用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【宮城県】陸自 霞目駐屯地の展示機(情報のみ)

<編集履歴> 25Mar.2023公開、09Aug.2023見直し更新(第3回目、情報更新)

 

<場所 Place>  〒984-0035 宮城県仙台市若林区霞目1-1-1 陸上自衛隊霞目駐屯地

陸上自衛隊

 <訪問日Visit> 21 Apr.2013, 20Apr.2014ほか数回(駐屯地祭のみ)

<行き方 Access> 

(1) 正門まではJR仙台駅から308系統「霞の目営業所」行バスで終点「霞の目営業所」まで行き、下車後に約5分(約400m)を歩く。バスの便は概ね1時間に2本、所要16分300円。

(2) 仙台地下鉄東西線「薬師堂」駅下車、50系統「霞の目」行きバスに乗り、「霞目飛行場前」下車、目前。バスの便は概ね1時間に2本、所要10分190円。

<解説General>

(1) 東北方面航空隊、東北方面輸送隊、駐屯地業務隊及び業務諸隊が駐屯する、700mほどの滑走路のある駐屯地。道路を挟んで隊舎地区(事務棟エリア)と飛行場地区(通称は霞の目飛行場)に分かれているが、展示機があるのは隊舎地区の正門付近だ。

(2) 例年4月中旬ごろに駐屯地祭を行っている。私が訪問した際には隊舎地区は公開されていなかったが、その後、コロナ直前の頃には開放されて展示機を撮影することができたそうだ。用廃機を撮影するために霞目駐屯地祭を訪問する人はまずいないと思うが、確実を期すならば事前に公開予定の有無を確認しよう。

(3) 駐屯地内には防衛館という広報施設があり、月~金の午前9時から午後4時まで見学可能だが、10日前までの予約が必要となる。主な見学内容は広報室長による自衛隊の概要説明、霞目駐屯地の説明、災害派遣のDVD鑑賞、防衛館見学、ヘリコプターの見学(本Blog的にはここが最重要!)などとのこと。詳細は駐屯地HPで確認すること。

(4) 滑走路の両端より活動中の機体の撮影は可能だが、主体はヘリコプターであるため滑走路端では高度は高く、良好なサイドビュー写真は得られない。

(5) 比較的大きな「航空ショー」を見せる基地なので訪れるマニアは多いが、用廃機のある隊舎地区までは足を運ばないので「直近の開放行事の時に何の何号機が広報展示になっていたのか」をTwitter(現X)投稿から把握するのは意外に難しい。

 

【展示機Aircrafts】

 ポジ時代に撮影してるがデジタル化していないので紹介できる写真はない。近い将来、訪問したいと考えている。

(1) OH-6D (31203 / NEAFM, 38.2378N / 140.9248E)隊舎地区正門脇に置いてあったが、2023年8月5日の公開日には格納庫内にて展示されていた。本機の来歴は次の通り;

2009年8月9日には千歳基地公開に可動機として参加していた。

2012年4月15日までの間に用廃となる。その後は東北方面野整備隊で整備訓練機として使用されてきたようだ。

2019年度の霞目駐屯地祭では格納庫内に置かれていた。

2021年8月3日には隊舎地区正門脇に設置されていることが公式Twitter掲載の写真で確認できる。機体のエンジンマウント部に書かれた”NEAFM31203”の"NEAFM"とは東北方面野整備隊の英語名”North Eastern Army Aircraft Field Maintenance”の略称だ。(”A”が一つ足りないのはご愛敬。ただし英訳時に"Aircraft"が必要かどうかは不明)。

2023年5月末頃 公式Twitter掲載写真より、駐屯地を訪問した団体が見学した屋外展示機が「03号機」号機であることが分かる。

2023年8月5日の開庁記念行事では再び格納庫内で展示された。エンジンマウントにはNEAFMと書かれていたので野整備隊保有の訓練機材だろう。

(2) OH-6D(31138 隊舎地区) 展示開始時期は不明。2004年11月23日および2007年5月20日に撮影された写真が存在する。GE-Proの2022年9月20日取得画像には新たに展示された31203号機と共に機影が確認できる。31203号機の設置により撤去されたものと考えていたが、2023年8月5日の開庁記念日には隊舎地区の以前からある場所に置かれていた(この時、上述の通り31203号機は飛行場地区格納庫内で展示されていた)。なお展示機のS/Nを”31188”とする説もあるが、”31188”の本体部分は2023年5月27日時点で北宇都宮駐屯地に31226号機のテールブームを取り付けて置かれている。3と8を読み間違えたものだろう。(霞目にある機体は「31188号機のテールブームを付けた31138号機」である可能性は残る。自分の目で確認することができないので悔しい思いをしています)

(3) UH-1H (41703, 33.2379N/140.9249E) 2010年9月26日には隊舎地区で展示されていた。

(4) UH-1H (41705)2023年8月5日の開庁祭にエプロンに展示された。当初は隊舎地区に置かれていた機体とS/Nを見間違えているのではないかと思っていたが、複数の方より「隊舎地区の機体は703号機、エプロンにあったのは705号機」というお話をいただいてる。

(5) LR-1 (22008, 332374N/140.9249E) 2007年5月20日には隊舎地区で展示されていた。

 

【展示後、撤去】(主にヒコーキ雲さんへの投稿情報より)

霞目駐屯地のヘリコプター展示機は入れ替えが多かった。

(1) H-13H (30169) 展示開始時期および撤去日は不明。1985年7月度に撮影された写真が存在する。

(2) H-13H (30207) 展示開始時期および撤去日は不明。1985年7月度に撮影された写真が存在する。

(3) H-19C (40029)  1979年12月24日付で用廃となり展示されていたが2004年4月には撤去されていた。

(4) OH-6J (31054) 展示開始時期および撤去日は不明。2001年4月15日に撮影された写真が存在する。

(5) OH-6J (31068) 展示開始時期および撤去日は不明。2004年4月11日に撮影された写真が存在する。

(6) UH-1B (41569) 展示開始時期および撤去日は不明。1990年3月20日付用廃とされる。2010年4月18日に撮影された写真が存在するが2010年9月度には撤去済であった。

(7) V-107(51720, KV107II-4) 展示開始時期および撤去日は不明。隊舎地区のグランド脇に置いてあった。1993年10月8日に撮影された写真が存在する。

 

【余談】

 2013年4月21日の駐屯地祭の時のこと。この日は開門後に「雪」となり、展示機がみるみるうちに雪で覆われていった。そんな天気でもヘリコプターは強い!大編隊航過こそキャンセルされたが、各機が低空で目の前を通過し、一通りのデモフライトを行ったのだった。震災から2年、「こんな天気でも頼りになるのだなぁ」と感じるとともに311対応は大変な季節の出来事だったと改めて思いだしたひとときだった。

写真1 駐屯地祭の最中に雪に覆われていく地上展示のUH-60JA。(2013年4月21日)

 

写真2 雪の降る中で行われたデモフライト。(2013年4月21日)

以上