用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

陸上自衛隊 UH-1Jの用廃機

<編集履歴> 26Dec.2019公開、14Jul.2020見直し更新(第3回目、令和2年防衛白書資料編表5の数値を元に見直し実施)

 

 陸上自衛隊のUH-1Jは平成元年(1989)度予算で12機分の発注が計上されたのを皮切りに平成19年(2007)度予算で16機分を計上するまで合計130機が調達され、すでに全機が納入済みとなっている(機体の配備は1993年から)。初号機納入から25年以上が経過しているので、どの機番が用廃となっているのか確認してみたところ、少なくとも6機が用廃となっているものと考えられる。しかし本Blogの主旨からすると「誠に残念なことに」展示機となった機体はまだ無い。

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写真1 UH-1Jは令和2年度(2020年)防衛白書より少なくとも6機の用廃機が生じているが展示機となったものはまだ無い。(2010年5月30日高遊原分屯地にて撮影)

 

【確認の方法】

(1) Wikipediaより調達数を確認する。

(2) 防衛白書の資料の部で保有機数(前年度末日時点での保有数)を確認する。

(3) Flyteamさんの写真投稿で近頃撮影されていない機体を探し出す。

(4) 上記の結果を突き合わせて推定する。

 

【結果】
(1) UH-1Jの調達数は130機

(2) 平成30年度(2018)防衛白書の資料より UH-1H/Jの保有数 127機
(3) 令和元年度(2019)防衛白書の資料より、UH-1Jの保有数127機(この時点でUH-1Jの調達は130機なので3機が用途廃止となっていることになります。)

(4)令和2年度(2020)防衛白書の資料表5よりUH-1Jの保有数124機。6機が用途廃止。

(5) Flyteamさんに投稿された写真より次の機体が既に用廃となっているものと思われます(日付は最終撮影日)。防衛白書から求めた機数より多いのですが、国有財産保有台帳の更新が間に合わなかったものが存在するものと思われます。

41801 2018年9月21日

41804 2018年7月1日

41805 2018年11月25日

41806 2017年9月2日

41807 2017年10月14日

41812 2017年4月16日

41813 2018年9月22日

41817 2018年7月20日

41889 2019年6月21日 立川駐屯地で落着、テイルブーム折損

41871 2020年2月7日 旭川駐屯地にて吹雪の中で横転 

 

【参考】

(1)  41801-41812は平成元年度(1989年)予算による調達一次ロット。運用期間を考えると2023年頃までに全機用廃となるものと思われます。(41801は2020年3月3日の時点ではすでに用廃になっているとのマニア情報あり。なお用廃となった時期は不明。)
(2) 平成2-3年の2年間は調達機はありません。

(3) 41813-41825は平成4年度予算による調達二次ロットに相当します。13号機と17号機が用廃機となっている可能性があります。

(4) 令和元年度版より防衛白書の資料から「UH-1H」の表記がなくなってます。
(それまでは「UH-1H/J」と表記)
(5) ちなみにUH-1Hは平成27年(2015年)に丘珠で展示されたのが最後の1機のようです。しかし防衛白書上では平成27-29(2015-2017年3月末日まで)は保有機数が「131機」となっており、UH-1Jの130機を上回っていますので、書類上だけかもしれませんが1機が在籍してました。

(6) 防衛白書に記載された保有機数の妥当性ですが、過去にF-4EJ/F-4EJ改の保有機数を間違えて記載しており、修正もなされていないという「前科」があります(別項「おかしいぞ!防衛白書のファントムの機数」参照)。このため「必ずしも正しいとは言えない数値」ですが、ほかに参照できる公的資料が存在しないので、「正しいものとして」話を進めます。

以上