<編集履歴> 31May.2025公開、
27Oct.2025見直し更新(第5回目、記事見直し追記。写真追加)
【はじめに】
(1) この記事ではブラックイーグルスのショー中盤からの個別課目について紹介する。ブラックイーグルスの見どころ紹介記事は、次の三部作からなっているので、必要なところを参照してみてください。
1) 一般事項、機体に関するトリビア、およびグランドショー(離陸前、着陸後のアクション)の見どころ紹介。
韓国空軍 ブラックイーグルス グランドショーと機体の見どころ - 用廃機ハンターが行く!
2) 離陸からショー前半の編隊航過課目の紹介。
韓国空軍 ブラックイーグルス 編隊飛行課目紹介 - 用廃機ハンターが行く!
3) ショー後半の個別課目紹介。(本記事です)

写真1 会場上空を通過する6番機。演技最後の挨拶フライトでの一コマ。(ADEX2025 / 2025年10月17日)
(2) 本記事ではブラックイーグルス公式サイトに紹介されているハイショープログラム(2025年10月26日閲覧)を元に、ADEX2025での演技構成に沿って記述した。また、演技名称は可能であれば、ハングルでの名称/日本語直訳/英語訳/日本語意訳の順に記載してみました。次回もこの順番で、この通りにやるとは限りません。むしろ「毎年、どこかが異なる」ものと考え、本記事は「あくまで参考」としていただきたいと思います。(だからブラックイーグルスは面白い!のだヨ。)
・ブラックイーグルス公式サイトでの演技解説はこちら;
(3) 繰り返しになるが、実施年次、実施場所、天候等によって、プログラムの構成/順番/内容は変化する。しかし演技全体の構成を考える際に、例えば「ここは4機が正面に回りこむ間に2機のソロが右から左へ抜けることで場を繋ぐ」というような基本的な旋回進入パターンはなかなか変更することが出来ない。「2機のソロが右から左に通過する間に、どんなコトができるか?」という視点で考えて、実施課目が定められるのだ。例えば「2機で右から左に通過する際の演技」の内容が、「2機背面」であったり、「バックトゥーバック」であったり、あるいは「コークスクリュー」だったりするような「変化/変更」は毎年のように取り入れられている。よって見る都度に新鮮な驚きがあるのだ。パイロット側にしてみれば、「この次は右ターンして進入」、「会場通過後は左ターンで90度変針」という基本的な進入/離脱コースのパターンは変わらないため、練習は行いやすい。海外にまでヒコーキを見に行くレベルの方々なら、進入方向を眺めていれば、ある程度「次の課目はコレだな!」と予想がつくと思う。参考になれば幸いだ。
【個別課目紹介】
さて、編隊航過飛行の最後をレインフォールで決めたブラックイーグルス。次はどちらから進入してくるのだろう。右か?左か??正面か???
(1) 동시 가위교차기동/同時鋏交差機動/Scissor Pass/シザークロス
左右から2機編隊が進入し、会場正面で交差するが、この時、左右の各1機(それぞれ後方に位置する機体)は上昇しつつ交差する。長いレンズを持っている場合には、直進交差機を狙うか、それとも上昇交差機を狙うか、一瞬の判断を迫られる。

写真2 上昇せずに直進したままで交差する2機を狙う。これだけだと普通のナイフエッジ交差だ。(サチョン/2019年10月26日)
(2) Vortex Manuver/ボーテックスマニュバー
左前方から4機が開いたダイヤやモンドで進入。各機がそれぞれロールを行ったのちにトレイルに近いエシュロンへと隊形を変換し、正面で腹を見せて左旋回180度ターン。

写真3 開いたダイヤモンド編隊の各機がそれぞれロールし、トレイルに近いエシェロンへと隊形を変えながら目の前を通過する。(ADEX2025 / 2025年10月19日)
(3) Double Cross Turn/ダブルクロスターン
左右からソロ各1機が進入して交差後、切り返し旋回して再度交差。ADEX2025では、初回のクロス時には両機とも腹側を観客に向け、2回目のクロスでは右手からの進入機が背面を観客側に向けながら手前側を通過し、左手からの進入機は腹側を観客に向けていた。
※かつては「トリプルクロス」で、正面で交差後、互いに360度水平旋回を行っていた(180度旋回時と360度旋回時にクロスしていた)。

写真4 シャッターチャンスは2回ある。(ADEX2025 / 2025年10月19日)
(4) 편대 뚫고 지나가기/ 編隊掘進通過(いく分意訳)/Goose/グース
ソロ1機が右手から白色スモークを引いて進入し、会場正面を通過後に左前へとターンして抜ける。その前方(左前)を見ると高度差のある5機傘型編隊が近づいてくる。ソロは編隊の下を潜り抜けてスモークを白から青に切り替え、急上昇する。5機編隊のリーダー機は同時に白スモークを青色に切り替えて会場正面に接近し、右斜め前へと抜ける。

写真5 高度差のある5機傘型編隊の下をソロが潜り抜け、急上昇する。(ADEX2023 / 2023年10月21日)
※ この辺りから、年による課目の変化が多くなってくる。エアショーによっては実施していない課目も含むので、順番は気にせずに参考として読んで欲しい(本記事では2025年プログラムに準じて記載している)。
(5) 하트와 사랑의 화살/ハートと愛の矢/Heart and Cupid Arrow/キューピッド
ソロ2機が正面から進入し、左右に分かれてハートを描く。その後、3機目のソロ(先のGooseで5機編隊を突き抜けた機体)が左手から右奥に抜けながらハートに矢を射抜く。どこの国のチームがやっても一般ウケはよろしいようで。
(6) ハングル無し/Orchid/やや上昇しながらの開花機動
グースを終えた5機編隊は会場正面へと回り込み、隊形をファイブカードに移行してやや上昇気味ながらもフラットな開花(解散)機動を実施。ちなみにOrchidとは「(野生種ではなく園芸種の)蘭の花」。

写真6 ファイブカード隊形の前2機から開花していくOrchid。(ADEX 2015 / 2015年10月25日)
(7) 저속성능 시범/低速性能試験/2 Ship High and Loop/ハイアルファとソロのループ
右手からソロ2機が編隊を組んでハイアルファのローパス。その背後から、もう1機のソロが高速で追い抜きループを実施する。ループを終えるころ、先行しているハイアルファの2機のうち一機は上昇、一機はノーズを下げ始め、離れた2機の間をループを終えた機体が高速で抜き去っていく。この時の3機を、縦位置で、良い位置具合に画面に収めるのは至難の業だ。
※参考:航空工学系/航空業界用語では迎角(ピッチ角/縦揺れ角度)のことをα(アルファ)、横滑り角(ヨー軸方向への角度/横揺れ角度)のことをβ(ベータ)で示す。機体の姿勢を示す際に「アルファ何度、ベータ何度」などと記述したり、言ったりするのだな。よって「ハイα(ハイアルファ)」というのは、「高迎角での飛行」という意味になる。試験評価部隊(岐阜基地ADTWや厚木基地第51航空隊)にて試験機が長いピトー管を取り付けているが、その先端にはフラフラ動く「風見鶏」が取り付けられている。垂直方向に動くもの(縦揺れ角度を検出する)をα計(アルファけい)、水平方向に動くもの(横揺れ角度を検出する)をβ計(ベータけい)と呼ぶ。

写真7 ハイアルファから上昇に転じた機体と、機首をやや下げて速度を獲得する機体の間を、スモークを引いてループを終えた機体が通過する。広角で撮影して縦位置にトリミングしたもの。(ADEX2023 / 2023年10月21日)
(7) 동시 원형횡전 위치교대 및 최대추력 수직원형기동/同時原型横転位置交代及び最大推力垂直原型機動/Roll Back and Afterburner Loop/ロールバックとアフターバーナーループ
右手から5機が進入し、リーダー機は直進。両翼2機が次々にロール(各機1回ずつ)。
左手に抜けながらABを焚いてループを開始。上昇しながらラインアブレスト隊形に変換する。ループの頂点手前でABをカットしてスモークオン。ループを続行して左手奥に抜ける。ローショーではラインアブレストターンを実施する。

写真8-1 右手からやってきた5機編隊がロールバックを行う。会場正面でABを焚いてグングン上昇していく。(ADEX2025 / 2025年10月17日)

写真8-2 青空に綺麗なラインアブレストだなぁ、などとノンビリ眺めていると・・・。(ADEX2025 / 2025年10月17日)

写真8-3 ローショーではラインアブレストターンに変更して実施される。(ADEX2025 / 2025年10月19日)
(8) ハングル無し/スニークパス
ラインアブレスト編隊が左前方に去っていくのを眺めていると、右手後方から、いきなり”ドカン!”とソロがアフターバーナー全開で会場上空を通過し、編隊を追いかける。


写真9-1, 9-2 5機編隊がラインアブレストループで下降するころから右手後方を向いて、ソロの進入に備える。シャッター速度のセッテイングは良いか?来た来た来た来たぁっ!”ドカーンッ!!”あ~、気持ちイイっ!
作例では2枚ともインテーク脇にベーパーがうっすらと発生しています。(サチョン/2024年10月27日、ADEX2025 / 2025年10月19日)
(10) 태극/太極/Taegeuk/太極
上空に2機編隊が進入し、一機は大きく360度旋回。もう一機は小さな半円を描き、反転して残りの半円を描く。太極旗の中の丸の出来上がり。

写真10 雲一つない秋の空に浮かぶ太極。 (ADEX2023 / 2023年10月21日)
(11) Clover Leaf/クローバーリーフ
正面から6機が進入し、上昇しながら4機と2機に分離する。この時点ではスモークは引いておらず、目立たない。それぞれの編隊は会場に向かって旋回し、左側から4機がトレイルで、右側から2機トレイルで進入し、正面で交差する。
※ かつては360度旋回していた。180度回頭した時点で4機編隊はラインアブレストになったところで交差、360度回って正面でもう一度交差する演技だった。

写真11 左からの4機と右からの2機が正面で交差する。(サチョン/2024年10月26日)
(12) Rock & Roll / ロックンロール
左手から2機がコークスクリューをしながら右手に抜けるが、この時、リード機はスローロールを行っている。「単なる航過」はしないのだな。

写真12 左から進入した2機のうち後続機が連続バレルロールを行うが、進むにつれて後逸していく。会場正面あたりから長いレンズで撮影する場合には最初のロールの時しか2機が一つの画面に収まらない。かといって短めのレンズで撮影すると、間の抜けた絵となる。(ADEX2025 / 2025年10月19日)
(13) 배면/정상 편대비행/背面・正常編隊飛行/Inverted BUP (Bottom Up Pass)/バックトゥーバックターン
左斜め前から2機のソロがバックトゥーバックで進入。ターンして右手前方に抜ける。「ネ、ネガティブGがぁぁっ!」と撮影している方も、つい苦しくなってしまうような演技だ(上手く撮影できなかった時の言い訳に使おう♪)。
現在のブルーインパルスでは「背中合わせ」をカリプソ、「お腹合わせ」をバックトゥーバックと称しているが、サンダーバーズやブルーエンジェルスなどとは機体位置関係や演技名称が異なっているので、グローバルな場で発言する際には重々注意すること(グローバルな場ではブルーインパルスはマイナーチームなので、これを”標準”として語ると「何をバカなこと言っているんだ?」となる)。本記事では「背中合わせ」の意味で「バックトゥーバック」を使っている。


写真13-1, 13-2 機体の上面/下面を一度に見られる課目だ。(ADEX2025 / 13-1: 2025年10月17日、13-2: 2025年10月19日)
(14) 밀집편대비행/密集編隊飛行/Echelon Review/エシェロンレビュー
左手後方より密集した4機エシェロン編隊が進入。会場正面を回り込んで右手後方に抜ける。近年では会場からの最接近時の距離が、やや遠くなったような気がしている。自分がショーセンターに居なくなったからだろうか?

写真14 APS機に400mmを装着し、640mm相当で撮影(上下はトリミング)。(ADEX2017 / 2017年10月21日)
(15) 나선 횡전기동/螺旋横転機動/Double Helix/ダブルへリックス
右手より4機が開いたダイヤモンドで進入。リード機(5番機)が背面となり、バックトゥーバックとなり、両翼2機が連続バレルロールを行いながら追随し、左手に抜ける。

写真15 ロールする両翼機は後逸し、画面に収まらないので無視して、先行するバックトゥバックの2機だけを狙う。(ADEX2025 / 2025年10月17日)
(16) Eagle Snatch/イーグルスナッチ
(16-1) 右手からホワイトスモークを引きながらトレイルで進入した4機が、会場右手で大きく左バレルロール(会場正面から見て時計回り)。
(16-2) ロールが頂点を超えたあたりで開いたダイヤモンドに移行し、会場正面に抜ける。

写真16-1 イーグルスナッチの最初のターンはホワイトスモークで実施する。(サチョン/2019年10月27日)
(16-3) 編隊を再びトレイルに変えながら、右上昇クローバーリーフターン。この時にカラースモークに切替える。
(16-4) 機首が会場を向いたところで開いたダイヤモンドに移行。下降しながら正面を左に向けて通過。
※かつては最初の進入方向が左からで「용오름기동/龍の上昇機動/Snake Rolls」と呼ぶ壮大な変形ダブルクローバーリーフターン機動だった。ハングルが「龍」なのに、英訳が「蛇」に格下げされているのはどうしたことか。「ドラゴンターン」でいいんやないかい?などと思っていた。

写真16-2 イーグルスナッチ2回目のターンはカラースモークで実施する。(ADEX2025 / 2025年10月17日)
(17) 4기 동시교차기동/4機同時交差機動/Dizzying Break/ディジングブレーク
会場正面からやってきた4機。ラインアブレストか2機2機のフォーカード編隊だ。これが次々に交差しながら左右に散開する「ほぼ水平開花」だ。ブルーインパルスのタッククロスの序盤(左右へのブレーク)を4機で2回連続して行っているものと考えればよいだろうか。公式サイトの演技解説図では一度ロールを入れているが、撮影した画像ではスモークに乱れが無かったので、ロールは実施しなかった可能性がある。そのうち、動画を探して確認しておこうと思う(いつのことになるやらモード)。

写真17 フラットなダブルクロスターンとでもいいますかね。(ADEX 2025 / 2025年10月17日)
(18) 횡전산개기동/横転散会機動/Twist Roll/ ツイストロール
4機エシェロン編隊が左斜め前から進入して、個別に次々とバレルロールを行う。正面でトレイルとなったところで、左旋回して左斜め前へと抜ける。
※ かつては「もう少し前の順番」で実施していたように思う。

写真18 ツイストロールにて各機が時間差を置いてバレルロールを行っているトコロ。(サチョン/2019年10月27日)
(19) Double Loop & Spiral
ソロ1機が右手から進入し、ダンブルインメルマンターンを行って上昇。頂点からスパイラルターンで下降し、左手に抜ける。
※かつては「최대성능기동 및 수직상승기동/最大性能機動及び垂直上昇機動/MaxManeuver/最小旋回と急上昇」だった。急上昇ではなく、ループを行った年もあったと思う。

写真19-1 まずは急上昇。BE#7の演技だ。(ADEX2025 / 2025年10月17日)

写真19-2 十分に高度をとってから、今度はスパイラルターンで降りてくる。(ADEX2025 / 2025年10月19日)
(20) 부채꼴 산개기동/扇形散会機動/ Victory Break/ビクトリーブレーク
正面から7機が進入し、立体的に開花する。「公式演技」としては最後の課目だ。
最近のブルーインパルスの演技名で言えば"サンライズ"ですかね。

写真20 一般的にはショーの後半で多数機が一斉に散開したらプログラム終了。でも、あと少し演技が残っています。(ソウル/2017年10月21日)
(21-1) 착륙기동/着陸機動/Typhoon Landing or Tornad Landing, Pitch Up Landing/タイフーン/トルネードもしくはピッチアップランディング
ビクトリーブレークを決めたところで、アナウンサーが訊ねる。「良かったかぁっ?!」「オーっ!」「もっと見たいかぁっ?!」「オオーっ!!」「よーし、もう一つやっちゃうぞぉっ!」「オオオーっ!」というノリの掛け合いがあったトコロで編隊が進入してくる。(オッサン的には、この掛け合いは「ニューヨークに行きたいかぁ?!」「オオーっ!」という「アメリカ横断ウルトラクイズ」の一シーンを思い出すのだな(笑))
さて、散開した8機が空中集合してペンタ隊形を造り、「スモークを引かずに」目の前を上昇する。ループ頂点でスモークを発してレインフォールを行うが、散開すると同時に(パイロットから見て)全機が一斉に左旋回を行う(下から見上げると時計回りになる)。広角レンズを使うと良い、締めの課目だ。おそらくは2020年シーズンから取り入れられている。
これは前述の通り「正規課目のあとの、特別なオマケの課目」の位置づけなので、公式サイトの機動紹介ページには記載されてはいない。
広角レンズにして待ち構えていると、次項に述べるピッチアップブレークしてしまったりもする。どちらで最後を飾るかは読めないのだな。なお、当初は「タイフーン」と称していたように思うが、近年では「トルネード(トルネードランディング)」と称しているように思う。あとでジックリと動画を確認して、アナウンスでどのように言っているのか確認してみたい。(私は韓国語のヒアリングはダメなのですが・・・汗)


写真21-1-1, 21-1-2 演技最後のトルネード。散開後、スモークを引きながら、下から見上げて時計回り(パイロット目線では左旋回)にグルリと回る。(21-1-1: サチョン/2024年10月26日、21-1-2: ADEX2025 / 2025年10月19日)
(21-2) 착륙기동/着陸機動/ Pitch Up Landing/ピッチアップランディング
ブラックイーグルスの編隊演技の最後を飾るブレーク課目(その2)だ。
ビクトリーブレークの後に8機が揃って「スモークを引きながら」進入してきたら、上述したトルネードランディングではなく、ピッチアップランディングだ。目の前でリーダー機から順番にスモークを止めてから小気味よいタイミングでピッチアップして編隊を離脱していく。トルネードランディングとなるか、ピッチアップランディングとなるかは直前まで判らないが、前述したアナウンサーと観客の掛け合いのノリが良ければトルネード、いくらかトーンダウンした調子ならばピッチアップランディングだと思って良いかもしれない(う~む、このニュアンスは判らんな)。

写真21-2-1 演技最後のピッチアップブレーク。編隊が目の前を通過し、これから上昇してタイフーンブレークを実施するのかと思ったら、あらら、次々とピッチアップブレークしてしまった。(ADEX2017 / 2017年10月21日)
(22) ハングル無し/挨拶フライト(独自命名)
編隊を解散し、各機が間隔をとったのちに、1機ずつ「何か」をやりながら、正面から後方に抜けてダウンウインドに入り着陸する。「何か」とは背面飛行だったり、ウイングロックだったり、ダッチロールやバレルロールだったり、ハイアルファだったりと、その都度、各機ごとに実施課目は変わる。8機もいると6番機あたりが「何か」やりながら上空を通過するころには、1~2番機あたりが着陸することになるので、どちらを優先して撮るか、事前によく考えておこう。
<参考:ADEX2025/ 2025年10月17日の実施課目>(勘違いご容赦!)
#1: スモークを引いてのストレートパス
#4: 左右切り返し
#3: スローロール
#6: ダッチロール(?)
#8: バレルロール
#7: ウエーブ(?)
#5: インバーテッド
#2: ギアダウンで低速ストレートパス
(トルネードを行ったあと、トレイルを組むと、こういう機体番号順になる)

写真22 挨拶フライトを実施した8機目の機体は、なんと2番機だった!ギアダウンで上空をローパスした。(ADEX2025 / 2025年10月17日)
なお、ハイショーで垂直機動をフルに行った場合には燃料に余裕がないためか、やらないコトもあるし、燃料に余裕のある数機だけが実施することもある。やれるならやる、という姿勢は良いことだと思う。
以上