用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【備忘録】HU-1からUH-1への名称変更の件

<編集履歴> 25Dec.2020公開、13Oct.2021見直し更新(第2回目、日本ヘリコプタ技術協会のHPリンク追加)

 

 公園等に展示してある陸上自衛隊のUH-1BやUH-1H。

1992年3月31日までは"HU-1B"や”HU-1H”と称していたことをご存知だろうか?

 防衛庁(当時)のお達しにより、1992年(平成4年)4月1日からHU-1BはUH-1Bに、HU-1HはUH-1Hへと呼称が変わったのだ。この変更の様子は平成3年度(1991年度)~平成5年度(1993年度)版の防衛白書に記載された資料の中の「主要な航空機」の項で確認することが可能だ。

 この「お達し」文書(公的文書)や雑誌等で当時取り上げた記事を探しているのだが、今のところネット上では公的文書を見つけてはいない。ネット上では日本ヘリコプタ技術協会の年表、1992年の欄にこのことを記しているのみだ。

日本ヘリコプタ技術協会:ヘリコプター50年表(5)

 2021年2月24日に新橋の航空図書館を訪れ、当時の雑誌(航空情報誌および航空ファン誌)を読んできたが、「HU-1をUH-1に変更した」という一文は確認できなかった。唯一、「'93日本航空機全集」(鳳文書林出版1993、p.601)に「(UH-1Hの)名称は92年にHU-1HからUH-1Hに変更」と記されているのみであった。

 さて、その名称変化の状況を富士山樹空の森にある41700号機を参考例として見てみよう。

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写真1 富士山樹空の森にあるUH-1H(41700)。(2020年12月20日撮影)

 

機体正面の説明板には「多用途ヘリコプター UH-1H」(以下略)」と記されている。

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写真2 富士山樹空の森の展示機前にある説明板。(2020年12月20日撮影)

 

一方、機体に取り付けられた銘板を見ると”HU-1H”と記されている。

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写真3 展示機の銘板。(2020年12月20日撮影)

 

さて、ここで疑問となるのは次の2点だ。

1. 1992年4月1日以降に発注された機体は"UH-1H"の銘板をつけていたのか?

 そもそも1992年4月1日以降に発注したUH-1Hが存在したのかどうかを調べなくてはならないが、まだ手をつけていない。(2021年2月24日に航空図書館に行った際に調べてくるのを忘れた。)

2. 1993年9月3日に配備が始まったUH-1Jは、その開発計画当初や発注時点から”UH”だったのか?それとも”HU”で始まり、途中で”UH”に変更されたのか?

本件は当初は「HU-1改」の名称であった。

 

これらの詳細は今後も確認していくつもりですが、もちろん当時の状況をご存知の方は本文にコメントしていただいても構いませんよ(笑)!!またツイートにて「#用廃機」を入れていただければ、後日、情報回収にうかがいます。

どうかよろしくお願いいたします。

 

P.S. 上記に関し、一部の情報は11月28日付私的メールにて受けておりますが、自分自身での確認を行っていないため、本文公表となりました。ご了承ください。>関係者殿

以上