海上自衛隊　回転翼機の展示機 - 用廃機ハンターが行く！

<編集履歴> ??Aug.2018Mixiに公開、21Feb.2019はてなBlogに移設して公開、21Dec.2022見直し更新（第22回目、MH-53Eの記事を分離独立）

【はじめに】

　海上自衛隊の回転翼機（ヘリコプター）について機種ごとの展示状況を以下に記す。なお次の機首については別稿にまとめるので、そちらを参照願います。

・H-3系統（HSS-2およびS-61シリーズ）

海上自衛隊 HSS-2 / S-61系統の展示機 - 用廃機ハンターが行く！

・H-60系統（SH-60J/K/LおよびUH-60J）

海上自衛隊 H-60系統の展示機 - 用廃機ハンターが行く！

・MH-53E

海上自衛隊 MH-53Eの用廃機 - 用廃機ハンターが行く！

【機種別展示状況】　

1. Bell 47G

現存するのは鹿屋基地航空史料館のBell 47G-2A 8753号機のみだ。

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写真1　国内に唯一残る鹿屋基地航空史料館のBell47G-2A。（2008年5月17日撮影）

2. V-107A

V-107Aシリーズは陸海空三自衛隊で使用されていた。海上自衛隊では1963年から1990年までの間に9機(KV107II-3を2機、KV107IIA-3を7機)を導入し、全機が当時下総基地にあった第111飛行隊に配備されて掃海任務に就いていた。愛称は”しらさぎ”であった。1990年3月30日に岩国航空基地で除籍記念式典が行われ、MH-53Eへと任務を引き継いだ。現在では下総基地にKV107IIA-3に相当する8607号機、鹿屋基地航空史料館に8608号機の合計2機が展示されている。

注：一般にはKV-107IIなどと表記される本機種ですが、別項に記した理由により本BlogではV-107Aと表記します。

自衛隊バートルの型式名称は？ - 用廃機ハンターが行く！

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写真2　下総基地のV-107A。（2008年7月19日撮影）

3. HSS-1N

2000年代まで館山基地に8569号機が展示されていたが、すでに撤去された。現存する機体はない。

4. HSS-2シリーズ（別稿参照のこと）

海上自衛隊 HSS-2 / S-61系統の展示機 - 用廃機ハンターが行く！

5. MH-53E

海上自衛隊 MH-53Eの用廃機 - 用廃機ハンターが行く！

6. MCH-101 / CH-101

MH-53Eの後継機として掃海任務用にMCH-101が10機（8651-8660）と南極観測支援用のCH-101が3機（8191-8193）の合計13機が2017年3月29日までに納入され、調達は終了した（最終納入はMCH-101）。2017年8月17日にCH-101の8193号機がスリング訓練中に横転事故を起こし、後日抹消されている。現用機であり、事故機以外に抹消機は無く、用廃展示機は存在しない。

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写真3　2030年くらいまでは”現役”のCH-101。（2011年9月18日岩国基地にて撮影）

7. OH-6シリーズ

　1973年以降に3機のOH-6J(8761-8763)、14機のOH-6D(8764-8777)、5機のOH-6DA(8778-8781)が納入されたが、すでに全機が退役している。運用期間中に各型あわせて3機が事故抹消となった。国内にあるのは鹿屋基地史料館にあるOH-6J（8763号機）のみだ。福島県のオールドカーセンターセンタークダンにある「8761」号機は陸上自衛隊機31016号機に対して海上自衛隊機塗装を施したもの。塗装変更の理由は「海自塗装の方が見栄えがよいから・カッコイイから」というようなものらしい（当事者発言の伝聞より）。OH-6DとOH-6DAの展示機は存在しない。

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