用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【Surbaya】Juanda国際空港周辺の展示機

<編集履歴> 03May.2019公開、09Jan.2023見直し更新(第3回目、Dufan Waru遊園地の進捗状況確認実施)

<場所 Place>        スラバヤのJuanda国際空港周辺

<解説General> 

1. Surabaya 国際空港(Juanda 空港。空港南東部はSurabya基地)の南側ターミナル(T2)から西に延びるJL.Raya Bandara Juanda沿いには、約5.5km先の大通りJL. Raya Waruまでの間に数機の展示機がある。またJL. Raya Waru沿いにも機体がある。本稿では空港ターミナル2からPurabyaバスターミナルを結ぶDamriのバスに乗車すると見ることができる機体を一挙に紹介する。

2. JL. Raya WaruからJL. Raya Bandara Juanda通り、空港T2までを走るアンコタやバイクタクシーは存在しない。このため次の手段で展示機に近づく。

1) ターミナル2まで行き、JL. Raya Waruまでの5.5kmを歩く。空港までは市内からタクシーもしくはPurabaya バスターミナルからDamriを利用する。

2) JL. Raya WaruとJL.Raya Bandara Juandaの交差点(IL-28のモニュメントがあるところ)までは市内からアンコタを2つ3つ乗継げば行ける。ここから歩きながら撮影する。

3) 市内でタクシーをチャーターし、撮影しながら移動する。(タクシーの運転手に説明するのが大変だと思う)

4) Jagirから空港西側付近を南北に走る通りにはアンコタが走っている。本数は少なそうだがMiG-17に接近するにはアンコタNo.H4とTAが使えそうだ。 

 

<機体AirCraftと座標 Location> 

1.  基地ゲート前のWasp(HS-434)、座標:7.3837S, 112.7702E

  撮影には標準ズームでもよいが、中望遠レンズがあるとなお良い。

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写真1 基地ゲート前、ロータリ脇のワスプ。(2014年10月12日撮影)

 

2.  空港T2ゲート前ロータリのGanet AS4(AS-101)、座標:7.3813S, 112.7700E

2013年秋には旧塗装であったが翌年訪問時にはグレー二色に変更されていた。360度グルリと撮影可能。過去4回訪問して撮影しているが、2019年5月の訪問時のみPatrolに注意された。

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写真2 ガネットAS4。(2013年11月9日撮影)

 

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写真3 一年後に再訪問すると色が変わっていた。(2014年10月12日撮影)

 

3. GAF N.22 Nomad (P-839)、座標: 7.3828S, 112.7704E 2019年10月31日頃にロータリに搬入され、組立られた。その後しばらくしてから台座が作られて設置された(11月2日にやる予定とのコメントがあるが、実際の設置日は不明)。

  

4. ロータリ脇の幼稚園にある軽飛行機(L-201)、座標: 7.3835S, 112.7689E

 幼稚園の外周からいくつかの角度で撮影可能だが、手前に遊具や植樹、休憩所の屋根

 などが邪魔になる。

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写真4 幼稚園の機体(2013年11月9日撮影)

 

5.  チェックゲートのすぐ奥の公園にある軽飛行機、座標: 7.3815S, 12.7646E

 幼稚園の脇にあるチェックゲートの奥に見える。身振り手振りでゲート衛兵に入門・撮影許可を求めるが、担当者の可否判断により、入れたり入れなかったりする。私の場合、3回訪問して撮れたのは2013年の1回だけ。2019年5月訪問時には手前のGanetで注意されたため本機に近づいていない。  

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写真5 ゲート奥の公園にある機体。(2013年11月9日撮影)

 

6. 軍事施設内のNC212、座標: 7.3807S, 2.7658E

   上記2.のロータリから西に約500m、軍用ゲート内に白色かつエンジンのないNC212が

 見える。 兵站・輸送関連の施設の様だ。     

 

7. 海軍航空博物館(Museum Penerbangan TNI AL Juanda)のBonanza F33A(L-202)。

   座標:  7.3789E, 2.7668E

    上記2. から西に約550m、海軍航空博物館の前に展示機がある。2014年訪問時には機

 体は存在していなかった。博物館の開館日時や外国人訪問客の見学可否は不明だ。

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写真6 海軍航空博物館のボナンザ。(2018年9月1日撮影)

 

8. MiG-17(F-1105)モニュメント 。 座標: 7.3809S, 112.7504E

 上記2.から西に約2.2km、側道入口にMiG-17が展示されている。一応ゲートがあるが、その奥は基地とは思えない。基地関係者の住宅エリアだろうか?目の前にゲートがあるので撮影する旨を身振りで伝え、OKを貰って撮影するが、こちらは拒否されたことが無い。   

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写真7 軍人居住区のシンボルだろうか?(2013年11月9日撮影)

 

 9.  LI-28Tモニュメント。座標: 7.3740S, 112.7294E

 上記2.のロータリから西に約4.8km、JL. Raya Waruとの交差点近くにIL-28Tが展示されている。世界で最も南にあるIL-28だ。中望遠ズームがあれば、側面形を撮れる。

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写真8 恐らくは世界最南端にあるIL-28T。(2013年11月9日撮影)

 

10.  建設中の遊園地にあるB-747と二機のB-737、座標:  7.3575S, 112.7314E

 上記8.から北に約1.8km、JL. Raya Waru沿いの空地に機体がある。

(1) B-747 S/N? 垂直尾翼マークを消した跡より元Saudiaの機体のようだ。

(2) B-737-200 S/N? 元Phuket Airの機体。上半分が赤いヤツ。

(3)    B-737-200  S/N S2-AAI  バングラデシュのBestAirが唯一保有していた機体。Best Airは2008年1月に運行開始、2009年運行中止。その後、機体を変えて2011年3月に運航再開。このB-737は輸入されるまでストアされていたもので胴体の赤帯と「BestAir」の文字が残されている。

  ここには国営企業のPT Industri Soda Indonesiaのソーダ工場があったが2007年に撤退した。7ヘクタールの跡地は遊園地やショッピングセンターとする再開発計画があり、これに基づいて2015年にPT Genta Persada Jaya Groupが3機の機体を輸入したのだが、計画は(インドネシアでよくあるように)頓挫した。しかし2018年の複数の報道記事によると再投資が行われ工事が再開したようだ。2022年秋ごろには「まだ完成に至っていない」という現地発の簡単なネット記事があった。GE-Pro画像を見ると観覧車などの建設は2019年頃から比べると少しは進展しているようだ。2019年訪問時には敷地周辺は高さ2mほどのコンクリートの壁で囲われており、道路からでは垂直尾翼の一部分しか見えないが、線路際の工事車両用ゲートが開いていればB-747の正面を覗き見ることができる(作例。撮影しようと近づいた私はすぐに警備員に追い払われた)。工事用車両のゲートまではPurbayaバスターミナルから徒歩で20分程度で行ける。検索するなら「Dufan(遊園地プロジェクトの名称)」+「Amusement Park」+「 Waru(周辺エリアの地名)」+「pesawat(インドネシア語で飛行機)」あたりで探してみよう。

<訪問日 Visit> 01 Sep.2018(撮影無し)、13May.2019(初回撮影)

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 写真9 工事車両出入口の隙間より見えるB-747。(2019年5月13日撮影)

以上