用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【宮城県】陸自 霞目駐屯地の展示機

<編集履歴> 25Mar.2023公開、09Apr.2024見直し更新(第4回目、現地訪問、見直し実施、写真追加)

 

<場所 Place>  〒984-0035 宮城県仙台市若林区霞目1-1-1 陸上自衛隊霞目駐屯地

陸上自衛隊

 <訪問日Visit> 21 Apr.2013, 20Apr.2014, 06Apr.2024ほか数回(駐屯地祭のみ)

<行き方 Access> 

(1) 正門まではJR仙台駅から308系統「霞の目営業所」行バスで終点「霞の目営業所」まで行き、下車後に約5分(約400m)を歩く。バスの便は概ね1時間に2本、所要16分300円程度。

(2) 仙台地下鉄東西線「薬師堂」駅下車、50系統「霞の目」行きバスに乗り、「霞目飛行場前」下車、目前。バスの便は概ね1時間に2本、所要10分190円程度。

<解説General>

(1) 東北方面航空隊、東北方面輸送隊、駐屯地業務隊及び業務諸隊が駐屯する、700mほどの滑走路のある駐屯地。道路を挟んで隊舎地区(事務棟エリア)と飛行場地区(通称は霞目飛行場)に分かれているが、展示機があるのは隊舎地区の正門付近だ。

(2) 例年4月中旬ごろに駐屯地祭を行っている。私が2013-2014年に訪問した際には隊舎地区は公開されておらず、展示機の撮影をすることができなかった。しかし、2024年4月の公開時には、UH-1H/OH-6D周辺が来場者用の自転車置場となっていたため、撮影可能となっていた(ただし飛行展示の終わった後、お昼近くに現地に行ったので周辺は自転車だらけだったが)。用廃機を撮影するために霞目駐屯地祭を訪問する人は、まずいないと思うが、確実を期すならば事前に展示機周辺の一般公開予定の有無を確認してから出かけよう。また展示機周辺が自転車置き場となる場合には「朝一開門ダッシュ(笑)」で展示機の場所に行き、自転車を置かれる前に撮影を済ますことが望ましい・・・、とアドバイスしておく。フライトラインの最前列を確保している場合では無いのだ!

(3) 駐屯地内には防衛館という広報施設がある。月~金の午前9時から午後4時まで見学可能だが、10日前までの予約が必要となる。主な見学内容は広報室長による自衛隊の概要説明、霞目駐屯地の説明、災害派遣のDVD鑑賞、防衛館見学、ヘリコプターの見学(本Blog的にはここが最重要!)などとのこと。詳細は駐屯地HPで確認すること。

(4) 滑走路の両端より活動中の機体の撮影は可能だが、主体はヘリコプターであるため滑走路端では高度は高く、良好なサイドビュー写真は得られない。なお、降雪対策を兼ねたヘリコプター用の誘導灯を設けたことにより、固定翼機は降りることができなくなった模様。最後に霞目に降りた固定翼機は東日本大震災前後の時期に松島基地からダイバートしてきたT-7だったという話を聞く。

(5) 比較的規模の大きい「航空ショー」を見せる大都市(仙台)近郊の駐屯地なので訪れるマニアは多いが、用廃機のある隊舎地区までは足を運ばないので「直近の開放行事の時に何の機種の何号機が広報展示機になっていたのか」をTwitter(現X)投稿から把握するのは意外に難しい。

 

【展示機Aircrafts】

(1) OH-6D (31203/NEAFM, 38.2378N/140.9248E)

 2012年以前に用廃となり、航空野整備隊で訓練機として使われていた機体。2021年頃に隊舎地区正門脇に展示されたのち、2023年8月5日の公開日には格納庫内で展示され、2024年4月公開時には再び隊舎地区正門脇に置かれていた機体。念のため本機の来歴を以下に記しておく;

2009年8月9日 千歳基地公開時に現役機として地上展示

2012年4月15日までの間に用廃となる。

その後は東北方面野整備隊で整備訓練機として使用されてきたようだ。

2019年度 霞目駐屯地祭では、格納庫内に置かれていた。

2021年8月3日 隊舎地区正門脇に設置されていた(公式Twitter掲載写真)。このとき機体のエンジンマウント部には”NEAFM31203”の"NEAFM"と書かれていたが、これは東北方面航空野整備隊の英語名”North Eastern Army Aircraft Field Maintenance”の略称だ。(”A”が一つ足りないのはご愛敬。ただし英訳時に"Aircraft"が必要かどうかは不明)。

2023年5月末頃 駐屯地屋外展示機となっていた(公式Twitter掲載写真)。

2023年8月5日 開庁記念行事では、再び格納庫内で展示された。この時もエンジンマウント部にはNEAFMと記入されていた。

2024年4月9日 開庁記念行事では隊舎地区正門奥に置かれていた。エンジンマウント部には両サイドともに"NEAFM31203"と記入されていた。なお、銘板は外されており、代わりに物品番号と品名(実習用航空機OH-6D)を記入した管理票が張られていた。

写真1-1, 1-2 正門脇に置かれたOH-6D(31203)。(2024年4月6日撮影)

 

(2) OH-6D (31138 隊舎地区) 展示開始時期は不明。2004年11月23日および2007年5月20日に撮影された写真が存在する。GE-Proの2022年9月20日取得画像には上述した31203号機と共に機影が確認できる。31203号機の設置により、撤去されたものと考えていたが、2023年8月5日の開庁記念日には隊舎地区の以前からある場所に置かれていた(この時、上述の通り31203号機は飛行場地区格納庫内で展示されていた)。機体には珍しく銘板が残されており、31138号機であることが確認できる。

 なお本展示機のS/Nを”31188”号機とする説もあるが、”31188”号機の本体部分は2023年5月27日時点で北宇都宮駐屯地に31226号機のテールブームを取り付けて置かれている。ここ霞目駐屯地に置かれた機体は「31188号機のテールブームを付けた31138号機」である可能性は残る。2024年4月6日訪問時に撮影したテイルブーム左側のS/Nは”JG-1138”となっていたが、”38”の数字だけが色褪せずに黒いままとなっていたので、書き直した可能性が捨てきれない。なお、機体右側の様子は植樹と機体との間隔が狭かったために撮影していない。

写真2 こちらは植込みの裏手にあるOH-6D(31138)。(2024年4月6日撮影)

 

(3) UH-1H (41703, 33.2379N/140.9249E) 2010年9月26日には隊舎地区で展示されていた。銘板は外されているが、計器盤にラジオコール”JG41703”の表示が残されている。

写真3 UH-1H(41703)。(2024年4月6日撮影)

 

(4) UH-1H (41705)2023年8月5日および2024年4月6日の駐屯地祭にてエプロンに展示された。2024年4月時点では航空野整備隊の保有物品(保有"航空機"ではない)とのこと。銘板は残されており、”41705”号機であることが確認できた。

写真4 エプロン地区で機内公開されていたUH-1H(41705)。(2024年4月6日撮影)

 

(5) LR-1 (22008, 332374N/140.9249E) 2007年5月20日には隊舎地区で展示されていた。

写真5 LR-1(22008)。機体後部のカメラ窓が良く分かる。(2024年4月6日撮影)

 

【展示後、撤去】(主にヒコーキ雲さんへの投稿情報より)

霞目駐屯地のヘリコプター展示機は入れ替えが多かった。

(1) H-13H (30169) 展示開始時期および撤去日は不明。1985年7月度に撮影された写真が存在する。

(2) H-13H (30207) 展示開始時期および撤去日は不明。1985年7月度に撮影された写真が存在する。

(3) H-19C (40029)  1979年12月24日付で用廃となり展示されていたが2004年4月には撤去されていた。

(4) OH-6J (31054) 展示開始時期および撤去日は不明。2001年4月15日に撮影された写真が存在する。

(5) OH-6J (31068) 展示開始時期および撤去日は不明。2004年4月11日に撮影された写真が存在する。

(6) UH-1B (41569) 展示開始時期および撤去日は不明。1990年3月20日付用廃とされる。2010年4月18日に撮影された写真が存在するが2010年9月度には撤去済であった。

(7) V-107(51720, KV107II-4) 展示開始時期および撤去日は不明。隊舎地区のグランド脇に置いてあった。1993年10月8日に撮影された写真が存在する。

 

【余談】

 2013年4月21日の駐屯地祭の時のこと。この日は開門後に「雪」となり、展示機がみるみるうちに雪で覆われていった。そんな天気でもヘリコプターは強い!大編隊航過こそキャンセルされたが、各機が低空で目の前を通過し、一通りのデモフライトを行ったのだった。震災から2年、「こんな天気でも頼りになるのだなぁ」と感じるとともに311対応は大変な季節の出来事だったと改めて思い出したひとときだった。

写真1 駐屯地祭の最中に雪に覆われていく地上展示のUH-60JA。(2013年4月21日)

 

写真2 雪の降る中で行われたデモフライト。(2013年4月21日)

以上