<編集履歴> 17Jan.2022公開、09Apr.2026見直し更新(第4回目、瑞雲のレプリカ公開終了)
【注意!】
2026年4月22日まではリニューアル工事のために閉館しています。
4月23日(水)にリニューアルオープンする予定ですので、ご注意ください。
<場所 Place> 〒737-0029 広島県呉市宝町5-20呉市海事歴史科学館"大和ミュージアム"
<座標 Location> 34.2412N / 132.5558E
<訪問日Visit> 14Feb.2009, 16Jun.2013, 09Jan.2022, 14-15Mar.2026
<行き方 Access>
(1) JR呉線呉駅から道なりに約500m、徒歩約8分。広島駅から呉駅までは普通列車で約50分だ。
<解説General>
(1) 2005年4月23日に開館した戦艦大和を主体に据えて造船技術や太平洋戦争前後の歴史を紹介する博物館。「大和ミュージアム」の名称が有名だが、これはあくまで通称であって正式名称は「呉市海事歴史科学館」という。十分の一サイズの戦艦大和の模型がメインの展示だが、本Blog的にはゼロ戦62型をメインに取り上げる。ほかに回天10型(試作型)、特殊潜航艇「海龍」(後期量産型)などが展示されている。開館時間は0900-1800(入場は1730まで)、火曜日休館。5月連休、7-8月や年末年始には特別開館があり、また臨時休館日あるので、訪問前には必ず開館状況をHPで確認すること。入場料は市外在住の一般大人は1,000円。
<展示機体 Displayed aircraft>
(1) ゼロ戦(零式艦上戦闘機)62型(210-118/B/中島製 82729号機)
本機は1945年8月にエンジン不調のため琵琶湖に不時着水し、1978年に引き揚られた機体だ。その後は京都の嵐山美術館に展示されていたが、この美術館は1991年に閉鎖された。機体は和歌山の温泉旅館白浜御苑「零パーク」に移されて展示されていたが、こちらも2002年3月13日に閉鎖された。ここで呉市が呑龍エンジンと共に約3億円で購入し、再整備のうえで展示することになった。国内唯一の62型だが、再整備に際しては考証が不十分との声をよそに作業を実施したため「実機の部品を使ったまがい物」と酷評されていたが、どの部分がどのように異なっていて問題としているのかをまとめたサイトを私自身は今のところ見つけていない。時折モデラ―が「ここが違うんだよね」程度につぶやいているのが見られる程度だ。正しく検証して、その結果をデジタル世代(ネット世代)に残すことが出来る人がいなくなってしまったということだろうか。(参照できる良いサイトがありましたら紹介くださいネ)
<本機に関する蛇足>
ここでは館内の撮影条件を紹介するべく写真を選んでみた。三連休の中日の昼頃に訪問して「人の入っていない写真」を撮ろうと試みたところ、わずか数カットの撮影に3時間を費やしてしまった。1~2人が画面に入ることを許容する心を持つか、どうしても人のいない写真が撮りたいならば平日に訪問するようにしよう。
・参考:国内各地で展示されているゼロ戦の一覧はこちら;

写真1-1 3階の回廊からフルサイズ70mm程度で撮影。(2022年1月9日撮影)

写真1-2 2階の回廊からフルサイズ75mm程度で撮影。(2022年1月9日撮影)

写真1-3 3階の回廊からフルサイズ16mm程度で撮影。(2022年1月9日撮影)

写真1-4 近づいてフルサイズ16mm程度で撮影。胴体下に250㎏あるいは500㎏爆弾を搭載可能な戦闘爆撃機としたのが62型の特徴だ。主翼下には60kg爆弾2発または30kg三号爆弾4発を搭載できた。(2022年1月9日撮影)

写真1-5 機体左側をフルサイズ37mm程度で撮影。晴天~明るい曇天時には遮光カーテンが降ろされるが、それでも屋外の光が強過ぎて、あまり良い絵にはならない。(2022年1月9日撮影)

写真1-6 2階の回廊からフルサイズ16mm程度で撮影。16mmの超広角レンズを用いてもプロペラ先端から尾翼端までの全景は入らないうえ、手前には落下物防止の網があるので絵にはならならない。さらに遮光カーテンの隙間から入る光のために格子状の筋が機体に映る。(2022年1月9日撮影)
(2) 水上偵察機 瑞雲(E16A1のレプリカ。634-02)一般非公開/倉庫にて保管中
「艦これ」ブームに乗じて作られたレプリカ(原寸大模型)。2017年6月17日~7月30日まで富士急ハイランドで公開、2018年4月21日~5月27日まで読売ランドで公開、2019年4月20日~6月2日まで八景島シーパラダイスで公開された。それ以降の保管場所や保管状況は不明となっていたが、2026年1月27日付で呉市HP上にて、改装工事中の大和ミュージアム脇にて、新たな展示物として除幕式が行われたことが伝えられた。設置期間は未定であったが、2026年4月2日付で公開は4月5日(日)までであることを発表した。翌6日(月)以降、10日ほどをかけて解体/大和ミュージアムの倉庫に保管/展示場所の後片付けを行うことと、以後の予定は未定であることが公表されている(機体自体は8-9日の二日間で解体された)。
私見ですが、一般公開が終了する旨を事前に公表したことは評価すます。しかし、その公表が最終公開日の3日前であったことと、大和ミュージアム休館中のピンチヒッター役の展示物にもかかわらず、リニューアルオープン(4月23日)の約2週間前には解体撤去してしまうというスケジュールには、ウラで何が起こっていたのかと勘繰りたくなりますね。
なお「大和ミュージアムの倉庫に保管」されたことから本機は前所有者から「寄贈」もしくは「譲渡」されているものと考えます(すなわち呉市の財産となっている状態)。
一般的にFRP製の展示物の寿命は5-10年程度とされており、2017年ごろに製作された本機はそろそろ構造的な寿命を迎えるものと思われます。保管期間が長かったので劣化程度は低いと思われますが、それでも保管期限(もしくは安全に配慮した展示期間)はあと5年程度、すなわち2031年ごろには展示することが困難になり、廃棄されるものと考えています。この「劣化」の話は「突然の展示打切り」に繋がることなのかもしれません。いろいろと突きたくなりますが、まずは呉市民の皆さんが「ウチらの財産(管理費用は税金)どうなってるの?」と、声を上げていただければと思っています。
・参考:国内にある大戦機の一覧(ゼロ戦を除く)はこちら;
【特集】旧日本軍機(ゼロ戦を除く)を見に行こう! - 用廃機ハンターが行く!



写真2-1/-2/-3 2026年1月27日から4月5日までの間、リニューアル工事期間中の”目玉”として展示されていた瑞雲の原寸大レプリカ。展示後は大和ミュージアムの倉庫に保管された。 (2026年3月14-15日にかけて撮影)
(3) 零式観測機(レプリカ)
大和ミュージアムのリニューアル工事期間中の展示物として造られた実物大模型。胴体下の主フロートの下2/3は製作時から造られておらず、水上に浮いた状態を模して床に置けるようになっている。大和ミュージアムリニューアル工事期間中の暫定展示場である「大和ミュージアムサテライト」(広島県呉市中通1丁目1-2(ビューポートくれ内))に展示されていたが、リニューアルオープンに伴いサテライトは閉鎖される。もともと大和ミュージアムにあった展示物は戻されるのであろうが、本機の将来については2026年4月9日時点では公表されていない。



写真3-1/-2/-3 零式観測機の実物大模型。メインフロートのみは別途造られている。また市民から寄贈された翼端フロートの実物も展示されていた。大和ミュージアムの工事が終了したあとの予定は公表されていない。(2026年3月14日撮影)
以上