【雑談・ネタ・備忘録】ミュージアムショップ

<編集履歴>　22Feb.2023

　自宅に用廃機を飾ることはできなくても、頭の中で航空機博物館を造ることはできる。そんな考えの下で「米子空港に航空博物館を！」という話を立ち上げて、必要な事項を確認している。少しは社会の仕組みを知るための勉強にはなりますか。

　さて、その一つとしてミュージアムショップ（グッズ等の販売）の設置・運営を考えてみた。もちろん「頭の中で」だ。普通の美術館ではミュージアムショップの売上げも馬鹿にならないそうで入場料収入の10%を超えることもあるとかなんとか。どんな商品を並べて、いくらで販売するか、どのあたりの客層をターゲットにするか、どこで仕入れるか、年商や利益率をどのくらいに見込むかなどなど、考えているだけでも楽しそうだけど、今の所は実際には何も考えちゃいない（別記事のベトナム調査を優先させているので）。

　そんな中、今年の岩国基地フレンドシップデーの出店料は1,500USドル（1ドル135円として約20万円）なので出店を止めたというような関係者の話が聞こえてきた。これは市場を知る上では手がかりになりそうかと思い、備忘録として記録しておく。

オチもまとめも無いメモです。

【年商と利益率の目安】

「国内有数の大規模エアショーで約20万円出費すると儲けにならない」ということは、売上利益（＝売上－（原材料費＋経費））と出店経費（＝出店料＋交通費＋人件費＋宿泊費＋食費＋その他）が「ほぼ同じ程度」という意味だろう。

出店料は上述の通り約20万円、交通費、宿泊費、食費で約5万円、個人業として人件費０円と考えて約25万円の利益が出ないとペイしない。

　商品の利益率を平均で30%とするなら約85万円の売上げが必要だ。「稼ぐ」なら、その3倍程度以上の売上げが欲しい所だろう。

　ちなみに航空自衛隊の滑走路のある基地（分屯基地除く）の航空祭の数は千歳、三沢、松島、百里、入間、静浜、浜松、小牧、岐阜、小松、美保、防府、芦屋、築城、新田原、那覇の16か所。この16か所で各種条件が等しくグッズ販売ができたとして年間売上は85万円の16倍で1360万円、年間利益は25万円の16倍で年間400万円。

･･･この辺りの数字（年間利益目標400万円）はミュージアムショップ作ってパートさん一人に任せるという仮定の話の中で最低条件として使えそうな気がするな。

　そういえば、しばらく前に会社の上役らしき方が電車内で大手ショッピングセンター内にコーヒー店を出店するという事業計画を読んでいた。その中身を横目でチラチラ眺めたら初年度純利益予想が80万円程度とのことだった。数年で利益は改善する予測も記載されていたけれど、年間100～500万円程度の利益目標額はそこそこ妥当な金額かもしれない（私の場合、諸条件は全く考慮していないので5倍程度の開きは”誤差”です）。

【商品ラインアップ】

・博物館としてなら、初心者用使い捨てグッズからマニア向けコレクターアイテムまで

・利益優先ならコレクターアイテム主体（至上命題：カネ払いの良いマニアからは絞り取れっ！w）

・価格帯は初心者（お子様用）300円程度から700円、中級者・大人向けで1,000～3000円程度、マニア向けは天井知らず（店頭現品限りで百万円越えがあっても良い）。

【対面販売とネットショップ】

　現在ではネット上での販売は重要な要素かと考えるけれど、そもそも「飛行隊グッズ」に比べて「博物館オリジナルグッズ」っていうのは日本国内ではどれだけ需要があるだろうか（「浜松にバンパイアをもう一度！」なんてＴシャツ作ったら売れるかね？「飛鳥」や「CCV」あたりなら需要がありそうだけど）。

　閑古鳥の鳴く対面販売ショップより、ネット販売を充実させた方が良さそうな気もするが、やはり取扱う商品次第だろうか。

【ミュージアムショップでの販売事例】

事例１：愛媛の紫電改展示館では以前ちばてつや作のマンガ「紫電改のタカ」を販売していた。取扱う内容としては適切かと思ったが、いかんせん訪問者が少なすぎて十分な売上げには繋がっていないように見えた。またこの本の販売を博物館のサイトで扱うのは適当ではない（大手の書籍扱いサイトやオークションを利用したほうが恐らくは便利）とも思う。

事例２：東京は靖国神社遊就館。ミュージアムショップの目の前にゼロ戦が置いてあるので、ゼロ戦関連の記念グッズを並べれば、販売が伸びそうな気がするのだが･･･。神社の付随施設なので、ちんけな商売には手を伸ばさないのかねぇ。