用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

10式戦車(MBT Type 10)の展示場所

<編集履歴> 13Aug.2023公開、02Sep.2023見直し更新(第2回目、見直し実施)

 

【はじめに】別記事参照のこと。

陸自の展示車両について - 用廃機ハンターが行く!

【概要】

 61式戦車74式戦車90式戦車に続く戦後の国産四代目の戦車。「重すぎて北海道以外では使えず、旧式化した74式戦車の代替ができずに調達数が伸び悩んだ90式戦車(重量約50t)」に代わり、「火力同等で軽量、中身最新」を目指した戦車(重量約44t)。2023年度予算での調達分9両を含めて126両(試作車を除く)が調達されており、全車両が現役だ。

・・・と、いうことで展示車両は試作車しかなく、試作1~4号車のうち3両が駐屯地等で常設展示されている。残る1両も装備研究所で保管されており、年に一度の公開日には公開される。蛇足ながら砲塔や車体構造の開発/評価用に試作した「ほぼ一車両分の主要パーツ(”一台の戦車”という形では存在しない)」は一式まとめて「0号車」と呼ばれるようだ。

・参考:試作車両については次のサイトに詳しい記述がある;

10式戦車 開発と試作車

 

【10式戦車展示場所 Displayed Type 10 tanks】

(1) 茨城県 土浦駐屯地 (36.0472N/140.2221E) 土浦武器学校に試作2号車が展示されている。Wikipediaによると2013年4月時点で存在していた。

(2) 東京都 りっくんランド (35.7848N/139.5994E) 試作1号車で中庭に置かれている。2012年6月29日から一般公開されているので、搬入されたのはその数日前のことだろう(搬入日は不明)。

(3) 神奈川県 技術研究本部陸上装備研究所 (35.5771N/139.3962E) Wikipediaによると2013年4月時点で試作4号車が保管されている。年1回程度の公開日に公開される可能性があるが、開発終了からすでに10年以上が経過しているため、廃棄もしくは他の展示場所に移設されている可能性もある。最後に一般公開されたのはコロナ禍となる前の2019年10月26日だ。

(4) 静岡県 富士駐屯地 (35.3574N/138.8620E) ドーザー付の試作3号車が展示されている。Wikipediaによると2013年4月時点で存在していた。

写真1 陸上自衛隊広報センター”りっくんランド”の試作1号車。(2019年8月11日撮影)

 

以上