用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

海上自衛隊 HSS-2 / S-61系統の展示機

<編集履歴> 13Nov.2020公開(海上自衛隊回転翼機より分離独立)、17Feb.2022見直し更新(第6回目、大湊航空基地の訓練機の存在を追記)

 

【HSS-2シリーズ】

 米海軍の機種名改称後の機種名としてはH-3系統だが、海上自衛隊では名称変更前の”HSS-2"のままで最後まで使用しており、HSS-2(8001-8055)、HSS-2A(8056-8083)、HSS-2B(8084-8167)の3バージョンが存在した。現在ではHSS-2は残っておらず、HSS-2Aも残るのは1機のみ。HSS-2Bは8機が各地に展示されている。S/N順に紹介しよう。

【展示機】

(1) 8074 鹿児島県 鹿屋基地航空史料館(唯一のHSS-2A)

(2) 8084   愛知県 三菱重工(株)小牧南工場(HSS-2Bの初号機)

(3) 8085 千葉県 館山基地

(4) 8101   石川県 県立航空プラザ

(5) 8114 岐阜県 飛騨エアーパーク(36.1783, 137.3157)、2003年6月以前より存在

(6) 8149 神奈川県 陸上自衛隊武山駐屯地(35.2184, 139.6289)、2003年4月22日GE-Pro画像に存在。(なおSpottingmode.comでは本機をS-61AH 8949としている。)

(7) 8161 徳島県 小松島基地

(8) 8165 青森県 七戸町中央公園

(9) 8167 青森県 大湊基地(HSS-2最終号機だが2018年公開から2019年公開の間に機体番号を8162に変更して記載) 

 

【展示後に撤去解体】

(1) 8105 和歌山県 海上自衛隊紀伊由良基地(33.9571, 35.146)に1993年より展示されるも2021年3月19日までに撤去された(入札公告2020年11月16日付掲示第2号より入札日は12月16日、履行期限は2021年3月19日)。

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写真1  鹿屋基地史料館のHSS-2A(8074号機)。国内に残る-2Aはこの一機のみ。(2020年3月10日撮影)

 

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 写真2  大湊基地のHSS-2B(8167号機)。2019年の公開時には機体番号が”8162”に変更されていた。(2018年06月30日撮影)

 

【S-61シリーズ】

 H-3系統の輸送および救難型を海上自衛隊ではS-61と命名して使用していた。南極観測支援用の輸送用ヘリコプターであるS-61A(8181-8183)およびS-61A-1(8184, 8185)と救難ヘリコプターS-61AH(8941-8953)が存在した。現在では各型それぞれ1機が屋外展示機となっている(S-61AHは機体前方部分のみ)。

(1) 8181  S-61A    愛知県名古屋市 南極観測船ふじに搭載

(2) 8185  S-61A-1   千葉県館山基地

(3) 8941  S-61AH  鹿屋基地航空史料館に機体前方部分を屋内展示するも撮影禁止(?撮影禁止は二階のみではないかとの指摘あり)

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写真3  南極観測船「ふじ」甲板上のS-61A。撮影時間帯により手前の橋の支柱の影が機体にかかる。(2017年10月8日15時30分ごろ撮影)

 

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写真4  館山基地のS-61A-1(8185号機)。国内に残るA-1はこの一機のみ。(2009年5月31日撮影)

 

【その他】

(1) 大湊航空基地の消火訓練ピットの脇(41.2317N, 141.1288E)には救助訓練用のS-61系の胴体(S/N不明)が置かれている。本機は一機のキャビン部後方に、もう一機分の「機首部以降、キャビン後部まで」を継ぎ足した「ストレッチタイプのS-61」のような造りをしており、エンジン部などの上部構造物や脚支柱などは付いていない”直方体”だ。2022年2月15日に「ヘリコプターが不時着して乗員が行方不明になった」との想定で救助訓練が行われ、その様子がいくつかのメディアで公開されているが、その際の映像・画像に本機が写っている。興味ある方はネット上を丹念に探してみよう。

以上