用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【北海道】苫小牧市科学センターの展示機

<編集履歴> 30Jul.2022公開

 

<場所 Place> 〒053-0018北海道苫小牧市旭町3-1-12 苫小牧市科学センター

苫小牧市科学センター

<座標 Location> 42.6319N, 141.6049E

<訪問日Visit>   24Jul.2022

<行き方 Access> 

(1) JR室蘭本線苫小牧駅から道なりに約1.5kmを歩く。徒歩20分程度。

(2) JR室蘭本線苫小牧駅から道南バスで市役所前で下車(約4分)したのち、5分ほどを歩く。バスの便は少ないので利用はあまりお薦めしない。歩くのが困難な場合にはタクシーを利用するか、車で訪問する。

<解説General> 

(1) 苫小牧市立の科学博物館。プラネタリウムや後述するミールの展示があるため。「天文系博物館」と評されることが多い。航空関連ではグライダーとヘリコプターが各1機ずつ展示されているほか、航空機用エンジンの展示がある。開館は0930-1700で入場は無料。月曜日と年末年始(12/29~1/3)は休館。

【展示機 Aircrafts】

(1) レット・ナドニー・ポドニク・クノビーチェ式L-13型ブラニク (JA2227) 日本大学工学部グライダーOB会アカシアソアリングクラブで1999年まで使用されたあと、2000年8月10日に寄贈されたグライダー。写真の通り胴体と主翼を外した状態で展示館1階に展示されている。

写真1 正式名称が長ったらしいためか、博物館で作成した解説版には「グライダー(中略)製造国チェコスロバキア」と記されており、本機の名称がストレートには分からないようになっている。(2022年7月24日撮影)

 

(2) 富士ベル204B-2 (JA9247) 北海道警察航空隊所属の防災救急ヘリコプター”はまなす”は、2003年3月26日に寄贈され、ミール展示室に展示されていた。現在ではメインロータ・テイルロータ、テイルブームの水平安定板を外した状態で展示館1階にて展示されている。いつの頃からか機首左前の透明部分は破損して無くなっており、透明シートで補修されている。なお科学センターのミール展示館についてのページの寄贈日は前述の通り「2003年3月26日」となっているが、現地の機体前にある解説板の寄贈日は「2003年3月28日」となっており、2日違う。

写真2 ローターを全て外して展示されている富士ベル204B-2、”はまなす”。機首左下部の透明部分は無くなり、透明シートが張られている。(2022年7月24日撮影)

 

【その他】

(1) 宇宙ステーションの基幹モジュールである"ミール"、および天体物理観測モジュール"クバント"。科学センターの超目玉展示物だが、主に軍用機の用廃機を取り上げる本Blogにおいては”その他”扱いだ。これらは実際に打ち上げられた機体のバックアップ機であり、「(主機の打上げが成功したので)使われなくて良かったね」という存在であったものを日本の展覧会で展示し、展覧会終了後には外貨稼ぎのために売り払って担当者が帰国していったという経緯を持つ(勝手な意訳です)。科学センターのHPやネット上には正しい話が掲載されているので本Blogの話は信用せずに、それらのサイトの話を読んでみよう(完全他力本願モード)。

写真3 宇宙ステーション”ミール”(中央より奥側のユニット)と天体観測モジュール”クバント”(中央より手前側のユニット)。(2022年7月24日撮影)

以上