用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【第1章】航空機展示場設置の件に関する提案書(案)

 提案書は簡潔に主旨だけを記し、詳細は「別紙資料へ」と導く形で作成する。

 本Blog上では提案書の本文案を「第1章」とし、第2章以下に「別紙資料」に相当する文書や検討案を記すという構成をとる。

 それぞれの内容をまとめきったらキチンとリンクを張ろうかと思っているが、まだまだ先の話だ。(2021年7月5日記)

 

【提案書本文の案】 

1.本提案の目的

 米子空港脇に商業施設を併設した通年型の航空機展示施設を設けることにより、米子市ならびに境港市周辺の観光業のさらなる活性化を図る。

 

2.本提案の主旨

(1) 鳥取県米子市境港市は米子空敷地内もしくは隣接した地域に一般大衆に向けた航空機展示施設を設けること。

(2) 航空機展示施設には商業施設を併設し、通年型の観光施設とすること。

(3) 航空機展示施設に展示する航空機等は主として航空自衛隊美保基地および陸上自衛隊米子駐屯地が保有する広報展示機の貸与をうけることを基本とする。ただし警察、消防や民間企業からの協力が得られた場合には状況に応じて対応する。

(4) 上記(1)および(2)をもって閑散期における地域への観光客数の増加を図り、また年間を通じてリピーター観光客数の増加を図ること。

(5) 上記(1)の航空機展示場および上記(2)の商業施設を合わせた集客施設を本Blog内限定の呼称として今後は「空の広場(仮称)」と称する。

 

3.本提案の理由(詳細は第2章以降で説明する)

 新たな航空機展示施設を空港脇に開設することにより、年間を通じた観光客訪問数の増加に寄与するものと考えます。その根拠は次の通りです。

(1) 地形的な特性および交通インフラの現状より、空港脇を通過する観光客が極めて多いと考えられること。

(2) 観光資源となりうる自衛隊展示機が「手つかずで」のままで存在していること。

(3) 国内において展示用航空機を5機以上有する展示施設は数えるほどしかないため、航空機展示施設の建設自体が国内の話題となること。また日本海側にある既存の航空機展示施設は小松空港脇の航空プラザしか存在しないこと。さらには関西圏以西(四国)で5機以上の機体を集めた一般公開型の航空機展示施設は鹿児島県鹿屋基地の史料館以外に存在しないため、西日本エリア一帯からの集客が見込まれること。

(4) 米子空港の滑走路を延長した際に分断された空港南西部の道路跡および周辺の敷地を有効活用できること。

(5) 米子空港南側の旧軍掩体壕を観光地化するための拠点施設となりうること。

(6) 米子・境港市周辺の観光エリアを増やすことによって、一度の旅行で観光地を全て回りきることのできなかった観光客のリピート訪問需要を喚起できること。

 

4.事業効果の予想

 通年集客型の航空機展示場所を設けることにより、次の効果が得られるものと予想します。

(1) 通年型の観光施設を設けることにより、鳥取・米子・出雲市エリアを訪問する観光客数の季節変動幅が少なくなります。

(2) 閑散期における観光客数の底上げを図ることによって閑散期における宿泊施設の稼働率向上につながります。これに伴い宿泊施設の管理維持業者等の業務量増加が見込まれるため、これら業者の年間業務量の安定化と、それに伴う収入の向上が見込まれます。業者の収入増はそのまま自治体税収の増加に繋がります。

(3) 地域特産品販売業者、特産品製造業者においてはパート従業員の安定的な雇用確保につながります。観光客数が増え、特産品等の土産物需要が増えれば業者の収入増に繋がります。業者の収入増はそのまま税収の増加に繋がります。

(4) 鳥取・米子・出雲市エリアに一回の観光旅行の期間中には回り切れない数の観光施設を設けることにより、リピーター数を増やします。また他の地域に無い、特色ある施設を設けることにより、新たな観光需要を呼び起こします。これは全体としての観光客増に繋がります。

(5) 防衛省側としては鳥取県のみならず、西日本エリア一帯に対する重要な広報拠点とすることができます。

(6) 警察、消防、海上保安庁、民間航空関連業者からの協力を得ることにより、それぞれの団体等においても広報拠点とすることができます。

  

4. 提案の背景

4-1. 観光資源の確認

このエリアには次のような観光資源がすでに存在しています。

1) 水木しげるロード水木しげる記念館(通年)

2) 安達美術館(通年、四季折々の情緒あり)

3) 出雲大社(通年)

4) 鳥取砂丘(通年)

5) 温泉(皆生、松江など、通年)

6) 魚とカニカニは冬季)

7) 美保基地の用廃航空機群

美保基地にはファントムを含み全11機の広報展示機がありますが、これは航空自衛隊の基地内にある展示機数では国内一を誇っていますが、これが現在、観光資源としては手つかずの状態で置かれています。

8) 美保基地周辺には旧軍 体掩体壕が存在する。これらは現在、観光資源としてはほぼ手つかずの状態で放置されています。

f:id:Unikun:20210704220202j:plain

写真1 基地内展示機数としては国内随一を誇る美保基地の用廃機コレクションを観光資源として活用したい。

 

4-2. 観光資源に対する季節性の確認

(1) 一般的な国内旅行需要は春から秋にかけてが旅行者の多いハイシーズンであり、冬季には年末から正月にかけての帰省旅行があるもののハイシーズンに比べればかなり低調になる傾向がある。

(2) しかしながら米子市境港市周辺は冬季が旬である「日本海の カニ」と「温泉」があるためにオフシーズンとなる冬季であっても比較的多くの観光客が訪れている。このため「(冬季でも利用可能な)通年型の観光施設」があれば、相当数の入場者が見込めるものと考えられる。

参考:水木しげる記念館には年間20万人程度、海とくらしの史料館には年間2万人程度の観光客が訪れている。

観光・イベント情報

 

4-3. 観光客の動態確認

(1) 観光客数の確認

 米子市境港市を訪れる観光客数は境港市が調査し、その結果を毎月公表している(上記観光・イベント情報サイト参照)が、これによるとコロナ禍直前に相当する2019年には年間300万人が水木しげるロードに訪れたというる。

(2) 主要な交通手段の利用者数の確認

1) 空港利用者:米子空港の利用者数は東京からのANA便で約58万人(2019)、搭乗率は67.6%

2) 鉄道(JR)利用者:大阪や九州方面から鉄道を利用して米子駅に到着する場合には、新幹線で岡山駅に到着した後、特急に乗り換える観光客が多いものと推定する。一方で境線の大部分が通勤・通学での利用であり、一般乗客数は年間700~850人程度なので、大部分の観光客は米子駅出雲市駅から車に乗換えるものと考えられる。

3) 車での移動者:上記1)および2)より大部分の観光客は米子市境港市周辺を車で移動しているものと考えられる。すなわち水木しげるロードに行くには米子市内から米子空港東側を走る二本の道路を利用するか、松江方面から1本の道路を利用するしかない。また松江を中心として宍道湖と中海の周囲を巡る横八の字の観光周遊コースを考えた場合(水木しげるロード米子市・安達美術館・松江市松江城出雲大社を巡るコースを基本とする)、極めて多くの観光客が米子空港のそばを通過していることになる。鳥取砂丘を含めた観光周遊コースを考えた場合でも、水木しげるロードの存在は極めて大きく、多くの観光客が空港のそばを通過していることが考えられる。

(3) まとめ:上記より、このエリアの移動手段はほぼ車であるものと考えられる。また地形的な事情により、その多くは米子空港の脇を通過しているものと考えられる。商業的・観光業的には、この観光客の流れをみすみす逃す手はないと考える。

 

4-4. 米子空港と旧軍・自衛隊・民間航空の歴史や関係

現時点においては詳細は未調査で手を付けていない。次の課題がある。 

(1) 旧軍時代:調査し、別途資料としてまとめる。

(2) 自衛隊米子空港:調査し、別途資料としてまとめる。

(3) 米子空港と民間航空路線:調査し、別途資料としてまとめる。

 

5.「空の広場(仮称)」の提案

 未利用の観光資源と米子空港南西部の土地の有効活用の観点から商業施設を併設した新たな航空機展示施設の建設を提案する。

 

5-1. 機体の入手方法

(1) 航空自衛隊美保基地にある11機の広報展示機の無償貸与を受ける。

(2) 陸上自衛隊米子駐屯地にある展示機3機の無償貸与を受ける。

(3) 警察、消防、防災、海上保安庁保有機など、公共の役務に就いていた機体の供与をうける。

(4) 航空業者や民間企業、個人等からの協力を得る。

 

5-2.機体の展示方法

(1) 機体は冬季および荒天時にも観光できるように館内展示を原則とする。これにより雨、雪、日照等の天候による劣化を極力抑え、将来にわたる維持管理費用を軽減する効果がえられます。

(2) 展示方法に関する詳細は別項にて記します。

 

5-3. 付帯する商業施設

(1) 建屋はプレハブあるいはテント屋根でも可。可能な限りは壁を設け、前述の通り「冬季あるいは荒天時の観光客に配慮する」(いつでも観光ができる施設とする)が、状況/試算の結果次第では冬季旧館など思い切った費用削減に努めても良い。

(2) 展示方法に関する考察を別添に記す。


5-4. 機体および施設・設備の維持管理の検討
(1) 展示された機体の維持管理については航空自衛隊およびその退職者等、関係者の指導をもとに実施する。なお実際の航空機運用においてはおおむね3年ごとに一回の定期点検を行い、6年に一回程度の再塗装作業を行っている。石川県立航空プラザや岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の実例より、きちんと屋内展示を行えば10~15年程度以上は特に補修等を行う必要ななく、維持できるものと考えている。一方で、屋外展示とした場合には塗装後半年もすれば塗料は退色して観光資源としての価値も下がるため、訪問する観光客の減少につながる。さらに20年も経過すると腐食も進行するため安全対策が必要になるなど費用面での歩が悪い。大部分の機体を建屋に収納し、一部の機体を屋外展示とした場合でも「汚い機体がある」という風評は抑えることができないだろう。このため初期投資がかさむとしても、展示機は全機屋内に収めることを原則とする。


6. 広報活動
(1) 次の時点で新聞社・TV局、旅行社、航空関連雑誌社などのメディアとインターネットを通じて発信を行う。
1) 展示の検討を開始した時点
2) 議会あるいは予算処置で展示が確定した時点
なお検討の結果、展示しないことが確定した時点でも発信を行います。

これはネガティブ情報ですが鳥取県米子市境港市の存在を全国に知らしめるために必要と考えます。

3) 搬入機の到着予定日が決まった時点

4) 搬入された時点
5) 公開開始直前(事前公開)
6) 公開開始日
7) 公開開始後の学生の長期休暇中(フォロー記事)

(2) 公開開始後は広報担当者を置き、HPやSNSでの発信を継続させます。

(3) その他

1) 上記広報活動の結果は後日まとめ、youtubeなどに投稿して広報素材とする。

2) 展示機の現役時の画像・動画や搬入・設置時の動画を販売する。

3) これらにより、わずかながらも展示に係る費用の回収を行う。

 

9. 費用と利益

本事業にかかる費用を次のように見積もります。

【収入】

1) 年間訪問者予測  有料入場者数年間2.5万人(内訳は大人75%、子供25%)

2) 入場料等収入  大人500円、子供100円とすると年間収入はちょうど一千万円。

3) 商業施設売り上げ・利益額予測 大人入場者の5%が1,000円消費すると937,500円

 

【建設費用】

建設費総額 〇億円(展示施設〇億円、商業施設〇億円)

<内訳>

1) 航空自衛隊美保基地内展示機の移設にかかる費用

2) 陸上自衛隊米子駐屯地内展示機の移設にかかる費用

3) 新規に貸与あるいは譲渡された機体の移動にかかる費用

4) 航空機展示施設の建設費用

5) 商業用施設の建設費用(駐車場整備およびトイレ、保育室および事務管理室)

 

【年間維持費用】

1) 展示施設の維持管理費用(光熱費、人件費、機体・施設の維持管理費)

2) 商業施設の維持管理費用(光熱費、人件費、施設の維持管理費)

 

 

 


以上

編集履歴

04Jul.2021 公開

17Aug.2021 見直し更新(第3回目、見直し実施)