<編集履歴> 03May.2021公開、29May.2023見直し更新(第3回目、見直し実施、写真追加)
<場所 Place> 〒421-0201 静岡県焼津市上小杉1602
<座標 Location> 34.8146N, 138.2890E
<訪問日Visit> 28May.2000, 20May.2018, 28May.2023ほか
<行き方 Access>
(1) JR東海道線藤枝駅北口から飯淵行バスで約17分、「静浜基地入口」で下車し、徒歩約5分でゲート。基地南側に行く場合には二つ先の「とまとびあ前」まで乗ると良い。バスは1時間に1本程度の頻度で運行されている。
(2) JR東海道線藤枝駅南口から相良営業所行で約16分、「宗高新町」で下車し、徒歩約8分でゲート。基地南側に行く場合にはさらに20分程度は歩く。バスは1時間に1本程度の頻度で運行されている。
(3) 焼津駅からレンタサイクルで2-30分程度。
(4) 基地祭開催時にはJR東海道線藤枝駅(2019年まで)もしくはJR焼津駅(2022年以降)からシャトルバスが運行される。どちらの駅が起点となるかは年により異なるので、事前に基地HPの基地祭情報サイトにて確認しよう。
<解説General>
(1) 航空自衛隊の初等飛行訓練基地で第11教育飛行団(以下、11FTWと略す)のT-7のみが配備されている(基地南西端に県警ヘリもいる)。基地内庁舎前にT-3、駐車場脇にF-86Fが置かれているほか格納庫内にT-6F, T-34A, T-3の歴代練習機3機が保管されていて、5月末から6月中旬ごろに開催される航空祭の時には見ることができる。(2020年度と2021年度は新型コロナウイルス感染防止のため中止)
【展示機 Dislayed aircrafts】
1. F-86F-25 (62-7417, 34.8132N, 138.2890E) 主翼の中ほど、前縁に境界層板がある初期型のF-86Fだ。基地内駐車場脇に”放置”されているような感じで置かれており、基地祭時でも近くに寄れないことがある。エプロンからフレーム一杯に撮るにはフルサイズで300mm以上(350mm程度か)のレンズが必要だ。2003年の公開時頃までは11FTWのマークであった(2002年5月26日の公開時には11FTWマークだった)が、航空自衛隊創設50周年(2004年)を前にした2003年(平成15年)に基地に勤務していた元ファントムライダーの幹部が「ハチロクに11FTWマークはないだろう!」と彼が若いころに訓練を受けた第7飛行隊マークとしたという。このマークをつけてからの一般初公開は2004年5月23日であった。なお同時期にF-86Dはシャチホコマークに、F-104Jは203sqn.マークに変更されているが、これらも彼の発案・指示であったものと考えている。残念ながらこれら2機は2016年3月に解体撤去された。
写真1-1 基地外周からフルサイズ1,000mm程度で撮影したF-86F。滑走路越しの撮影なので陽炎で揺らぎ、証拠写真レベルの画質しか得られないことが多い。(2018年5月20日撮影)
写真1-2 基地祭時にエプロンからフルサイズ350mm程度で撮影したF-86F-25。公開イベント時でも周辺は非公開エリアとなり、近くまで寄ることができない場合がある。(2023年5月29日撮影)
2. T-3 (91-5501) T-3の初号機で航空自衛隊の保存指定航空機。2007年4月23日に岐阜基地からフェリーされて用廃となった。基地祭では屋外展示となることもある。
写真2-1, 2-2 格納庫内で展示されたT-3初号機。上:2018年5月20日撮影、下:2023年5月28日撮影
3. T-3 (91-5511) 基地庁舎前に展示されている。11FTWにちなんで511号機を設置したのだろう。
写真3-1~3-3 庁舎前に置かれたT-3(91-5511)。上:2018年5月20日撮影、中・下:2023年5月28日撮影
4. T-6F (52-0011) 航空自衛隊に2機あるT-6の保存指定航空機のうちの1機。もう1機は浜松広報館にある(ただし格納中で非公開)が、両機とも162機が配備されたG型ではなく8機しか配備されなかったF型だ。格納庫内に保管されているが基地祭では屋外展示となることもある。本機は写真記録の残る1984年5月時点では銀地塗装であったが、2001年10月から12月にかけて再塗装され、現在の黄色塗装となった。作業は浜松広報館にある52-0010号機を復元したチームが静浜基地の依頼を受けて実施したという(再塗装についてはヒコーキ雲さんの記事を参照しました)。
写真4-1, 4-2 格納庫内で展示されたT-6F。上:2018年5月20日撮影、下:2023年5月28日撮影
5. T-34A (61-0390) 航空自衛隊に2機あるT-34Aの保存指定航空機のうちの1機。もう1機は浜松広報館にある。基地祭では屋外展示となることもある。
写真5-1, 5-2 格納庫内で展示されたT-34A。上:2018年5月20日撮影、下:2023年5月28日撮影
【展示後廃棄】
何があったのか2016年3月末にそれまで展示されていた4機が一気に解体・廃棄処分となった。これらの機体が置いてあった場所は現在は40台分の駐車場となっている。チョイと脇にどかしておけば駐車スペースなどいくらでも確保できるだろうにと個人的には思うのだが・・・。
1. F-86D (04-8183) 1968年に用廃となってから基地にあったハズの機体。写真で確認できるのは1984年の公開時のものから(ヒコーキ雲さんに掲載中)。スライド写真はあるが、デジタルでは撮影しておらず、スキャンする予定は当面ない。2003年公開時以前は11FTWのマークであったが、2004年5月23日の公開時にはシャチホコマークになっていた。
2. F-104J (76-8696) 1983年に用廃となってからは山梨県甲府市の舞鶴城公園に展示されていた。1984年2月以降に静浜基地に移転されたが2016年3月16日に解体された。私自身はスライドで撮影しているが、デジタルでは撮影しておらず、スキャンする予定は当面ない。 2003年公開時以前は11FTWのマークであったが、2004年5月23日の公開時には203sqn.マークになっていた。
3. T-33A (51-5612) 1968年に用廃となってから基地にあったハズの機体。写真で確認できるのは1984年の公開時のものから(ヒコーキ雲さんに掲載中)。スライド写真はあるが、デジタルでは撮影しておらず、スキャンする予定は当面ない。 2003年公開時以前は11FTWのマークであったが、2004年5月23日の公開時には201sqn.のヒグママークになっていた。
4. T-1A (25-5840) 用廃となったあと約10年間は初倉商工会館に展示され、2008年11月頃より静浜基地で展示されていた機体。写真は無い。
【余談その1】
おそらくは14年ぶりに訪問した2018年5月20日の航空祭。展示会場に入り、地上展示機を撮影しようとしたところで標準ズームレンズを忘れてきたことに気づいた。おかげでゲートガードのT-3や格納庫内展示の保存機は70-200mmで撮影することになってしまった。人が多くて離れてはマトモに撮れん・・・(泣)。
毎年訪問するほどの規模の基地ではなく、他のマイナーな基地祭訪問のローテーションに組み込んで数年後に撮りにくればイイやと考えていたのだが、2020年度と2021年度は新型コロナウイルス感染予防のために基地祭は全て中止となってしまい、訪問予定も立たなくなってしまった。2022年度には静浜基地航空祭が再開されたが、次に行くのは何時のことになるやら。(追記:2023年5月28日に行ってきました!)
【余談その2】
静浜基地祭のついでに時間的余裕があれば焼津駅近くにあるプラモデルのハセガワ本社工場を訪問して見よう。外周からで撮影条件は今一つだが。F-104JとT-3を見ることができる。
【静岡県】(株)ハセガワのF-104JとT-3 - 用廃機ハンターが行く!
以上