかける時間が足りません!」「そもそもヤル気ありません」という「できない理由」を発信するのも現代の広報の在り方かとは思うのですがね・・・。そして「できない理由」を書き連ねてもらったら、次にどうやってそれを潰していくかということを考えるのですが。

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写真7 胴体を水色に塗られたF-104J。(2020年11月8日撮影)

 

(8) ロッキードT-33A(51-5629)は2003年2月14日以前より展示されている。垂直尾翼には第501飛行隊のマークが描かれている。

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写真8 比較的保存状態の良いT-33A。(2020年11月8日撮影)

 

以上

編集履歴

17Nov.2020 公開

25Feb.2021 見直し更新(第1回目、F-104Jについて追記あり