<編集履歴> 23Apr.2021公開、18Jun.2025見直し更新(第7回、JA3136撤去)
<場所 Place> 〒289-1608 千葉県山武郡芝山町岩山111-3 航空科学博物館
<座標Location> 35.7403N, 140.3978E
<訪問日Visit> 17Feb.2018, 10Apr.2021, 09Dec.2023ほか

写真1 B-747の機首部分。通称”セクション41”。(2018年2月17日撮影)
<行き方 Access>
(1) 成田空港第二旅客ターミナル1階28番A乗り場よりバスに乗り「南部物流バス停」で下車。 「プロロジスパーク成田3ビル」を背に信号を渡り、「IACT建物」を左に見て直進(徒歩約8分)。8時半ごろまでは30分に1本、それ以降は1時間に1本未満程度の頻度でバスがある。
(2) その他のバスもあるが、便数が少ないので記載を省略する。
<解説General>
(1) 成田空港に隣接して設けられた民間機主体の航空博物館で1989年8月1日にオープンした。開館時間は1000-1700(入場は1630まで)、月曜日および12月29~31日は休館。入場料大人700円。なお開館日には屋外展示場に0900ごろから入場可能となる。
(2) 屋外に19機、展示ホールには実機のパーツなど展示されている。
(3) 本施設を「国立の施設」と称するネット発言やサイトがあるが、これは明らかに誤り。細かいことは調べれば判るが、国立の施設ならば概ね「独立行政法人」という用語が頭に付く(その他イロイロあるけど省略)。本施設の運営は「公益財団法人航空科学博物館」が行っている。
(4) 国内にいくつか存在する航空関連の博物館の中で、唯一、博物館法(令和4年改正版)に基づく「登録博物館」となっている。だから何だよ?というと、数年に一回程度の訪問見学者の立場からは「いろいろと楽しませてくれるように、裏では努力してんだね~」という程度だろうか(身も蓋もない発言)。
博物館法と”航空博物館”(令和4年改正法対応版) - 用廃機ハンターが行く!
【屋外展示機】
(1) YS-11 (JA8611) 試作一号機、機内公開あり
(3) FA-200-160 (JA3848)
(4) FA-300 (JA5258) 試作一号機、富士モデル700

写真2 YS-11の試作1号機とFA-300の試作1号機。(2021年4月10日撮影)
(5) アメリカンエビエーションAA-1Yankee (JA3613)
(6) エアロコマンダー680E (JA5074) 元アジア航測社有機、Wikipediaには”JA5073”と書かれているが、これは間違い(2021年4月23日閲覧)
(7) セスナ 195 (JA3007) 元朝日新聞社「朝風」、Wikipediaには”JA3009”と書かれているが、これは間違い(2021年4月23日閲覧)
(8) セスナ172P (JA3944)
(9) セスナ411A (JA5151) 元中日新聞社「おおたか」
(10) セスナ421B (JA5238) 元毎日新聞社「金星II」
(11) ビーチ E33 ボナンザ (JA3440) 元航空大学校訓練機
(12) ビーチ 56TC ターボバロン (JA5159) 元毎日新聞社「明星」
(13) ボーイング747-212B (N642NW) セクション41と呼ばれる機首部分のみ
(14) ゲイツ リアジェット25B (N67HB) 成田空港美装社より2008年12月に寄贈、Wikipediaには”N25MB”と書かれているが、これは間違い(2021年4月23日閲覧)
(15) アエロスパシアル SA330F (JA9512) 元東京消防庁「ゆりかもめ」

(16) カモフ Ka-26D(JA7990) 珍しい二重反転ロータのヘリコプター

写真3 二重反転ローターのカモフKa-26D。右に見えるのはセスナ411A。(2021年4月10日撮影)
(17) シコルスキー S-62A (JA9156) 元海上保安庁機


写真4-1, 4-2 海上保安庁のS-61A。(2021年4月10日撮影)
(18) ヒューイ369HS (JA9298) 元新日本ヘリコプター社有機
(19) ロビンソン R22Beta (JA7758) 元本田航空社有機
【屋内展示機】
2019年8月のリニューアル後に入館していないので記載は略す。B-747のパーツや人力飛行機やベルX1の機首部のレプリカなどいくつかがあったハズ。
【その他】
(1) セスナ175A (JA3136)
2007年3月に展示台から降ろされ、屋外にエンジンを外した胴体と主翼を分離して放置されていたが、2024年3月3日以降2025年2月25日までの間に撤去されていた。

写真4 展示場から降ろされ、放置されていたセスナ175Aの胴体部。期せずしてエンジンや翼の取り付け方が良く判る”教材”となっていたが、2024年2月から2025年3月の間に撤去された。(2018年2月17日撮影)
(2) 川崎ヒューズ369HS (JA9115, cn. 6615) 2010年頃には常設展示機であったが、現在は格納保管中。1993年7月8日付で登録抹消。機体左側は外板を外され、スケルトン仕様となっている。またMRは短くカットされている。イベント時に展示されることがある。海上保安庁で運用された369HSは本機とJA9113の2機のみ。
【図書室】
東棟1階に館内図書館がある。博物館の性格上、航空全般や民間機に関する蔵書が多いが、子供用の絵本から軍用機、大戦機関連や航空管制、航空工学関連の教科書など、航空に関する全ての分野の書籍が一通り揃っている。整備のためなのか、2023年12月訪問時には開架式図書の一部を含めて、図書室の1/3程度が入れないようになっていた。
【雑談】航空博物館の図書スペースについて - 用廃機ハンターが行く!

写真5 航空科学博物館の図書室。(2023年12月9日撮影)
【余談】
屋外展示場からは成田空港の滑走路34Lに着陸するB-747が135mm程度で撮影できる。季節によるが午前10時半ごろまでは順光だ。

写真6 旅客便ではほぼ絶滅したB-747だが、貨物便ならまだまだ見ることができる。(2021年4月10日撮影)
以上