【京畿道】光明市　京義航空高等学校の展示機

<編集履歴>　25Oct.2023公開、26Oct.2023見直し更新（第1回目、TB-9の記載見直し）

<場所 Place> 14271 경기도 광명시 새터안로20 경기항공고등학교

（京畿道光明市サタアンロ20　京義航空高等学校）

<訪問日Visit>　20Oct.2023

<行き方 Access>　

(1) ソウル地下鉄7号線광명사거리（クァンミョンサゴリ／光明寺交差点､駅番号748）駅から道なりに約900ｍ、徒歩12分程度。

<解説General>

(1) 住所は京畿道光明市だが、一般日本人の感覚から言えば「ソウル」の範囲内にある航空高等学校。その運動場脇にF-5F、校舎屋上にUH-1HとソカタTB-9が置かれていて、外周から1年365日見ることができる。ただし撮影条件は13-15時ごろが良さそうだ。

(2) 校舎内には実習用の軽飛行機もあるようだが、未調査のため、詳細は不明。

(3) 校舎の東南側にある低い山（道徳山183m）一帯にハイキングコースがある。校舎東南側に沿ってハイキングコースがあり、ここから機体を見下ろすようにして撮影できる。ただし夏季には木々の葉が茂って撮影は困難になるかもしれない。ハイキングコースの入口はF-5F付近から山を向いて左手に50mほど進んだところにある。2023年10月訪問時には（F-5F脇の）学校門の周辺は整備工事中だったので、近い将来にはこちらからもハイキングコースに繋がる道が出来るのかもしれない。現場合わせで対応しよう。

(4) 校舎の北東側から大通りまでの一帯は再開発予定地域で、2023年10月時点では広大なゴーストタウンとなっている。現存する民家の取り壊しや整地が進むと地下鉄駅から本校に向かう道路は地図上に存在していても立ち入りが出来なくなるケースがあるものと予想する。駅からF-5Fのモニュメントまでアプローチするコースはいくつか案を考えておくと良いだろう。

【展示機Displayed aircrafts】

(1) F-5F (S/N ?, 37.4734N/126.8580E)　現役時代とは全く異なるブラックイーグルス風塗装を施されているのでオリジナルのS/Nを確認することはできない。ここで念のために書いておくが、T-50B以外に黄／白／黒色のブラックイーグルス塗装を施して実際に飛行した韓国空軍機は存在しない。さて本機は機首を北から10度ほど東に向けて台座の上に据え付けられていて、ハイキングコースを登らなくても学校門に続く道からも撮影可能だ。午前中は機体右側が順光となるが太陽高度が低いと山の影がかかる。2023年10月訪問時には9時前にはインテイクより後部が、10時前には垂直尾翼の付け根前縁までが影になっていた。太陽方位角の計算から概ね13時半ごろから機体左側に光が回り始めるようだ。ハイキングコースからはフルサイズで130mm程度以上のレンズが欲しい。

写真1-1, 1-2　黄／白／黒のブラックイーグルス塗装を施されたF-5F。午前中は機体右側が順光だが、機体後半部には山の影がかかる。（2023年10月20日9時半ごろ撮影）

(2) UH-1H (16019, 37.4732N/126.8576E)　テイルフィンに"16019"、スライドドアの後部の窓（の内側）に”019”と書かれている。機首を南南東（150-160度程度）に向けており、概ね13時過ぎには機体右側が順光となる。早朝の時間帯に順光となる機体左側は外周道路から見上げられるが校舎屋上の角が邪魔になって下半分は隠されてしまう。

写真2　校舎屋上に置かれたUH-1H。機体左側は事実上撮影できない。（2023年10月20日9時半ごろ撮影）

(3) Socata TB-9 Tampico (HL1120, 37.4732N/126.8575E)　2023年1月からUH-1Hの隣に展示されている。2009年から2015年まで韓国操縦者教育院で使用され、その後はソウル湖西職業専門学校ソウルキャンパスにあった機体とのこと（※）だが、私自身はそこまで詳しくは調べていない。自分自身でもここまで移動を追えるものか、ユルユルと調査をしてみたい。

※「韓国戦争記念館の展示機・後編とソウル特別市の展示機」（大路聡、航空ファン誌2019年6月号No.798、p.77）参照。なお掲載写真の機体には「HL1120」と書かれているものの、本文には「HL1020」と記載されている。明らかに誤記だ。