用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

ヘリコプターフェスティバル in Tateyama 2022

<編集履歴> Jul.2022公開、24Jul.2023見直し更新(第1回目、UHS-60Kには銘板が2枚あることを追記)

 2022年7月18日(月)に3年ぶりで海上自衛隊館山航空基地にて一般開放イベントが開催されました。天気は朝のうち小雨がぱらつく曇天でしたが、11時過ぎには晴れてきましたね。主催者・関係者の皆様、いろいろとありがとうございました。訪問された皆様、お疲れさまでした。本Blogにおいて現用機のハナシはあくまで”雑談”なのですが、備忘録程度に記しておきます。それでは基本”用廃機ハンター”目線でスタート!

写真1 この日のデモフライトはこのSH-60K (8440)による救難展示のみでしたが、満足です。(2022年7月18日撮影)

 

【用廃機群】

(1) 正面ゲート脇にある5機の用廃機は健在でした(笑)。が、かなり退色していましたね。KM-2の脇には行けなかったのが残念ですが、用廃展示機エリアに人を入れてしまうと、それはそれでマトモに撮影できなくなるので、まぁ、よしとしましょう。いつかそのうち見学申請しますので、「KM-2だけ」撮影させて下さいね?>渉外担当殿

写真2 近寄ることができなかったKM-2 (6259)。だいぶ色褪せてきました。(2022年7月18日撮影)

 

(2) 用廃展示機のHSS-2B。機首の左側、窓枠下に6桁番号が7つ記載されているのを発見。この機体を展示する際に関与した隊員の識別番号(個人番号)でしょうかね?

写真3 用廃展示機HSS-2Bの機首左側、窓枠下に記された7つの6桁番号。本機の展示に際して関与した隊員の識別・認識番号だろうか?(2022年7月18日撮影)

 

(3) 基地の北西端(沖ノ島の手前)に1年半前には存在していていた5機のSH-60J/UH-60Jの残骸は会場からでは確認できませんでした。午後は快晴となり、幾分バテてしまったために基地北側の道路を片道30分歩いて確認しに行く気になれずに帰ってきました。現状を確認された方がおられましたら、教えてくださいとまでは言いませんが、判りやすいタグをつけてSNSでつぶやいていただければ幸いです。その発信を見つけられるかどうかは不明ですが、ネット上に残しておけば、いつか誰かが見つけることができるでしょう。

写真4 1年半前に基地北西端に置かれていたヘリコプターの廃棄機体は今回確認していない。(2020年11月25日撮影)

 

【展示機、そのほか】

当日見ることのできた機体です(自信の備忘録を兼ねて)。現用機は本Blogの主旨ではないので、見逃しご容赦!

海上自衛隊

MCH-101 (8652 / 111) 展示機のほかに2機(S/N?)が遠くに・・・。今年度予算でもう1機購入するようですね。(防衛装備庁HP→入札情報→調達予定(回転翼室)を参照)

USH-60K (8901 / 51) 常連となってますね。来年もぜひ来てくださいネ!

SH-60K 8408(飛行展示予備機)、09、 22(在場待機)、 30、35(武装展示)、40(飛行展示)、44、49、61(MR/TR折りたたみ)、70(ブレード開閉デモ実施)、76

<用廃機群>

S-61A (8185 / 21) あれ?昔は「しらせ飛行科」を示す”シラセ”ではなかったっけ?要確認事案

HSS-2B (8085 / 124)

SH-60J (8221 / 124)

B-65 (6726 / オ)

KM-2 (6259 / 201)

※数少なくなった海自のUH-60J(硫黄島分遣隊)が見られるかと期待していたのですが、ありませんでした。もう館山では見ることはできないかな?

陸上自衛隊

AH-1S (73463 / 4ATH)

OH-1 (32625 / 4ATH) 管理替え後の機体のため”VATH”と記入

UH-1J (41902 / EH)

EC-225LP (01023 / STH)

※おや、木更津のCH-47JAがいない。代わりにEC-225LPが来たのでOKっす!

航空自衛隊

UH-60J (JII) (58-4595 / 浜松) 百里からと思いきや、浜松からでした!

<その他>

AW139 (JA131Y) 横浜消防の”はまちどり1” 

EC225LP (JA691A) 海上保安庁羽田基地の”いぬわし” 、陸上自衛隊のEC225LPとの違いをジックリ観察できました。

BK117C-2 (JA16KP) 神奈川県警の”おおやま”

※ねぇ、千葉県のヘリは無いの・・・? 報道関係のヘリもありませんでしたね。

 

【雑感など】

(1) 久々の開催とコロナ対応で、細部ではいく分手際が悪かったようです。

(2) イベント名称は公式HPでは「ヘリコプターフェスティバル in Tateyama 2022」と記述されていますが、パンフレットには「2022 ヘリコプターフェスティバル in Tateyama 」となってますね。「2022」は頭に付くのか、最後に付くのか?どうでもイイような話だけれど、後年チェックする際には気になる話ですネ。なお本Blogでは公式HPの「記述」方式を採用してます。

(3) 公式SNS発表によると当日の来場者はのべ4,876人。私は一度出て再入場しているのでマイナス1名としておいてください。 館山基地を拠点としたアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」が2020年秋に放映されてから初の公開となったことで「聖地巡礼」系の「初訪問者(初心者)」が増えた感じがしました。一方で常連者は車で入場できないことを知らずにやってくるケースも何回か見られ、「各自が情報端末を持ち、主催者側が情報をHPやSNSで直前まで発信する時代になっても、オリジナルソース(元となる情報源)の情報を入手しない(読まない)人は一定数いるものなのだなぁ」とつくづく思いました。(非常時・緊急時にデマが拡散される下地はあるワケだ、と改めて納得した次第)

(4) 朝8時半ごろには開門を待つ方が200人ぐらい並んでいましたが、R/W27にアプローチする機体を撮影している人は10人程度でした。9時15分ごろから基地内入場(体温測定と荷物検査を終えてエプロン前で待機)、9時35分ごろ展示エリア開放となりましたが、基地入場が始まった頃には500~700人くらい並んでいたように思います(50人を数えて、その何倍程度の列の長さがあるかで見当をつけている)。

(5) 展示されていたUSH-60Kの銘板を見ると「型式:哨戒ヘリコプター(艦載型)開発供試機体、製造番号:5001」となっており、「製造方法認可番号」は”-”となっているのですね(注:その脇にUSH-60Kとしての銘板が取り付けられているけれど、この時には気づかなかった)。試作機ならではの銘板です。C-1の1,2号機、US-2の01,02号機、F-2A/Bの試作機の銘板などはしっかりと記録に残しておいて欲しいなぁと思います。ついでに「塗装が同じ」なので、現在試験中のXSH-60Lと誤認する方が多かったようです。どこが異なっているのか、ネット上に多数の写真がありますのでよぉ~くご確認ください。

写真5,6 上はUSH-60Kの2枚ある銘板のうちの「開発供試機体」の方。この隣(少し離れていて、ドアが閉まっていると見づらい)にUHS-60Kとしての銘板があるが、この時には気づかなかった。次回があれば、確認・撮影しておきたいと思う。下は量産型SH-60K(8461)号機の銘板。字が読みやすくなるよう、やや大きめの写真で掲載。(2022年7月18日)

 

(6) とある展示機(空自ではない)の警備兼解説要員が、(私から見て)おじいちゃんに捕まって長々と昔話を聞かされていました。「大変だなぁ、ご苦労様」と思いながら、ぼんやりと眺めていたところ、子供が近づいてきた。これは話を逸らすチャンスだ!

解説要員氏「ボク、パイロットになりたい?」「うん、航空自衛隊パイロットになりたい・・・」。解説要員氏が一瞬答えに詰まっていたような・・・。彼に心のケアを!(笑)

(7) 3年ぶりのローカル基地祭。久々に多くの知人たち(年齢的にはおおむね60歳前後から上)と顔を合わせて話をする時間がとれました。痩せたり太ったり、白髪が増えたり頭が薄くなったりと、総じて「老けましたね」というところですが、皆さんお元気そうで何よりでした。今後もどうかよろしくお願いいたします。

(8) 館山航空基地の記事の見直しはそのうちやっておきます。まぁ、来年の公開までに更新しておけばよかろう・・・。(追記:すっかり忘れていて2023年度の公開終了後の2023年7月24日に見直ししました!)

・参考:【千葉県】海自 館山航空基地 - 用廃機ハンターが行く!

以上