用廃機ハンターが行く!

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【福岡県】「メタセの杜」物産館の展示機

<編集履歴> 27Jun.2021公開、01Nov.2022見直し更新(第6回目、現地再訪)

<場所 Place> 〒829-0107 福岡県築上郡築上町弓の師765 メタセの杜

メタセの杜

<訪問日Visit>  24Jun.2021, 02Aug.2021, 04Aug.2021 and 31Oct.2022

<行き方 Access> 

(1) JR日豊本線「築城」駅から道なりに約2.7㎞、徒歩約34分。

(2) 築城基地のR/W端(国道10号線沿い)から約1.6㎞、徒歩約20分。

<解説General> 

(1) 周辺で採れた野菜や魚介類などを販売する物産館の一角にT-33AとF-4EJ改が展示されている。機体自体は1年365日24時間撮影可能。

(2) ここの「メタセ」とは「樹木のメタセコイア」の略称だ。「メセタ」や「メタボ」ではナイので注意のこと。

【機体 Aircraftと座標 Location】

(1) T-33A (91-5403, 33.6746N / 131.0123E) 空自の無償貸付機

 機体には"81-5358"と描かれているが本当は91-5403号機だ。機体は福岡県道58号線沿いに機首を西南西に向けて置いてあり、ほぼ終日にわたり機体左側を順光で撮影できる。この機体は2012年秋ごろまで添田町添田公園に展示されていたが、当時から”81-5358”と描かれていた。築城基地公式ページに(当時)には2013年4月8日に展示とされていたが、実際にはその1週間ほど前に搬入されていたようだ。

 なお文献やネット情報などに記載されている全国の公園などへの「展示日」には「実際の搬入日」と「搬入後に周辺の整備工事を行い、展示機として正式に一般公開した日」が混在して紹介されているので、真の「歴史家」を目指す場合には十分な調査が必要だ。

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写真1 機体には"81-5358"と描かれているが本当は91-5403号機だ。(2021年6月24日撮影)

 

(2) F-4EJ改(87-8415, 33.6757N / 131.0147E) 

 このF-4EJ改は2020年6月25日に百里基地を離陸し、雨の中を築城基地に着陸して用廃となった。2021年6月27日(日)午前1時半から3時半ごろにかけて、基地からメタセの杜までの道路を通行止めにしたうえでトレーラーに載せて移送された。設置場所付近への到着は午前4時ごろ。そして一旦休憩となり、明るくなってから昼前までに芝生公園の所定場所への荷下ろし・設置作業が行われた。作業では折りたたんだ翼を展開し、別途搬入された翼下タンクが装着された。メタセの杜や築城基地の公式HPや公式Twitterに発表は無いものの7月6日(火)が正式な一般公開日(報道公開日)だったようで、この日の夕方から翌日の朝刊や朝のニュースあたりでは多くのメディアが展示されたことを報道していた。空自の無償貸付機と思われるが、その確認はしていない。

<展示状況>

1) 設置場所はT-33Aに隣接する場所でははなく、本館の北東約150m(33.6757N, 131.0147E)付近の芝生公園内で、機首を西から北西方向に向けて設置した。

2) 機体左側は広場側なので中望遠レンズでも撮影が可能だが、右側面は木立に近く、標準ズームレンズが適当。撮影の自由度は高いので様々なアングルショットを狙ってみよう。

3) 基地から搬出される際に尾翼マークは第304飛行隊の天狗マークに変えられていた。

4) 両エンジンは抜いてある。

5) Sta.2/8のウイングパイロンは装着されていない。

6) 翼下の2本の370ガロンタンクは別途搬入され、現地で27日昼ごろに装着された。

7) 胴体中央タンクは装着されていない。

8) 周辺の整理等が行われ、27日午後2時ごろからは自由に見学できるようになった。

9) 機体周囲の柵は30日までに作られ、周辺の整理も同日(6月末)までには終えた模様。

10) 屋根も無い屋外での展示なので劣化も早く進むだろう。できるだけお早めに現地を訪問して撮影されることをお薦めします。

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写真2 ファントムを撮影するなら午後の方が光具合は良さそうだ。(2021年8月4日撮影)

 

<その他>

(1) ここは築城基地の滑走路末端より直線で約1.4㎞ほどの場所にあり、風向きによっては着陸機が物産館の西~北側を通過する。2021年6月時点で築城基地の本滑走路は補修工事中で使われておらず、本滑走路の約100m南東側(基地エプロン側)にある旧滑走路を運用中だ。これを踏まえたうえで、T-33A展示機付近からの撮影状況を以下に例示しておく。

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写真2 着陸のために頭上を通過するF-2A。APS-C機であるEOS70Dに70-200mmレンズを付けてT-33A脇から撮影すると、かなり見上げた感じになる。工事が終了して元の滑走路に降りるようになれば、少し遠くなるものの、もう少し側面形に近いショットが撮れるハズだ。(2021年6月24日午前11時ごろ撮影)

 

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写真3 写真2より少し移動し、駐車場内より撮影したF-35A。2021年6月14日から25日まで三沢基地に所属する301sqn.機2機、302sqn.機4機の合計6機が築城基地で移動訓練を実施していたが、これを狙って築城に行った訳ではない。あくまで用廃機の写真コレクションを増やすため、T-33Aを撮影することを目的として訪問したところ、現地で27日未明にファントムが搬入されるという話を耳にしたのだった。ちなみに九州訪問の主目的は大潮の時期に有明海で婚姻期のムツゴロウを撮影することであった。(2021年6月24日午前11時ごろ撮影)

 

以上