<編集履歴> 20Dec.2019公開、14Jul.2024見直し更新(第4回目、見直し)実施)
タイ南部のSurat Thani空港はタイ空軍との共用空港だ。ここも他の基地同様に1月第二土曜日の「(タイの)子供の日」には一般公開される。その様子などを紹介しよう。
(訪問日:2005年1月8日、2014年1月11日)
写真1 デモフライトを終え、戻ってきたグリペン。(2014年1月11日)
1. アクセス
空港はSurat Thaniの町や駅から離れているので、バンコクより早朝着の便で飛来して「子供の日」の公開を撮影し、夕方の便でバンコクに移動するのが効率的だ。なお私が訪問した際にはクアラルンプールからのAirAsia早朝便で到着し、バンコク行きの便で離港したが、2019年12月時点ではAirAsia便で日帰り利用の可能な発着便は設定されていない。Nokや他の航空会社を利用することになる。
<空路の場合>
(1) バンコク(ドンムアンまたはスワンナプーム)より空港まで約1時間。
(2) 空港から基地ゲートまでの交通は事実上「ない」ので往復とも歩く。空港にはタクシーカウンターのブースはあるが、利用者がいないので担当者もいない。運が良ければたまたま来ていたタクシーや白タクもしくはヒッチハイクでゲートまで行ける。言い値で400バーツくらいだ。昨今はタクシー(バイクタクシーを含む)の配車アプリが充実してきているので、事前に利用方法を良く調べて対応して欲しい。ちなみに;
1)空港から大通りまで約1.8km
2)空港から基地ゲートまで約4.5km
3)基地ゲートから子供の日の展示会場まで約2.2km(空港から約6.7km)
<陸路の場合>
(1) バンコクからバスで一晩かけてSurat Thaniの町に行き、さらにタクシー等で30-50分程度。こんな様子なので「陸路で訪問することはお薦めしない」。
<基地から帰る場合>
帰る際には配車アプリでタクシー等を手配するか、空港まで歩いてどうにかする。前述のように通常はタクシーなんぞは周辺を走っていない。配車アプリで手配しても30分以上かかるのではないかと思うし、どこで拾ってもらえるのか、しっかりと確認する必要があるだろう。なお大通りを通過するソンテウが一時間に一本未満の頻度であるが、行き先は不明だ。
写真2 簡易シェルター内のF-5B。現在はグリペンが入居している。(2005年1月8日撮影)
2.撮影ガイド
2-1. ゲートゲートガードのF-5A(9.1557N, 99.1471E)
正門脇にF-5A(70142 / 721275)がある。衛兵が近くにいるが撮影は自由だ。
写真3-1,3-2, 3-3 正門脇に展示されているF-5A。かつてはSEA迷彩だったが、新迷彩に再塗装されている。塗り替え自体は珍しいコトではないが、爆弾を吊下している形態は大変珍しい。(3-1: 2005年1月8日、3-2/3-3: 2014年1月11日撮影)
2-2.近隣の展示機
(1) 基地ゲートより350mほど空港寄りに軍関連の施設があり、前庭にF-5EとOV-10Cが展示されている。子供の日には車両入場口となるため間近に見られるのだが、歩行者の接近はできず、フェンスの隙間から撮影する。
1) OV-10C (71121 / 159138, Location: 9.1528N, 99.1485E)
写真4 軍関連施設前のOV-10C。私が訪問したときには近づくことができなかったので外塀より撮影。(2014年1月11日撮影)
2) F-5E (70135 / 41573, Location: 9.1531N, 99.1481E)
写真5 軍関連施設前のF-5E。こちらも外塀より撮影したもの。(2014年1月11日撮影)
2-3. 子供の日のオープンハウス
(1) 毎年1月第二土曜日「子供の日」に一般公開される。
(2) 機体の地上展示エリアの座標は9.1420N, 99.1397E周辺。展示機はせいぜい4機種程度だ。近くの簡易シェルター内に機体が入っている場合には標準レンズ~200mm程度のレンズで、そこそこのショットを撮ることができる。
(3) エアショーも上記エリアから見学することになる。公開エリアはR/W04-22の北西側なので午後までは逆光となる。空軍機のフライパス、グリペンの対地攻撃デモ、UH-1によるCSARデモなどが行われるが一般に遠く高い(ヘリコプターは近づくこともある)。
(4) 午後2時頃から各基地に展示されていたグリペンが帰投してくる。2016年ごろから基地内の工事が行われ、私が訪問した時とは基地格納庫(シェルター)の配置が変わっており、作例に示したような写真はもう撮れないかと思う。しかし運が良ければシェルターに機体が入るところを見られるだろう。
写真6 午後2時前後に各基地から帰投してきたグリペン。基地レイアウトが変わったので、このようなショットは現在では撮れないかもしれない。(2014年1月11日撮影)
写真7 地上展示機の様子。2005年に訪問した際には柵は無く、触り放題だった。(2014年1月11日撮影)
2-4. 滑走路北東端
滑走路北東端の道路脇から撮影することができるが、トラフィックは極めて少なく、私自身は道路から滑走路方向を眺めたことはあるも撮影したことはない。
【私見】
私自身はF-5Eやグリペンを見たかったので訪問しているが、アクセスは悪く、また子供の日に基地内に入ったとしても撮影条件はあまり好ましくない。特別の理由が無いなら、ここよりもバンコク・ドンムアンの公開に行ったほうがベターだと思う。
以上