用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【北海道】中頓別 寿公園のF-104J

<編集履歴> 21Aug.2020公開、28Nov.2022見直し更新(第6回目、再塗装実施)

<場所 Place>    北海道 中頓別町営 寿公園

<座標 Location>  44.9904N, 142.2923E

<機体 Aircraft> F-104J (46-8568) 空自の無償貸付機 

<訪問日Visit>  Jun.2000, 19Aug.2020 and 09Jun.2022

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写真1~3 機体全体を銀一色で塗装した寿公園のF-104J。(2020年8月19日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) 宗谷本線音威子府駅よりバスで約1時間、中頓別ターミナルの二つ先にある「自動車学校前」バス停で下車すると目前に機体がある。

<解説General>

(1) 本機は1980年6月16日付で用途廃止となった(ヒコーキ雲さんより)のち、1982年6月ごろより現在までの約40年にわたり寿公園に展示されている。機体右側にステップが設けられ、コクピットを覗けるようになっているが、キャノピー劣化が激しいために写真にはならない。白濁したキャノピーを通して計器盤左上にかろうじて機体番号46-8568のラジオコールが確認できる。

(2) 機体は北北西を向けて置かれているため、午後に訪問するとステップのない機体左側を順光で綺麗に撮ることができる。

(3) 本機は11月初旬ごろから翌年4月中~下旬ごろまでは雪害対策としてブルーシートに包まれてしまう。2021年11月7日に訪問したけれど、シートに包まれて機体を見ることができなかったとの報告がTwitterにあるので、訪問するならば5月の連休から10月末までと考えておこう。

(4) 展示当初の機体には機体の注意書きに似せた形で「Good-By 46-9568(ママ、S/Nの記載を間違えている)・・・」という整備担当者のメッセージが残されていたのだが、2005年頃の再塗装の際に全ての注意書は消され、レドームや機首上面および主翼が銀一色となった。

(5) 2015年ごろに行われた再々塗装の際に胴体後部、エンジン回りの塗装も銀一色とされた。この際に約10年前に消された整備員のメッセージがやや形を変えて機首レドーム左側の付根付近に改めて記載された。関係者が型を持っていたのだろうと考えている。2022年8月末にも再塗装が行われており、この際に機首上部のアンチグレア、機首レドーム部の空色、コクピット脇のレスキューマークなどが復活した。前述のメッセージも残されていたが、機首番号の書体がいくらか変わったようだ。

(6) 音威子府駅からバスで往復する場合には現地で約45分の撮影時間がある(令和元年10月1日改正時刻による)。なお音威子府駅の窓口で往復乗車券を購入すると一割引になるので、これを利用しよう。

写真4,5 左側機首部に遺した担当者のメッセージ。(2022年6月5日撮影)

 

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写真6 機体右側にはコクピット見学用のステップが設けられている。(2020年8月19日撮影)

【その他】

(1) バスは往路・復路とも中頓別ターミナルで10分の休憩・時間調整を行う。この際にバス停脇で鉄道記念館となっている気動車キハ22 208を撮影することができる。キハ22 208の車内は記念館として公開されていたが、私が訪問した際には閉館していた。

(2) 宗谷本線は名寄より北側は存続の危機にある路線だ。レンタカーやバイクで訪問する分には問題はないが、JRで最北の駅に行って見たい!などと考える方は早めに訪問しておくと良いだろう。なお東京から青春18きっぷを使って訪問する際の基本プランを「【東京発】用廃機巡りの旅行プラン」内に収録してあるので興味ある方はご参照ください。

【東京発二泊三日】誰がやるのか?!中頓別のF-104Jを見るだけのツアー - 用廃機ハンターが行く!

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写真7 中頓別ターミナルにあるキハ22 208。劣化が激しい。(2020年8月19日撮影)

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写真8 寿公園内にある9600形SL(49648号機)。(2020年8月19日撮影) 

  【余談】

 2020年8月19日、バスで現地に到着すると現地のご高齢な方がゆっくりと機体を眺めていた。撮影時間は45分しか無いのに~っ!とやきもきしながら移動するのを待つ。数分して立ち去ってからスッキリした機体写真を撮影開始するも、焦っていたため機首部のメッセージの拡大写真を撮るのを忘れてしまった。残念!(バスは定時に通過するワケではないので10分くらい前からバス停で待っている必要がある。一日に一本の便しかないので、このバスを逃すと大変なコトになるのだな。つまり撮影時間は実質25分程度しかなかったワケだ)。無事に撮影を終え、帰りのバスに乗ると中頓別バスターミナルを過ぎて直ぐに土砂降りとなった。実は「ラッキー」だったのかな?>自分  

・・・結局、2022年6月9日に再訪して機首部分のメッセージをしっかりと撮ってきました。これでもう、私自身が現地に行くことは無いだろうなぁ!

 以上