<編集履歴> ??Aug.2018Mixiに公開、21Feb.2019はてなBlogに移設して公開、12Feb.2025見直し更新(第25回目、見直し実施)
【概要】
1930年代に原型機が初飛行したノースアメリカン社のレシプロ練習機。おおまかに言って、アメリカ陸軍採用分をAT-6、アメリカ海軍採用分をSNJ、イギリス採用分はハーヴァードという。総生産機は15,495機(wikipediaによる)とのことだが、各サブタイプの中にも装備や仕様の異なる機体が存在する。戦時中の応急的な改修機もあるので、リサーチャーやモデラー泣かせの機体と言えるだろう。
海上自衛隊にはSNJ-5とSNJ-6を合わせて52機(S/N 6161-6212)が米軍より供与され、練習機として1954-1966年の間に使用された。用途廃止後に9機が展示機・教材機となり、現在でも7機が残っている。このうち約半数の3機が千葉県内に展示されている。

写真1 千葉県旭市旭緑地公園のSNJ-5(6198)。(2018年9月9日撮影)
【展示機Displayed Aircrafts】
(1) 6164 (SNJ-5) 小月基地
(2) 6175 (SNJ-5) 下総基地
(3) 6180 (SNJ-5) 兵庫県加西市鶉野飛行場跡地に展示。永らく鹿屋基地航空史料館に展示されていたが、台風で破損。紫電改実物大模型を展示する加西市の団体が引取り、2019年9月に移転。整備して展示。
(4) 6182 (SNJ-6) 大分県 日本文理大学教材機。2022年再塗装実施。
(5) 6196 (SNJ-6) 神奈川県厚木基地ゲートガード
(6) 6198 (SNJ-5) 千葉県旭市緑地公園
(7) 6209 (SNJ-5) 千葉県鎌ケ谷市市制記念公園

写真2 鎌ケ谷市市制記念公園のSNJ(6209)。(2019年12月3日撮影)
【展示後に撤去された機体】
(1) 6172 陸上自衛隊土浦駐屯地に展示後撤去
(2) 6192 第三術科校の3MSS-6として使用した後、霧島女子短期大学(現第一保育短大、同じ学校法人である第一工業大学(旧九州学院大学)に併設、前身は南日本飛行学校)に貸与。1976年3月5日撮影の写真が残る(ヒコーキ雲さん参照)。その後、廃棄。
【余談】
航空自衛隊のT-6も海上自衛隊のSNJも見た目は同じなので、「あれ?あそこにもあったハズ?」と思われることがあるかもしれない。航空自衛隊のT-6展示機に関する記事も合わせて目を通しておいていただければ幸いだ。
以上