<編集履歴> 02Oct.2023公開
【コトの発端は・・・】
ヒコーキ関連の話題をいくつかのヨーロッパ系サイトに英語で書きこんでいる。手紙を利用した時代から、かれこれ30年近くやっているのだけれど、時々ミスをする。
先日、また新たなクレームメールがやってきた。
曰く「オマエの言う”ヤマト”駐屯地は存在しないぞ。ネットで調べたら、この位置にあるのは”タイワ”駐屯地か”ダイワ”駐屯地ではないか?」
宮城県黒川郡大和町にある大和駐屯地のコトだな。
これは直ぐに話の内容と原因は分かった。
日本語の漢字の読み方はイロイロあるのだよ、ウッカリ書いちゃったダケさ、と説明するのはやっかいだな。ありがちな話なので、どこかの日本語勉強サイトに例文がありそうだ。まずは探してみることにしよう。
だけど、いつ、どこにこの話を書き込んだろう?>自分
ここ1年ほどの間に大和駐屯地の話しをした覚えはないのだけどな?
回答の正確を期すためには「どこに書いた発言か?」と問い合わせないといけないか。タネを撒いちゃったのは自分なので、きちんとフォローはするけれど、ああ、メンドウだなぁ!
【フォローアップ】
問い合わせた結果、メール主は本BlogのOH-6D展示機リストをGoogle翻訳を使って読んでいたことが判明。その訳によると「大和駐屯地(たいわちゅうとんち)」は"Yamato Garrison"になるのだな。で、ヤマト・ガリソンはどこじゃ?と調べたらGoogle Mapではタイワ/ダイワが出てきたという流れでした。「私が間違ったワケじゃないっ!Googleが悪いんだ!」ということでケリがつきました。
しかし、これは面白い事例だね。こんなこともあるのかと覚えておこう。
蛇足ながら「日本じゃGarrisonは使わないよ、campだよ」というやり取りが事前にあり、向こうがGoogle翻訳文を転送してきて判明したのでした。
【Google翻訳など無料の翻訳サイトの落とし穴】
改めてGoogle翻訳に「大和駐屯地」と入れて英語翻訳したら、確かにYamato Garrisonと訳されました。
へ~え!
知人にこの話をしたところ、ChatGPTで訳してくれました。
その結果は;
「以下の文章を英訳して:宮城県にある、陸上自衛隊大和駐屯地」
「The Japan Ground Self-Defense Force Yamato Garrison, located in Miyagi Prefecture.」
ダメですね。「ヤマト」と訳してますね。
それでは航空自衛隊の難解基地名である「新田原基地」を訳させてみよう(笑)!
(回答は各自でお試しあれ)
前述の知人が4種の翻訳アプリ(Apple,Microsoft,Google,DeepL)を使って翻訳させたところ、新田原「Nittawara (2)」「Shintabara(1)」の1勝3敗だったそうな。
<知人がやってみた結果>
Medawara x 2
Mutatsuhara
Medatsuhara x 2
Mitaibaru
Medabaru
(DeepLが別訳の提案もしたので増えてます)
・・・でした。
なおGoogle翻訳では「宮崎県にある航空自衛隊新田原基地」と入力するときだけNyutabaruと正しく翻訳されることを私自身も確認しました。へ~え。Google大先生は何を考えておられるのやら?
【まとめ】
自動翻訳を気軽に使うようになった昨今ですが、トンでもない訳になることがあるのだ、ということを知っておいていただければ幸いです。まぁ地名に限らず、専門用語(本Blogの範疇で言えば軍事用語や航空用語)を訳す時には「まずマトモには訳されない」ことが多いですけれどね。(それでもここ数年で翻訳の精度は高まってきたように感じています。)
最後にボケ;
艦長「ヤマト発進!」、部下「総統!タイワが太陽系を出ました!」、イケメン艦隊司令官「ぐぬぬ・・・ダイワめ、よくも我が艦隊を・・」、異星人美女「オオワの皆さん、ようこそイスカンダルへ」。昭和末期の自動翻訳は優秀だったんだなぁ・・・(違)。
以上