用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【第3章】背景確認(その2) 観光客の動態確認

4.観光客の動き

4-1. 基本パターン

(1) 日本人サラリーマンの平均的な観光旅行にかける日程はおそらく土日の一泊二日程度、良くても二泊三日程度だろう。

4-2. 米子エリアへのアクセスパターン

(1) 米子エリアへのアクセスは概ね次のパターンになると考える。

1) 東京エリアから米子空港飛来する。

2) 東京エリアから鳥取空港に飛来し、車もしくはJRで来訪する

3) 東京エリアから出雲空港に飛来して、車もしくはJRで来訪する

4) 東京エリアからJR(新幹線+特急もしくは寝台特急サンライズ出雲

5) 東京エリアから車(自家用車・夜行バス)で来訪する

5) 近畿圏から車(自家用車・夜行バス)で来訪する

6) 近畿圏からJRで来訪する

 米子だと近畿圏からならば、かろうじて日帰り圏内か。JR特急は近畿圏(京都および大阪)より特急「スーパーはくと」を2時間に一本程度の頻度で鳥取もしくは倉吉まで走らせている。大阪から鳥取までで約2時間30分、運賃3960円、特急指定席料金3260円だ。運賃・特急料金および途中乗換の必要があることから近畿圏からJRで訪問する旅行客は少数だと考える。

7) 九州圏(主に博多―小倉の北部九州エリア)から車で訪問する。

8) 九州圏からJR(新幹線+特急)で訪問する

9) 四国および瀬戸内各地からは車で訪問する

(2) 空路あるいは鉄道等で米子エリアに来ても、そこからの足が無いため、域内はレンタカーもしくは観光バスを利用することになる。米子駅に到着したあと、境港線を利用する者は年間700-800人未満。これは一日当たり1.9-2.2人程度となる。(検証結果は後述)

(3) 一日二日で回り切れないだけの観光資源があれば、リピーターとなる可能性が高い。

 

4-2. 米子空港利用者の確認

(1) 米子空港の利用者数は東京からのANA便で約58万人(2019)、搭乗率は67.6%とのこと。

ここで確認するとB-767クラス250人が1日片道6便飛ぶとして片道席数は年間547,500席、搭乗率67.6%なら37,110人を運ぶことになる。

この「利用者数」は片道ではなく、往復での利用者数と考えてよさそうだ。よって、「東京からの訪問者は58万人の半分の29万人」としておく。

(2) 確たる根拠はないが搭乗者の1/3が旅行者と仮定すると29万人×1/3=年間9.7万人が米子エリアに旅行で訪問していることになる。月平均3200人、107人/日

 

4-3. JR利用者の確認

・境線の大部分が通勤・通学での利用で一般乗客数は年間700~850人程度。

 

4-4. 自家用車(二輪車)など

(1) 空路あるいは鉄道等で米子エリアに来ても、そこからの足が無いため、域内はレンタカーもしくは観光バスを利用することになる。米子駅に到着したあと、境港線を利用する者は年間700-800人未満。これは一日当たり1.9-2.2人程度となる。これに対して境港線終点にある水木しげるロードの来訪者が年間300万人あるということは、ほぼ全ての観光客が車で移動しているとみなすことができよう。 

  

4-5. 境港市による観光客数の調査結果

境港市では水木しげるロードなど主要な観光地への観光客数を調査し、その結果を公表している。

2019年(1-12月)に水木しげるロードを訪問した人数は約300万人であった。博物館として「空の広場(仮称)」と対照対照できる施設として「海とくらしの史料館」を引き合いにすると年間約70万人が訪問していたことが判る。

 

4-5. 観光客の移動パターンの推定

(1) 水木しげるロードに行くためのルートは次の三パターンがある。

米子市内から米子空港東側を走る国道を利用する。

2) 米子市内から空港端を通過する県道を利用する。

3) 松江方面から1本の道路を利用する。

(2) 松江を中心とし宍道湖と中海の周囲を巡る横八の字の観光周遊コースを考える。水木しげるロード米子市安達美術館松江市松江城出雲大社を巡るコースを基本とする)と極めて多くの観光客が米子空港のそばを通過していることになる。

この観光客を「一時停車」させ、「お金を落としてもらう」ための施設を作ることを基本施策としたい。

 

4-6. 収入予想

(1) 本施設の特殊性を鑑み、上述した「海とくらしの史料館」の入場者数年間約70万人(2019年)の30%、50%、70%、大学生以上の比率70%とし、入場料300円、500円、700円とした場合の大人入場料収入の試算を行う。なお高校生以下は無料としてよい。

1) 30%時、年間21万人 4,410万円/7,350万円/10,290万円

2) 50%時、年間35万人 7,350万円/12,250万円/17,150万円

3)    70%時、年間49万人 10,290万円/17,150万円/24,010万円

 

(2) 上記(1)で予想する入場者の5%が現地で飲料1本を購入するものとして業者からのキックバックを10円/本と仮定する。飲料販売で得られる利益を試算すると;

1) 21万人×5% ×10円/本=105,000円/年

2) 35万人×5% ×10円/本=175,000円/年

3) 49万人×5% ×10円/本=245,000円/年

・・・あまり真剣に考える必要は無さそうな収入だ。

 

(2) 上記(1)で予想する入場者の0.1%が現地で専門グッズ1,000円を購入するものとして、その利益(業者利益ではなく、運営母体としての利益)を80円/個と仮定する。グッズ販売で得られる利益を試算すると;

1) 21万人×0.1% ×80円/個=16,800円/年

2) 35万人×0.1% ×80円/個=28,000円/年

3) 49万人×0.1% ×80円/個=39,200円/年

※ここでは一般的な土産物ではなく、「ヒコーキ関連の特別グッズ」を想定している。一般土産物は現行の土産物店に誘導するため、販売は考えていない。また地域全体の訪問者数を増やすことが目的の施設なので、ここで利益を上げるつもりはそもそも無い。

 

<備考>

 小松の航空プラザにファントムを展示しようと呼びかけた際には「博物館」としての発展を考慮していたが、今回はほぼ100%観光客から(周辺地域に)お金を落とさせることを主目的とし、ついでに自衛隊広報もやっちまおうというノリである。しかも東京近郊や近畿圏、北九州エリアからの観光客が多いので広報効果は抜群のハズ。可能であれば経済効果を試算してみたい。

 なお地元の金回りが良くなれば、反対派も少しは大人しいのでは・・・という想いがある。F-4設置に関する協議会議事録を読む限りでは共産党系議員も地元に金おちるなら、と納得しているような発言が読み取れる。本提案では最大では水木しげるロード訪問者の全て(年間300万人)を対象とした施設となるので、「お金が落ちないハズは無い」うえに、「実利のないイデオロギーのみで反対すれば地元経済界からの票を確実に失う」ことになるので、そもそも体裁を保つための文句はつけても反対は出来ないだろうと考えている。(この文章を読んで意固地になる可能性はあるが・・・。本文はもともと素人意見なので、私自身は知ったこっちゃない。)

 一方、個々の状況に応じて利権を求める声もあろう。この土地の性格は判らないが利権がらみの”不慮の事故”が起きない程度であればと思う。

 

以上

04Jul.2021 公開

05Jul.2021 見直し更新(第1回目、見直し実施)