用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】RTN U-Tapao基地

<編集履歴> 17Dec.2019公開、31Dec.2021見直し更新(第2回目、空港脇のAV-8A撤去)

 

 タイ南西部、リゾートビーチで有名なPattayaのチョイと先にあるU-Tapao空港はタイ海軍との共用空港だ。ここも他の基地同様に1月第二土曜日の「(タイの)子供の日」には一般公開される。その様子などを紹介しよう。

(訪問日:2001年1月13日、2008年1月12日および2015年1月11日ほか)

 

1. アクセス

(1) バンコク東バスターミナル(エカマイ)よりラヨーン行のバスが朝5時ごろから一日6本くらいある。ゲートが見えたら降ろしてもらうが、7kmほど手前のウタパオの海軍基地と間違えないように。2015年頃から各地のバス路線をバンコク北バスターミナルに集約する動きがあり、こちらからもウタパオ方面へのバスの便(大型バスではなく乗合いバンのロットゥーくらい)があることが知られている。北バスターミナルの英語表記での案内は十分とは言えないので、タイ語でサタヒップ、ウタパオ、ラヨーンくらいは判るようにしてトライして欲しい。帰りはゲート脇のバス停でバンコク方面のバスを待つ。パタヤまで行ければバンコクまでの便は数多くある。

(2) サタヒップの街よりバイクタクシーかソンテウ利用。

(3) パタヤビーチからタクシー利用。道なりに約30km。 

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写真1 ゲートガードのHU-16B。撮影は自由。(2015年1月11日撮影)

 

2.撮影ガイド

2-1. ゲートゲートガード

 正門前にHU-16Bアルバトロスが展示されている。衛兵が近くにいるが、撮影は自由だ。2019年初頭に撤去されたとのウワサがあるが、Google Mapの衛星写真やStreetViewでは2019年12月17日時点で確認できる。訪問前に出来るだけの情報を集めて欲しい。

 

2-2.基地内展示機

(1) 基地内のゲート裏には2015年頃より海軍航空隊博物館という名目でA-8やAV-8などを展示した広場が設けられた。2019年初頭の時点ではフラリと訪問した場合見学不可。後述する子供の日に訪問するか、別途許可を得て訪問するしかない。(衛兵によっては入れてくれる場合もあるのがタイのよいトコロなのだが・・・)

(2) 空港脇にAV-8S(AV-8A 159558 / 3105)が展示されていた。GE-Proでは2019年4月4日付画像まで存在を確認できるが、2020年2月5日付画像以降では確認できない。座標は12.6755N, 100.9975Eだ。2015年に訪問した際には表からバイクタクシーに乗って「空港まで!」と言うと、ゲートを顔パスで通過して空港まで走っていった。撮影後は、ゲートまで広い基地内をテクテク歩き、ゲートで空港に行った旨を話して出してもらうことになった。ウタパオ空港のトラフィックが増えれば基地側の対応も変わってくるとは思うのだが、現在の状況は不明だ。

(3) 基地内には用途廃止となった軍用機や民間機がアチラコチラに転がっているが、基本的には進入禁止、撮影禁止だ。「子供の日」の公開時に「ウッカリ迷って」近づくことがあるかもしれないので場所だけは事前に確認しておこう。

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 写真2 すでに撤去されたと思われる空港脇のAV-8S。2019年4月4日付衛星画像まで確認できるが2020年2月5日付画像以降では確認できない。(2015年1月11日撮影) 

 

2-3. 子供の日のオープンハウス

(1) 毎年1月第二土曜日「子供の日」に一般公開される。

(2) 機体の地上展示エリアはこれまで次の三か所のいずれかで行われている。   

        1) 12.6961N, 101.0004E (2001.1.13)

        2) 12.6891N, 101.0002E

        3) 12.6642N, 100.9982E (2008.1.12)  

(3) エアショーも上記エリアからの見学となる。公開エリアはR/W18-36の西側なので午前中は逆光となる。Fokkerのフライパス、空軍機のフライパス、CSARデモなどが行われる。固定翼機の離陸は撮れない事が多いがFokkerのローパスは200㎜であふれる近さを通過する。ヘリコプターは200-300㎜程度でリぺリングが撮れる。

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 写真3 地上展示機にはロープは無く、触り放題。(2008年1月12日撮影)

 

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 写真4 CSARデモ中のヘリは200-300㎜程度で撮影可能。(2008年1月12日撮影) 

 

2-4. 滑走路北端

 滑走路北端の道路脇から撮影することができるが実際は撮影禁止のようで警備兵に追い払われることがあるという。トラフィックは極めて少なく、私自身は通過したことはあるも撮影したことはない。

 

【補足】

 ウタパオ周辺やパタヤビーチ周辺にも数機の展示機がある。これらについては十分な調査を行っていないが、2020年後半ごろには何らかの情報追加を行いたいと考えている。

 

以上