用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】RTA Sanam Pao陸軍基地

<編集履歴> 15Jan.2020公開、09May.2021見直し更新(第3回目、ゲートにある戦車はM24との指摘を受け修正)

 

  バンコク市内のRTA Sanam Pao陸軍駐屯地(13.7722N, 100.5436E)にはへリパッドがあり、1月第二土曜日の「(タイの)子供の日」にはヘリコプターが1~3機程度展示されている。2020年1月11日の午後に現地を訪問したので、過去の状況と併せてその様子を紹介しよう。もちろん陸軍戦闘車両や装備等の展示がメインのイベントだが、私自身は陸上兵器については専門外なので、その扱いは軽い。どうかご了承ください。

f:id:Unikun:20200116222650j:plain

写真1 正門脇に展示されているM24戦車。(2020年1月11日撮影)

 

1. アクセス

(1) バンコクスカイトレインBTS)スクンビット線Sanam Pao駅(N5)より徒歩3分で正門ゲートだ。駅からは戦勝記念塔方面東側の出入口を利用する。 

(2) 約19km離れたRTAF DonMueang基地(空軍博物館)との間はNo.39のバスが結んでいる。バスは10-15分に一本程度の頻度で走っており、非エアコンバスなら料金はわずかに10Bだが、渋滞も激しく所要時間は65分ほどかかる。2020年末にはBTSも延伸開通し、所要時間は15分程度と大幅に短縮される予定だ。予定通りに開通すれば(予定通り開通するとはこれっぽっちも思っちゃいないが)、午前中はRTAF DonMuean基地で順光で機体を撮影したのち、空軍博物館を走り抜けながら見学して14時ごろにBTSに乗車すればSanamPaoで離陸する(かもしれない)ヘリコプターを見るには十分な時間に到着することができるようになることだろう。 

f:id:Unikun:20200116223704j:plain

写真2 子供の日に公開されたUH-60M。(2020年1月11日撮影)

 

2.撮影ガイド

2-1. ゲートゲートガードのM24戦車(13.7716N, 100.5418E)

 正門脇にM24戦車が展示されている。すぐ脇がゲートで衛兵もいるが、平日でも撮影は可能だ。 

2-2.用廃展示機

 本Blogの主旨からすると「残念なことに」用廃展示機は無い。 

f:id:Unikun:20200116224316j:plain

写真3 子供の日に公開されたAS550。(2020年1月11日撮影)

 

2-3. 子供の日のオープンハウス

(1) 毎年1月第二土曜日「子供の日」に一般公開される。

(2) 会場内ヘリパッドに例年1~3機程度のヘリコプターが主に西側を向いて展示される。機体周りにロープはなく、また機内を開放しているので、スッキリとした機体全景写真は撮影困難だ。午後3時過ぎに機体が帰投する場合には人払いされるので撮影のチャンスとなるが、居残り組の滞在が許されている時間帯に帰投しないこともあり、最後まで観客を入れないショットが撮れない場合もある。どうなるかはアナタの運次第だ。ちなみに私が訪問した2020年1月11日にはUH-60MとAS550の2機が展示されていた。両機は17時までは離陸しなかったが16時を過ぎて人が少なくなったときに、なんとか機体だけのショット(撮影側に人がいないショット)を得ることができた。17時15分頃に駅周辺にいたときにローターの音が聞こえてきたので17時30分ごろには帰投したものと考える。

(3) 陸軍戦闘車両や火砲などは合計で20両ほどが展示される。どこの基地でも同じだが「子供の日」の車両展示では「子供」は乗り降りできるのでジャングルジム状態となっている。「精神年齢が子供」であっても見てくれがお兄さん・おじさんの場合には内部を見ようとすると兵士に制止され、せいぜいドアから中を覗き見ることしかできない。なおどこの国でも同じだが、このような場所での警備兵は下級兵であることが多く、自国語以外は喋れないのが普通だ。タイ語を勉強して訪問し、タイ語で交渉すればなんとかなるだろう。きっと。

(4) 15時頃の展示終了後には展示エリアから車両を移動するので、その際に動きのあるショットを撮ることが可能だ。2020年1月11日には17時までは基地内に滞在することができたが、何時まで基地内に居残ることができるかは年により変わるものなので、こちらも運試しと考えてほしい。

f:id:Unikun:20201015071027j:plain

写真4 展示を終えてテントから出ようとするLT4。支柱の高さギリギリなので移動は慎重に。(2020年1月11日撮影)

 

f:id:Unikun:20200116225201j:plain

写真5 展示を終えて建物脇に移動したT-84 Oplot-M。(2020年1月11日撮影)

 

3. その他

(1) Sanam Paoでは15時ごろには屋台の飲料、食品などの残り物を無料で観客に配布して店じまいを始める。様々なタイのジャンクフーズを試したいむきには絶好のチャンスかもしれない。 

(2) Sanam Paoの公開を17時に見終えてからチャトゥチャック市場近くの屋台村にあるC-47(別項参照)を見に行くことは時間的に十分に可能だ。

以上