<編集履歴> 02Sep.2019公開、22Feb.2020見直し更新(第3回目)
航空自衛隊では単座のF-2Aを64機(うち2機は試作機)、複座のF-2Bを34機(うち2機は試作機)、合計98機(うち試作機4機)を導入して現在も運用している。これまでに2機のF-2Bを事故で失っている。2011年の東日本大震災で生じた津波により、松島基地に当時所属していた18機のF-2B全機が被災したが13機を修理して復帰させ、残る5機が抹消された。被災・抹消した機体のうち23-8110号機のコクピット部分が残されて松島基地にて学生教育用に用いられている。これは基地祭時には記念撮影用としても活躍しているが残念ながらコクピット内は撮影禁止だ。
写真1 津波被害により抹消された110号機のコクピット部分は教材として使われている。(2019年8月25日撮影)
【モックアップの展示】
機体開発時に作成された単座機の木造モックアップ(実物大模型)が浜松の広報館に展示されている。また機首部分のみが作られた複座型のモックアップが石川県立航空プラザに展示されている。
写真2 試作機塗装時代の浜松広報館のモックアップ。2021年には量産機塗装に変更された。 (2018年8月13日撮影)
写真3 石川県立航空プラザにあるF-2Bのモックアップ。(2018年9月18日撮影)
【参考:抹消機】
1) 43-8126 2007年10月31日 三菱重工における試験飛行時に操縦系の配線ミスにより離陸失敗、落着中破。パイロットが自力脱出する頃から炎上し、焼損。
2) 73-8132 2019年02月20日 6飛行隊にて山口県沖で空戦訓練中、異常姿勢からの回復操作が適切で無く、安全高度を下回ったため操縦士2名脱出。機体は墜落・水没。
3) 2011年3月11日の東日本大震災では松島基地所属のF-2B全機18機が津波による被害を受けた。その後に13機は修復したが次の5機は抹消された;107, 110, 114, 120, 131。
以上