<編集履歴> 26Mar.2019公開、24Feb.2023見直し更新(第4回目、展示機種U-17AをO-1に修正)
<場所 Place> Can Tho市内の第9軍管区博物館 (Bao Tang Quan Khu 9)
<座標Location> 10.0357N, 105.7852E
<訪問日 Visit> 06May.2006 and 09Oct.2016
<行き方 Access>
(1) Can ThoへはHCM市のミエンタイバスターミナル(Ben xe Mien Tay)からマイクロバス、中型/大型バスなど合わせて一時間に2本程度の便がある。所要時間は4~6時間程度。2016年の訪問時には利用するバス会社により発着するターミナルが異なっていた。Can Tho到着後は市内バスやバイクタクシー、普通のタクシーを駆使して博物館に向かう。
(2) Vinh Longからは別稿に記したビンロン博物館の裏手近くのミニバスターミナル(Ben Xe Buyt Tp., Vinh Long,10.2555N,105.9726E)から1時間に一本程度の割合でミニバスが発着している。2016年訪問時、Can Thoでは新しいバスターミナルが出来たばかりであり、市内の交通もまだ十分に切り替わっていないような状態であった。このため2022年1月の時点でCan Thoのどことバスが繋がっているかは不明である。街と街は確実につながっているので、現地で確認していただきたい。
<解説General>
(1) 同じ敷地内にホーチミン博物館があるため、観光案内書には「ホーチミン博物館」とのみ記されている場合がある。博物館自体の開館は0730~1100、1330~1700(1800とするサイトもある)、日・月休館とするサイトもある一方で休館日を記載していないサイトもあるが、航空機、車両、火砲などを見る分にはゲートが開いていればいつでも見学可能。これらの展示物は屋根の下に展示されているので衛星画像等の上空から見た写真では確認できない。
(2) 展示機は塗り直されておらず、ベトナム戦争当時の塗装を残している。観光地の展示機は全て観光客好みの色に塗り替えられてしまった現在では貴重な史料だ。しかしゴチャゴチャと狭い空間に展示物が押し込められており、各機体の側面をキレイに撮影するコトはできない。
(3) 以前からMiG-21PFM(S/N?)が展示されているとBobOgdenのS/N本には記載されている。私自身は現地を2回訪問しているが、それらしき残骸すら目にしたことはない。この博物館ではなく、ごく近隣に機体があるのだろうか?
(4) HCM市からはやや遠いけれど日帰り圏内だ。相当な駆け足となるもののVinh Longの博物館と合わせて一日で巡ることは可能だ。
【展示機 Aircrafts】
(1) A-37B (68-10824 / 29) 砂埃に覆われているがベトナム戦争当時の塗装を残している。
写真1~3 機体表面は砂埃で覆われている。(2016年10月9日撮影)
(2) O-1(O-1Eか?、65-12723?) エンジンや主車輪は付いていない。コクピットに計器盤は無く、ガランドウだ。垂直尾翼に"723"の数字が残るが”正しくない”とされている。BobOgdenのS/N本(第2版)にはU-17Aとして記載されているが、これは明らかに間違いっている。
写真4,5 エンジンと主車輪の無いO-1。機体の隣に転がるのはUH-1のテールブームらしい。(2016年10月9日撮影)
(3) UH-1H (521) テイルブームに”521”という数字が残るが、機首、コクピットの計器盤、垂直尾翼のどこにもS/Nは確認できなかった。
写真6,7 ジャングルから回収してきたのだろうか?腐食が激しいUH-1H。(2016年10月9日撮影)
以上