<概要>
韓国第四の都市、デグ(大邱)広域市にはF-15Kの駐留する基地・空港があることでヒコーキマニアには有名な都市。40歳台以上の年寄りにはF-4Dの基地とかGUコードの米軍ファントムが駐留していた基地ということでより知られているかと思う。市内には基地を含めて6か所に航空機展示場があるので一挙に紹介する。なおデグ広域市周辺にも機体展示場所が点在するが、それらについては別項で述べることにする。
※第四の都市:人口はソウル(981万人)、釜山(346万人)、仁川(295万人)に次ぐ247万人。
写真1 アプサンの麓、洛東江勝戦紀念館のF-86D。(2008年5月8日撮影)
【1.デグ基地ゲートガード】
<場所 Place> デグ基地正面ゲート内
<座標 Location> 35.8955N, 128.6455E
<機体 Aircraft> C-54D, F-4D, F-86, T-33Aなど数機
<訪問日Visit> 2013年頃
<行き方 Access>
(1) メトロ1号線アヤンギョ(峨洋橋)駅から北に約1km。
(2) 市内バス:トング(東区)1-1もしくは2がゲート前まで行く。一般バスは719, 805, 808, 818あたりが、近傍を通過する。
<解説General>
(1) ゲート前まで行くと基地内に航空機が展示されているのを見ることができるが撮影は不可。
(2) 現地に行くとゲート前の小川までしか行けない。小川に沿った小道に逃げるかUターンして戻るか、基地東側の路地裏に逃げるしかない。「職務質問」を受けることになる確率が高いものと予想するが、各自の責任において「適切」に対応すること。
(3) 衛星写真を見ると基地内滑走路北側にF-4DのモニュメントとT-37Cのモニュメントがある(離着陸する機内からも確認可能)。またオープンシェルター部にF-4Dが5機確認できた(2019.08.31)。基地内に入ることは出来ないので本Blogではこれ以上取り上げない。
【2.デグ工業大学のF-4】
<場所 Place> デグ工業大学敷地内
<座標 Location> 35.8345N, 128.5427E
<機体 Aircraft> F-4E SN: Tail: 80-513, Intake脇: 68-0513
<訪問日Visit> 29Aug.2019
<行き方 Access>
(1) バスNo.356, 618, 653が校門前まで行く。
(2) 地下鉄1号線ソンヒョン駅(122)下車、校門まで約1.1km、徒歩約15分。隣のソンダンモット駅からでも行けるが500mほど遠いので適当なバスを利用する。
<解説General>
(1) デグ工業大学構内、1号館前にF-4Eが機首を北東に向けて展示されている。建前上は事前許可を得て入構・撮影することになるが、近所の方々も散歩で構内に入ってきており、実際には無許可で入構して撮影することができる。晴天時はほぼ終日、校舎の陰となる思われる 敷地外周からは見ることができない。
写真2 大邱工業大学のF-4E。(2019年8月29日撮影)
<座標 Location> 35.8274N, 128.5891E
<機体 Aircraft>
1) F-86D S/N: 18456
2) O-1 S/N: 14601
<訪問日Visit> 04May.2008 and 29Aug.2019
<行き方 Access>
(1) 市内バス ナング(南区)1、1-1、一般バス410-1の終点アプサンコンウォンで下車。バス終点よりアプサン登山道を300mほど登る。市内では渋滞が激しいので地下鉄1号線Hyeonchungno(顕忠路)かアンジラン駅まで行き、ここからNo.410-1に乗車すると良いだろう。帰りはNo.410に乗車するとアンジラン駅までは早い。
<解説General>
(1) 1990年以前より存在する朝鮮戦争中の激戦地洛東江での戦いを記念した博物館。開館時間は1000-1700、年中無休かつ入館無料。時間外でも屋外展示の機体や戦車等は見学できる可能性がある。
(2) 機体はこれまでに何度も塗り直されており、オリジナリティーは失われている。
(3) 10年以上前の地球の歩き方には記載があった場所だが、近年版では地図上に記されているのみとなっている。
(4) 顕忠路駅からナング1番バスもアプサン公園に行くが、バス停が30か所程度あるので利用しないように。行きは410-1番、帰りは410番が基本だ。
(5) L-1011のあるスソンアルテランドまでは2kmと離れていない。時間があれば寄ってみよう。
写真3 洛東江戦勝紀念館のO-1。(2008年5月4日撮影)
【4.スソン(寿城)アルテランドのL-1011】
<場所 Place> スソンアルテランド(子供向けの遊園地)内
<座標 Location> 35.8286N, 128.5891E
<機体 Aircraft> L-1011 S/N: N318EA
<訪問日Visit> 27Aug.2019
<行き方 Access>
(1) モノレール3号線スソンモット(寿城池)駅より徒歩約10分。東大邱駅(橋上のバス停)からスソンモット駅前にはNo.814バスで行ける。バスNo.401, 304, 441など
<解説General>
(1) 有料の子供向け遊園地内にある喫食施設として設置された旅客機。この遊園地の開園時間は1130AM-1100PM。ただし冬季は20時ごろまで。週末時間延長あり。年中無休、入場料3,000ウォン、アトラクション別料金、セットチケットあり。ただし機体左側の全景だけなら駐車場の出入口よりいつでも撮影できる。
(2) 機体は南東を向いて設置されている。前述の通り、機体横の駐車場出入口から左側の機体全景を撮影できる。ただし主翼前に搭乗用の階段が設置されている。機首右側から右側側面エリアは有料エリアとなるが、チケット売り場やレストランなどがあり、撮影には適さない。
(3) 2016年3月22日に内部のレストランより出火。30分ほどで鎮火し、人的災害は無かったものの3千万ウォン相当の被害が出た。
(4) 「地球の歩き方 韓国(2019-20版)」には周辺地図が掲載されている。
(5) 別稿で記したアプ山の洛東江勝戦紀念館とは徒歩で約2kmしか離れていない。オリニ会館の機体と3か所を一気に回ると効率が良い。
写真4 スソンアルテランドで喫茶店(カフェ)となっているL-1011。(2019年8月27日撮影)
【5.デグオリニ会館(大邱子供会館)の展示機】
<場所 Place> オリニ公園内
<座標 Location> 35.8476N, 128.6271E
<機体 Aircraft>
1) F-86F S/N: 24706
2) H-19 S/N: 73946
<訪問日Visit> 04May.2008, 27Aug.2019, 30Aug.2019.
<行き方 Access>
(1) モノレール3号線オリニ会館駅下車、目前。
(2) バスNo.100、234、814ほかが脇を通過する。東大邱駅(橋上のバス停)からはNo.814バスで行ける。
<解説General>
(1) 1995年以前より存在する市内公園・会館。公園には24時間いつでも入場可能、入場料は不要。
(2) 機体は南を向く。
(3) 晴れた日の早朝および夕刻には公園の木々の陰が機体に写る。季節にもよるが、9時半ごろから3時ごろまでに訪問すると良いだろう。
写真5 燃料タンク、ロケット弾ポッド、ミサイル用パイロンを装着しているF-86F。説明版には「H-86F」と記されている。(2008年5月4日撮影)
写真6 オリニ会館のH-19。撮影後には迷彩塗装を施された。(2008年5月4日撮影)
【6. 基地内のT-37C(見学不可)】
<場所 Place> 軍事基地内
<座標 Location> 35.8446N, 128.6648E
<機体 Aircraft> T-37C
<訪問日Visit> 28Aug.2019
<行き方 Access>
(1) メトロ2号線Yongji(蓮池)駅下車、徒歩約800m。
<解説General>
(1) 駅の西約600m、空軍第一防空誘導弾旅団および空軍防空砲兵学校のある軍事基地内の教会の脇に機体がある。外周から見ることはできない。
(2) このためDaumの衛星写真を見ると周辺は「森林」となっていた(2019.07.29)
(3) 基地正門ゲート(35.84523N, 28.665312E)内部にはナイキが2基、パトリオットミサイルランチャー(模擬弾発射形態)が展示されているが、モチロン撮影不可。
以上
【編集履歴】
22Jul.2019 公開
27Oct.2020 見直し更新(第3回目、体裁見直し)