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【台湾】F-CK-1(IDF、経国号)の展示機

<編集履歴> 19Feb.2021公開、12Mar.2023見直し更新(第1回目、原型4号機は岡山の航空教育展示館に展示)

 

 台湾が”自力”で開発した戦闘機F-CK-1は蒋経国の名前を貰い「経国(Ching kuo)」号というが、IDF(Indigenous Defense Fighter、国産防衛戦闘機、台湾語で自製防御機)という名前も定着している。なお形式名称は「Fighter-ChingKuo-自国製造1番機」の略となる。 

機体のウンチクはこちらへ:F-CK-1經國號戰鬥機 - 维基百科,自由的百科全书

 

 現役機だが、4機造られた試作機のうち3機が軍事施設内に展示されている。なお試作2号機(10002 / 78-8002)は1991年7月12日に試験飛行中に墜落して失われている(伍克振上校殉職)。また試験体や実物大模型(FSM: Full Scale Model)が各地に展示されている。

【展示機】

(1) F-CK-1 (10001 / 77-8001) 中山科學研究院航空研究所(24.1893, 20.6480) にある。GE-PRo画像では2011年4月19日以降に確認できる。

(2) F-CK-1 (10003 / 78-8003) 空軍航空技術學院で教材とする予定

(3) F-CK-1 (10004 / 79-8004) 漢翔(AIDC)にて1990年5月12日にロールアウトし、7月10日に初飛行した。B1原型機として各種試験が行われ、その後は試験や各種試験の随伴機として運用されていたが、2020年9月15日に退役。19人の空軍将軍を試乗させたことから「将軍機」と称された機体。CCK基地第3連隊で展示用に保管されていたようだが、岡山空軍基地脇の航空教育展示館に移設され、2022年10月20日に除幕式が行われた。

<その他の展示物>

(1) 静強度測定試験用の機体(靜力測試模型)が沙鹿翔園教育訓練中心にある 

(2) 射出座席試験評価用の機体(恐らく前半部のみ、彈射座椅測試模型)が沙鹿翔園教育訓練中心にある 

(3) 高雄の国立科学工芸博物館に原型1号機(10001)のFSMがある。 

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写真1 展示機の写真が無いので現用機写真で代用。(2019年10月19日台南基地公開時に撮影)

以上