用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

90式戦車(MBT Type 90)の展示場所

<編集履歴> 12Aug.2023公開、01Sep.2023見直し更新(第4回目、見直し実施)

 

【はじめに】別記事参照のこと。

陸自の展示車両について - 用廃機ハンターが行く!

【概要】

 61式戦車74式戦車に続く戦後の国産三代目の戦車だが、開発終了と同時に当時の「仮想敵国」が無くなってしまった(ソ連邦崩壊/冷戦終結)ことで有名。約50tと重たい車両であり、本土内での運用は困難と言われている。このため北海道内の部隊と富士学校にしか配備されずに退役が進みつつある。調達/生産数はWikipediaによると341両で、この数字に試作車両は含まれていない。試作車両の展示は10年以上前から行われているが、量産車両の展示はまだ数が少ない。今後、北海道内を中心に増えることだろう。本記事最新更新版の時点で試作車3両、量産車4両の計7両が展示されている。

 

90式戦車展示場所 Displayed Type 90 tanks】

(1) 北海道 北千歳駐屯地 (42.8268N/141.6262E) 2021年4月から2023年5月までの間に展示

(2) 北海道 東千歳駐屯地 (N/E) 第7師団公式Twitter(現X)2023年3月29日付配信で展示したことを伝えた。

(3) 茨城県 土浦駐屯地 (36.0472N/140.2221E) 土浦武器学校に試作5号車が展示されている。

(4) 東京都 りっくんランド (35.7847N/139.5993E) 日本原駐屯地に展示されていた試作2号車を化粧直しして2002年4月の開館時点より屋内に展示されていたが、2020年春のリニューアルで16式機動戦闘車と置き換えられ、現在では屋外展示となっている。りっくんランド建設時に屋内に閉じ込めちゃったので「もう出すことはできない」という話もあったが、「やれば出来るじゃん!」。入れ替え作業には相当苦労したのだろうな・・・。

写真1 りっくんランドの屋外に展示されている90式戦車(試作2号車)。(2023年3月26日撮影)

 

(5) 福岡県 前川原駐屯地 (33.2904N/130.5553E) ドーザー付の試作4号車が展示されている。隣にはやはりドーザー付の74式戦車があり、近隣には61式戦車も置かれている。

(6) 長崎県 大村駐屯地 (32.9237N/129.9521E) 北海道より搬入し、2022年10月15日に設置した。

(7) 沖縄県 那覇駐屯地 (26.2064N/127.6628E) 74式戦車と共に展示されている。2022年11月6日の「第15旅団創隊12周年・那覇駐屯地創立50周年記念行事」が一般初公開だった。

・本Blog内の参考記事

【沖縄県】陸自 那覇駐屯地のLR-1 - 用廃機ハンターが行く!

写真2 那覇駐屯地に展示された90式戦車。(2022年12月12日撮影、見学申請)

以上