用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

海上自衛隊 T-34Aの展示機

<編集履歴> ??Aug.2018Mixiにて公開、21Feb.2019はてなBlogに移設して公開、

08Apr.2021見直し更新(第23回目、体裁見直し)

 

 T-34Aは陸海空の三自衛隊で使用された複座の小型機だが、海上自衛隊では1954年から1982年まで練習機および連絡機として20機程度を運用した。”程度”というのは航空自衛隊から海上自衛隊に移管されたり、逆に海上自衛隊から航空自衛隊に移管された機体が入り混じっているため実数が良く判らないのだ。機体自体も輸入されたもの、ノックダウン生産されたもの、富士重工(現スバル)でライセンス生産されたものが入り混じっており、それぞれの説に従って集計すると機数が大幅に増えることがある。「何かおかしい」のだが、「どこがおかしい」のかは既に検証できない状況になっている。最終的にはS/N: 9002~9013の12機が存在していた。9001は何故か存在しないが、その理由も不明だ。

<展示機>

 退役後は9機が各地に展示されたり教材として貸与されたが、現存するのは次の2機のみだ。

(1) 9005 小月基地

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写真1 小月基地のT-34A。(2010年10月17日撮影)

 

(2) 9006 鹿屋基地航空史料館  

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写真2 鹿屋航空基地史料館のT-34A。(2020年3月10日撮影)

 

【展示後に撤去された機体】

(1) 9002 千葉県長柄町自然センターに展示されていたが2016-2017年頃に撤去された。解体された機体が2017年10月7日の下総航空基地祭開催時にスクラップヤードで確認されている。

(2) 9004 北海道新十津川町ふるさと公園に展示後、2006年5月6日以前に撤去。

(3) 9006 海上自衛隊鹿屋基地史料館に2004年ごろまで展示されており、現在の展示機9012号機と交換されて廃棄された。

(4) 9009 海上自衛隊大湊航空基地前に展示されており、2013年頃からは9025と記載されていたが、2018年7月-2019年7月の間に撤去された。

(5) 9010 海上自衛隊小松島航空基地に展示後、撤去。2016年12月15日には解体された機体がスクラップヤードで確認されている。

(6) 9012 宮崎県宮崎市宮崎ユニバーサルカレッジに教材として貸与後、不明。

(7) 9013 富山県入善町中央公園に展示後、2014年4月28日以前に撤去。

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写真3 大湊航空基地前にあったT-34A。翌年の基地公開時には既に撤去されていた。本機には9025と記載されているがホントは9009号機だ。(2018年6月30日撮影)

以上