<編集履歴> 09Nov.2023公開、13May.2026見直し更新(第3回目、機体など展示物撤去)
【注意】
大学正門から入って左手直ぐにあったF-5Aや戦車、ミサイルなどは2026年5月に訪問した際には全て撤去されたあとだった。以下は存在していた当時の様子を紹介した記事を記録として残してあるものです。現地に行っても何もありませんので、ご注意ください。

写真0 かつて戦車の置いてあった場所に残されたコンクリート製の土台。この写真の右端にF-5があったのだが、こちらは土台すら無くなり、更地となっていた。(2026年5月8日19時20分ごろ撮影)
【以下、展示機があった頃の記事です(一部手直し・修正済)】
<場所 Place> 光州広域市南区孝徳路277 光州大学校
<訪問日 Visitt> 02Nov.2023, 08may.2026
<座標 Location> 35.1061N / 126.8968E
<行き方 Access>
(1) 光州中央バスターミナル(通称:U-スクエア)からスワン03番(수완03)バスで25分程度だが、渋滞にハマると1時間程度はかかると覚悟しておく。本バス以外にも数本の路線バスが大学正門前を通過するので、旅程に合わせて選択する。
※2023年11月時点ではスワン03番の走る路線の1/4程度は地下鉄南光州駅と直交するような形で計画された地下鉄工事の真っ最中。道路幅が半分ほどになり、少しのことで直ぐに渋滞していた。なお光州南駅からもスワン03番バスで行けるが、工事の関係なのかバス停はかなり離れているので、利用はお薦めしない。
<解説General>
(1) 光州空港の東南約8kmにある私立大学。正門から南に約200mほど入った場所にF-5A、戦車やミサイルなどが展示されている。構内には一般人でも自由に入構できる。
(2) 韓国では2014年に住所表示方法が変わっている。このためかwikipediaやいくつかのサイトを比較すると記載された大学の住所が少し異なっている。日本人訪問者が気にするほどの話ではないが、2023年11月8日の時点では、よく利用するWikipediaと本学HP記載の住所は異なっている、ということを頭の片隅に入れておこう。
【展示機/撤去済 Once Displayed Aircraft】
(1) F-5A (13307 / 64-13307)
機首を北西に向けて置かれており、両翼端にAIM-9J、翼下にはLAU-3ロケット弾ポッドとMk.82(右翼下はスネークアイ)を装着している。機首部にはハングルで「光州大学校」、胴体側面にはハングルで「国防技術学部」と書かれている。本学の「国防技術学部」は2012年に開設されており、大学のHPの学部紹介にその旨が記載されているが、2023年11月9日時点では日本語Wikipediaには本学部の存在は記載されていない。本学や国防技術学部に関してウンチク垂れようとする際には、Wikipediaをアテにせず、必ず本学のHPを翻訳して最新の学部構成を確認しよう(自戒をこめて)。
さて本機は韓国国内では極めて珍しい派手な塗装を施しているが、これは2010年に光州市内で開催された光州世界光エキスポの際に展示されたF-5A(38396 / 63-8396)と同じ塗装だ。ヨーロッパ人マニアはオランダ空軍のNF-5デモチーム”Double Dutch”に似ているという。さてエキスポに展示された38396号機の翼下には4発のMK.82(全てスネークアイではない通常型)が搭載されていた。また、このエキスポにて同時に展示されていたF-5B(42123 / 74-2123には4基のLAU-3ロケット弾ポッドが搭載されていた。エキスポ終了後に展示されていたF-5A(38396号機)のナンバーを書き直し、搭載兵器の一部をF-5Bのものと交換したうえで、光州大学に展示したのだろうか?GE-Proの衛星画像からは2005年4月28日以降、2013年1月11日までの間に展示されたということが判るが、これでは展示開始時期については、あまり有益な情報とはいえない(注:GE-Proの”2005年4月28日”という記述は怪しい。カカオマップノスカイプ画像では2012年の写真に本機が少し離れた駐車場に置かれていることが確認できる/2026年5月14日追記)。わざわざナンバーを書き直す理由も無いので、同時期に2機のF-5Aに対して同じ塗装を施し、1機はエキスポに展示、1機は大学に展示したのではないかと考えている(ただし特別塗装機が2機存在したという根拠は全く存在しない)。
なお蛇足だが、エキスポに展示されたF-5B(42123号機)は、現在では済州島の航空宇宙博物館にてクリーン形態(翼端タンク装着のみ)となり、天井から吊下展示されている。
※ Topに記載した通り、本機(を含む全ての展示物)は、2026年5月8日に再訪した際には撤去された後だった。そして翌9日に行われたスペースチャレンジin光州を訪問した際に、シャトルバスの車窓から見えた基地内の一角に、「本機と同じ塗装のF-5の主翼を外した胴体部分」があったのだった。本大学展示機が解体されて光州基地内に運びこまれていたのだろう。(2026年5月13日追記)
・本Blogでの関連記事はこちら;


写真1-1, 1-2 2010年に光州で開催された世界光エキスポで展示された機体と同じ塗装をしているが、SNは異なっている。はたして同じ機体なのか、それとも異なる機体なのか?真実は不明だ。(2023年11月2日15時ごろ撮影)

写真1-3 季節にもよるが、15時を回ると機首に校舎の影がかかり始める(機首部の影に注目!)。また植樹があるので、葉の茂る季節には前方からの撮影は困難になる。(2023年11月2日15時ごろ撮影)

写真1-4 胴体に書かれたハングルは「国防技術学部」。また写真に見える左翼の爆弾は通常のMk.82だが、右翼下の爆弾はスネークアイなので、爆弾の弾体後部がゴチャゴチャしている。(写真1-2で分かりますかね?)(2023年11月2日15時ごろ撮影)
【その他/撤去済 Others (removed)】
F-5Aの隣に戦車やミサイル等も展示されていたが、2026年5月8日訪問時には全て撤去されていた。
(1) M48A2C戦車
韓国各地で比較的数多く展示されている戦車。説明板によると1971年に米国から購入し2007年7月に退役したという。Topの写真0で紹介した通り、2026年5月8日に再訪した際にはコンクリート製の土台だけが残されていた(以下の展示物において同様)。

写真2(2023年11月2日15時ごろ撮影)
(2) CM6614軽装甲車: イタリアFIAT製。韓国軍では1977年から運用されていたそうな。

写真3(2023年11月2日15時ごろ撮影)
(3) AGM-142 ハブナップ(2基):イスラエル製「ポップアイ」を米国が制式採用したものが"AGM-142 ハブナップ"だ。恐らくはイスラエルから直接購入したのでなく、米国から”AGM-142”を購入したのだろうと根拠もなく考えているので「ハブナップ」の名称を使用しておく。説明板には「(イスラエルの)AGM-142 ポップアイ」と「(米国の)AGM-142 ハブナップ」の名称が混在しているのだが、私のハングル読解力ではどのように使い分けて解説しているのか、細かいニュアンスは分からなかった。

写真4 ハブナップ。(2023年11月2日15時ごろ撮影)
(4) AGM-84ハープーン(2基): 弾体に書かれたハングル文字は「大韓民国海軍」。

写真5 ハープーン(2023年11月2日15時ごろ撮影)
(5) SUT(2基):SUT とはSurface and Undewater Torpadoの略。弾体に書かれたハングル文字は「大韓民国海軍」。制式番号などが付与されているかどうかは未調査のため不明だ。

写真6 SUTは2基並べ展示されているが、スクリュー部までを写そうとほぼ真横のアングルで撮影すると手前側の1基しか見えなくなる。(2023年11月2日15時ごろ撮影)
【状況不明】
2023年の初回訪問直前ごろに本学にT-103練習機が搬入されたとの話があった。屋内で実習機として使われている「らしい」。屋内の実習機ということもあって、情報が極端に少なく、屋外展示物が一掃された後も存在しているのかどうかすら判らない状態となっている。何かの拍子に画像が投稿されたのを見つけたら、この一文を改訂したいと思っている。
・本Blogでの関連記事はこちら;
【参考文献】
(1)「「一泊二日で訪ねる」務安ミリタリーテーマパークと近郊の展示機」大路聡、航空ファン2019年12月号No.804、p.67
(2)「韓国のF-5展示機」大路聡、航空ファン2021年7月号No.823、p.69-70
以上