用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【茨城県】航空自衛隊百里基地 雄飛園

<編集履歴> 17Nov.2020公開、18Mar.2022見直し更新(第8回目、展示機全て再塗装)

<場所 Place> 〒311-3494 茨城県小美玉市百里170

百里基地|雄飛園|防衛省 [JASDF] 航空自衛隊

<座標 Location>  36.1885N, 140.4259E周辺

<訪問日Visit> 08Nov.2020 and 06Feb.2022(外周より)

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写真1  ほぼ毎日、いつでも見学できる雄飛園。画面右のF-4EJ改は2022年1月17日に解体された。(2020年11月8日12時ごろ撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) JR石岡駅からタクシーで2-30分、5千円くらいか。

(2) JR石岡駅から茨城空港までのバスが1時間に1本程度ある。往復で1,000円。空港からはタクシーで10分程度。2千円くらい。

(3) 東京駅から茨城空港までのバスに乗り空港下車。空港からはタクシーで10分程度。2千円くらい。(注:コロナの影響で東京駅からのバスは運休中)

(4) JR水戸駅北口あるいは南口から空港まで1~2時間に一本程度のバスの便あり。片道1,200円程度。空港からはタクシーで10分程度。2千円くらい。

<解説General>

(1) 百里基地内の展示エリア「雄飛園」は正門を入って直ぐ左側に位置している。演習や特別な事情がない限りは平日・土日祝日の午前9時から午後4時まで日本人であれば見学することができる。見学の際にはゲート脇の事務所で免許証など国籍が判るものを提示した上に氏名等を申告する。日本国籍を持たない方や訪問予定日の見学可否などの詳細は基地に直接問い合わせること。

(2) 雄飛園にはF-1, F-4EJ改、RF-4E, F-86D, F-86F, F-104J, T-2 Blue Impulse, T-33Aの合計8機の用廃機が展示されている。また慰霊碑など、いくつかの記念碑がある。いずれも写真撮影は可能だが、基地施設や車両等の撮影は禁止されている。前述の展示機のうち、F-4EJ改、RF-4E,F-1,T-2B.I.は限定的ながらも基地脇を走る道路から撮影ができる。フェンス部分はやや目の細かい金網となっており、18-55mm程度の標準ズームで金網に近づいて撮影しても画面の四隅のどこかに金網が入る。90cm程度の脚立を持参すれば金網をクリアして撮影できる。展示エリア脇には広報館があるが、公開はされていない。

【展示機 Displayed aircrafts】 

 1. 三菱F-1(60-8274)は2006年3月30日から2009年5月26日の間に搬入・展示された。築城基地第6飛行隊のマークを描いている。2022年1月末から3月度にかけて再塗装。

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写真2 色あせてきた三菱F-1。(2020年11月8日撮影)

 

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写真3 再塗装工事中のF-1。(2022年2月6日11時45分ごろ撮影)

 

2. 三菱T-2Blue Impulse(29-5175)は2003年2月14日以前より展示されている。松島基地第21飛行隊戦技研究班(ブルーインパルスのこと)としての活動を終えた後,しばらくは教育訓練で使われ、最後に百里基地に飛来して用廃となった機体。展示機となったT-2B.I.の中で唯一右エンジン排気口部のスモークパイプが外された状態で展示されている機体だ。2022年1月末から3月度にかけて再塗装。

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写真4 各地で展示されているT-2B.I.機の中で右エンジン排気口のスモークパイプが外されているのは本機のみ。(2020年11月8日13時ごろ撮影)

 

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写真5 再塗装工事中のT-2。(2022年2月6日11時ごろ外周道路より撮影)

 

3. F-4EJ改 (17-8437) 先代展示機である17-8302号機が解体された後の2022年1月24日に設置された。前後席とも射出座席は外されている。

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写真6 外周道路から見たF-4EJ改。機首部分はRF-4Eの主翼と重なり、尾翼部分は植樹で隠れてしまう。(2022年2月6日11時ごろ外周道路より撮影)

 

4. RF-4E (47-6901) 先代展示機である57-6906号機が解体された後の2022年1月24日に設置された。展示当初は青い洋上迷彩に退役前のスペシャルマーキングを施していたが、7空団主催の撮影会が2022年2月12日(土)行われた後に元の緑色迷彩となる予定だ(2月16日には下塗りが行われ”白ファントム”となっていた)。余談だが2022年2月12日の撮影会は50人×4回分=200人枠に対して約600人の応募があったそうだ(当選者のTweetより)。国内で唯一のRF-4Eの展示機だが前後席とも射出座席は外されている。

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写真7,8 外周道路から見たRF-4E。訪問時には手前にコクピット見学用の台座がおかれていたため、限られたアングルからしか撮影できなかったが、フルサイズ320mm相当で下段のような機首部のアップを狙える。いずれも90cmの脚立の上から撮影したものだ。なお再塗装工事が進み、現在ではこのシャークマウスも青色洋上迷彩も見られない。(2022年2月6日11時ごろ外周道路より撮影)

 

5. ノースアメリカンF-86D(04-8197)は2003年2月14日以前より展示されている。垂直尾翼にはかつて百里基地にいた第204飛行隊(F-15)のマークを描いている。F-104時代の第204飛行隊は新田原基地第5航空団所属しており、その際には黄色と青でV(5)を示すマークが垂直尾翼に描かれていた。F-86Dがこのイーグルヘッドマークを付けて飛んだことはない。2022年3月度に再塗装。

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写真9 全機が米空軍からの供与機だったF-86D。(2020年11月8日撮影)

 

6. ノースアメリカンF-86F(92-7885)は2003年2月14日以前より展示されている。垂直尾翼に描かれているのはかつて百里基地にいた第305飛行隊(F-4EJ→F-15)のマークを描いている。F-86Fがこの梅マークと胴体の青帯を付けて飛んだことはない。2022年3月度に再塗装。

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写真10 三菱製のF-86F。(2020年11月8日撮影)

 

7. ロッキードF-104J(46-8630)は1980年代後半には基地内に展示されていたが、1992年に百里基地展開25周年を記念して台座に据え付けられた。1992年9月12日に展示式が行われており、航空情報1992年12月号(No.579)p.130にその様子が掲載されている。垂直尾翼のマークはかつて百里基地にいた第206飛行隊のもの。数回の塗り直しを行った後、2000年代ごろからはオモチャのような水色塗装となってしまった。20年余りが経過した2022年1月末から3月度にかけて再塗装。この際にオリジナル塗装に戻されると公式Twitterで発信があったので楽しみにしている。

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写真11 胴体を水色に塗られたF-104J。2022年2月時点では再塗装工事のため、足場で囲われている。(2020年11月8日撮影)

 

8. ロッキードT-33A(51-5629)は2003年2月14日以前より展示されている。垂直尾翼には第501飛行隊のマークが描かれている。2022年3月度に再塗装。

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写真12 比較的保存状態の良いT-33A。(2020年11月8日撮影)

 

【展示後廃棄】

1. マクダネルダグラスF-4EJ改(17-8302)は2012年3月16日から2014年3月22日の間に展示された。退役時にはノーマル塗装だった第302飛行隊のスコードロンシップであった302号機に航空祭で別機に施したものと同様のスペシャルマーキングを描いて展示機としたもの。したがって本機がこの塗装で飛行したことはない。2022年1月17日にRF-4E(57-6906)と共に解体された。解体から2日後に「新たな機体(2機)を展示する」旨の発信が公式Twitterであったが、この情報発信までの間は解体を非難する発言が相次ぐことになり、広報発信の在り方を考えさせられる事案となった。

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写真13 雄飛園のシンボル的な存在だったF-4EJ改特別塗装機。(2020年11月8日撮影)

 

2. マクダネルダグラスRF-4Eは14機全機が輸入され第501飛行隊に配備されていたが、2020年3月にRF-4Eの引退に伴って解隊した。57-6906号機は2010年9月11日には展示されていたことが確認されている。国内で唯一のRF-4Eの展示機だったが2022年1月17日にF-4EJ改(17-8302)と共に解体された。

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写真14 国内唯一の展示機だったRF-4E偵察機。「国内唯一の展示機」の座は二代目展示機901号機に引き継がれた。(2020年11月8日撮影)

 

以上