<編集履歴> 30Aug.2024公開
各地の公園や基地/駐屯地にゲートガードとして展示されていた機体が撤去されたという話に比べると「新規に展示された機体」の話題は少ない。
ここでは話のネタとして、「最近になって、新たに展示された場所や機体」が、どれだけあるのかを確認してみよう。自衛隊窓口である地方協力本部の”営業努力”の結果といっても良いのかな・・・?
【定義】
(1)「最近」とは、「2010年1月1日以降」とする。
当初は「10年間程度も調べればいいか!」と思っていたが、過去10年の新規展示機の数は意外に少なそうだったので、「過去15年間」程度にしよう。しかし、そうすると2009年からとなる。キリの良い年号にするために「2010年1月1日以降」と区切ってみた。面白そうだと思われた方は、独自に過去20年でも、過去30年でも、自分の好きなように期間を設定して、調べてみてくださいな。
(2)「機体」は自衛隊機と在日米軍機のみとする。民間機(JAナンバー機)は私自身が詳しくないので対象から外す。
(3)「新規の場所」とは、自衛隊関連施設以外であり、これまでに航空機の展示が無かった場所とする。基地駐屯地では訓練用途で機体を設置することもあるので、カウントから外すことにした。また、すでに展示機がある施設に新たな展示機を追加したという例を排除した。さらには管理母体が同じである敷地内における移転/新規追加した場合は含まないことにした。「以前からあった機体を、新たに整備した展示場所に設置した」というような例を排除するためだ。これで、おおむね「本当に新しい場所」に展示された例を確認できることだろう。
・・・てな感じで、まとめてみた結果・・・
【新たに展示された機体(2010年以降のハナシ)】(概ね北から南の順です)
【北海道】該当なし
【東北】
(1) UH-1H (41716) 弘前医療福祉大学に2013年6月2日以降、2015年7月7日までの間に設置
【関東】
(1) F-4EJ改の機首部分(3機分)ほか 千葉県サバゲーパラダイス(2021年9月18日オープン)。オープン後にSH-60やTC-90のノーズ部分も追加で設置されている。
【東海・北陸】
(1) UH-1H (41700) 富士山樹空の森 2011年4月27日の開園時より展示(2010年度中に立川駐屯地より移設したものと推定)
(2) T-33A (71-5323) 静岡航空資料館 2015年頃に前部胴体部分のみが寄贈され、展示開始
(3) YS-11P (52-1152) あいち航空ミュージアム オープン時(2017年11月30日)より展示(2023年にT-4B.I.を追加展示するも本記事ではカウント対象外)
(4) T-6D (52-0001) 青空ハッスルAフィールド内。元富士アセチレン工業(株)保有機を2019年8月頃に入手し、設置
(5) T-6G (52-0084および52-0100) 岐阜県ヤマザキマザック工作機械博物館(2019年11月2日オープン)
【近畿】
(1) SNJ-5 (6180) 兵庫県の鶉野飛行場跡近くの無蓋掩体壕に展示。元は鹿屋航空基地史料館脇の展示機で2019年9月ごろに移設した
【山陽・山陰】該当なし
【四国】該当なし
【九州・沖縄】該当なし
写真1 弘前医療福祉大学の駐車場に置かれたUH-1H。”新しい”展示機なんだな。(2021年8月26日撮影)
【所感】
もともと自衛隊施設以外での「新たな場所への設置」は少ないと思っていましたが、直近約15年間に新たな展示場所となったのは8か所。このうち全機展示(一機丸ごとの展示)されている場所は5か所5機ですか。ゼロから展示場所を整備するのは、やはり大変なコトなのだろう。となると、既存の展示施設に「もう1機いかがですかぁ?」と話を持ち掛けた方が通りやすいかね・・・?
同じ期間中の撤去場所の数は数えていないけれど、感覚的には展示場所がドンドン減っているのだなぁ。ネット社会では実物を見なくても画像・映像が数多く見られるからイイですか/十分ですか?実物はこんなに大きいんだ/こんな仕組みになっているんだというような、「来て見て触って」という感動が無くてもイイですか・・・ね?
※注意:これから数日かけて(そうね~、9月10日ごろまで)見落としが無いか確認していくつもりの記事です。設置日が不明なモノもありますので、「この機体も該当するんじゃね?」というものがありましたら、ご指摘ください。
以上