<編集履歴> 16Jul.2019公開、05Nov.2024見直し更新(第6回目、新規展示機搬入後に再訪、写真追加、見直し実施)
<場所 Place> 경상남도 창원시 마산회원구 팔용로 262 창신대학교
(キョンサンナムド チャンウォンシ マサンフェウォング パリョンロ262 チャンシンデハッキョ /慶南道 昌原市 馬山会原区 パリョン路262 昌信大学校)
<座標Location> 35.2441N / 128.5988E
<訪問日Visit> 03May.2013 and 28Oct.2024
<行き方 Access>
(1) 昌原中央バスターミナルより市バス(No.100, 111など)にて、15分ほどで大学近くの大通りのバス停(KT동마산지점/KT東馬山支店)に到着する。道路を渡り、路地を抜け、大通りを渡り、大学に続く坂道を登って、航空機展示場所までは約950m、徒歩15分ほどだ。
(2) 馬山市外バスターミナルから市バス(各種あり)にて、10分ほどで大学近くの大通りのバス停(KT동마산지점/KT東馬山支店、上述(1)のバス停の反対側)に到着する。
(3) 大学正門脇に停車するバスも存在するが、本数は極めて少ないので、お薦めしない。
写真1 一度は校内展示機の全てが撤去されたが、2020年頃から再び機体が展示された。(2024年10月28日撮影)
<解説General>
(1) 昌原市にあるミッション系の私立総合大学。2011年頃からF-4Dと2機のヘリコプターが校内に展示されていたが、これらは2014年5月ごろまでに全て撤去された。その後、2020年頃から新たにF-5E, UH-1H, セスナ172の3機が展示されている。なお、参考文献として紹介した航空ファン記事中で、本校の所在地「馬山合浦区」としているが、上述の場所で記載したとおり、隣接する「馬山会原区」が正しい。日本人旅行者にとっては、ど~でもイイ話ではあるが、指摘/修正をしておく。
(2) 展示機は機首を北東に向け、3機を並べて駐車場の一角に置かれている。季節と訪問時間帯によるが、早朝から午前中は機体右側に光が当たるものの、植樹の影による明暗の差が大変にきつい。曇天時に訪問するのがベストだ。また午前中は機体左側は完全に逆光となるうえ、真横を撮影するアングルにすると太陽が真正面に来る。10月末ごろの朝9時過ぎだと、ハレ切りも出来ないような位置に太陽があるので、大変撮りづらい。私は太陽が少し雲に隠れるまで30分近く待ってから撮影した。
(3) 駐車場の一角に置かれているので、平日には望遠レンズを使った撮影はできないと考えて良いだろう。何か所か望遠で”抜く”と良さそうなアングルがあるが、これを試みるには土日祝日に訪問してみるしかない。それでも駐車車両があれば仕方がない。諦めよう。
【展示機 Displayed Aircrafts】
(1) F-5E (74-1472) 垂直尾翼には大学記章が記入され、また、”ROKAF 01-472”と記されている。射出座席は無く、機首にはハングルで大学名が記されている。
写真1-1, 1-2 機体右側には木漏れ日が当たるので迷彩色のように見えるが、機体全体は褪色したガルグレー一色だ。(2024年10月28日午前9時ごろ撮影)
(2) UH-1H (78-23031, cn.13958) コクピット計器盤にラジオコール、機体内部に銘板が残されており、S/Nとcn.を確認することができた。ノーズに大学記章、操縦席ドアにはハングルで大学名が記されている。
写真2-1, 2-2 秋の早朝に訪問すると、機体左側の撮影時には太陽が真正面に来る。機体の色合いとの兼ね合いがあり、非常に撮りづらい。(2024年10月28日撮影)
(3) セスナ172A (C-FLZW, cn.47155) 登録記号”C-”から、元はカナダ国籍の機体であることが分かる。垂直尾翼には大学記章が記入されている。コクピット内計器盤には”CF-LZW”(ハイフンの位置が違う)と張られていたそうだが、私自身は見てこなかった。カナダ交通省民間航空局の番号登録で過去の履歴を検索すると、この機体が1983年に登録され時は確かに”CF-LZW”だったが、登録番号システムが変更されて(ハイフンの位置の異なる)C-FLZWとなった。
写真3-1, 3-2 隣接するセクションは数メートル高いので、中望遠レンズがあれば見下ろすような形で正面気味に撮影できるが、手前には多くの車が駐車している。土日に訪問すれば、スッキリした絵を狙えるかもしれない。(2024年10月28日撮影)
【展示後に撤去】
(1) F-4D (66-8810, 35.2441N / 128.5987E) 2010年から2014年までの約4年間、展示されていた。GE-Proでは2012年4月28日取得画像から2014年4月6日取得画像にて機影を確認できるが、2014年5月17日取得画像では消えている。設置された当初は爆弾を搭載していなかったが、その後、いつの間にか搭載されていた。撤去後の本機は、釜山市に隣接する梁山市の東園科学技術大学校に移設されている。
写真4-1, 4-2 設置当初は翼下に爆弾を搭載していなかったが、いつの間にか搭載されていた。本校から撤去された後は東園科学技術大学校に移設されている。(2013年5月3日撮影)
(2) AH-1J (29068, 35.2441N / 128.5994E) GE-Proの2012年4月28日と2013年6月6日取得画像で機影を確認できるが、2014年4月6日取得画像では機影が消えている。ファントムより一足早く撤去されたようだ。本機はその後、亀尾市の亀尾大学校に移設されている。
写真5-1,5-2, 5-3 双発の攻撃ヘリコプターAH-1J。コクピット下には大学のマークが貼られていた。(2013年5月3日撮影)
(3) OH-23G (15072, 35.2441N / 128.5997E) GE-Proの2012年4月28日と2013年6月6日取得画像で機影を確認できるが2014年4月6日取得画像では機影が消えている。上述したAH-1Jと同時期に、ファントムより一足早く撤去されたようだ。撤去後の行方は分かっていない。古い機体ゆえに廃棄されたものと考えている。
写真6-1, 6-2 OH-23G。上の写真ではテールブームの後ろにAH-1Jが見える。(2013年5月3日撮影)
【参考文献】
(1) 「釜山広域市と周辺の展示機」大路聡、航空ファン2024年7月号(No.859)p.81-87
以上