用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【埼玉県】さきたまガーデンのT-1B

<編集履歴> 21Aug.2021公開、10Jul.2022見直し更新(第2回目、現地再訪により見直し写真追加等)

 

<場所 Place> 〒361-0032 埼玉県行田市佐間1626 埼玉SUBARU(株)さきたまガーデン内 日本航空日本航空館 | 埼玉スバル株式会社

<座標 Location> 36.1242N, 139.4721E

<機体 Aircraft>  T-1B (35-5870) T-1A/Bの最終号機、空自の無償貸付機

<訪問日Visit>   14Apr.2019 and 09Jul.2022

写真1 機首を東に向けているので機体右側は終日順光で撮影できる。(2022年7月9日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) JR高崎線吹上駅より「佐間経由 行田折返し場・総合教育センター・行田工業団地行」の朝日バスに乗り「佐間団地」バス停で下車。その後は道なりに約1kmを歩く。徒歩約15分。

(2) 同じく吹上駅より道なりに約3.5㎞、徒歩約45分。

(3) そのほか、近くにある埼玉県立さきたま史跡の博物館へのアクセス手段が参考になる。

<解説General> 

(1) 埼玉SUBARU(株)のメンテナンス工場「さきたまガーデン」の道路に面した一角にある展示館「日本飛行館」の脇にT-1Bが機首を東に向けて展示してある。このため機体右側は終日順光で撮影できるが、左側は終日逆光だ。

(2) 機体そのものはいつでも見られるが、年に数回の公開日・公開時間以外はシートに包まれている。公開日および公開時間は以下の埼玉SUBARU(株)HP内の「日本航空館」のコーナーで確認できる。当面はコロナ感染者の増減により中止や延期など直前の変更があると思われるため、細かくチェックしておこう。なお公開時間はおおむね午前10時30分ごろから午後3時ごろに設定されているが、お昼の間は(担当者不在のため)一時公開中止となることがある。

日本航空館 | 埼玉スバル株式会社

(3) 本機は小牧基地の第五術科校で使われていた機体で2004年(平成16年)7月22日より30日にかけて浜松基地第一術科校のメンバーの手により組立・設置が行われたと説明版には書かれている。同じ説明板の説明より正式な設置日は同年9月15日としているようだ。

(4) 展示館「日本航空館」内にはT-1開発初期の写真や870号機が搬入・組立・設置される際の様子の写真が展示されている。機体構造の細かな点も分かるショットもあるので、興味ある方はジックリと眺めてみて欲しい。T-1のJ3ジェットエンジン富士重工(当時)が開発した双発機FA-300のプロペラやエンジン、水平対向エンジンを搭載したスポーツカーなども展示されている。

(5) 訪問時には隣接する工場ヤード内にFA-200-180 (JA3645)が置かれているのが見えたが、こちらは公開されていない。

(6) 吹上駅からのバスは1時間に3~4便あるが、上述した通り下車してから1km程度を歩かなくてはならない。埼玉県立さきたま史跡の博物館に先に立ち寄る場合には一つ先のバス停「産業道路」で下車する。なお私自身は吹上駅から現地まで歩いて往復した。

写真2 機首は東を向いているため、晴れていれば機体左側(日本航空館入口側)は終日逆光だ。(2022年7月9日撮影)  

 

写真3 道路を挟んだ敷地外から中望遠レンズで見たT-1B。機体の右前に植樹があるので午前の早い時間には樹の影が機首にかかる。太陽高度の高い夏季では11時ごろからがお薦めだ。太陽の低い秋~春のイベントの際にはお昼ごろからが良い条件になるものと思われる。(2022年7月9日撮影)

 

写真4 T-1A/Bの前脚格納室内には機銃を搭載しなかったためにバランスウエイトが搭載されている。だが本機では鳥や虫などの侵入防止のために脚室は塞がれているので見ることはできない。気になる方は所沢航空発祥記念館や岐阜かかみがはら航空宇宙博物館などでジックリと観察しよう。(2022年7月9日撮影)

 

写真5 公開日・公開時間以外はこのようにシートに包まれている。(2019年4月14日撮影)

 

写真6 日本航空館内に展示されたFA-300のプロペラ、エンジン、そしてT-1用のJ3エンジン。(2022年7月9日撮影)

 

最後に、2022年7月9日に訪問した際にはご担当の方にいろいろとお世話になりました。あらためまして御礼申し上げます。ありがとうございました。

以上